表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
130/136

第九十五話

次回更新は4月3日朝です。

魔族姉妹の暴挙を諌め、今会場の修復をさせています。魔力も無駄にあるようですので空になる位頑張って貰いましょう。



「急いで会場を元通りにして頂戴!」


速く元に戻して招待客を会場に入れたいわ。キビキビと動いてくださいね。


「「「はい!ご主人様!!」」」


違う!ご主人様ではないです。その言葉はライ達に譲ります。時間がないのですが、ぼろぼろの服ではおかしいので魔法使い専用ローブを着て仕事をして貰わないと!今度は破廉恥な格好にはなりませんよ、皿のように目を大きくしても精々チラ見えくらいですよ宰相様。


「う〜ん、流石お嬢様だな」


ライ聞こえてますよ、本当はあなた達の仕事です。魔法具で聞きたい方向の話を聞き取れる物を用意していましたがこれ程聞こえるとは。色々言われるのを見越して、不穏な動きがないか調べる為に作った物でしたが役に立ちますね。


「ぎゃははははーっは!お嬢様ひと声で解決だな!」


フライ、お仕置き決定ですね。手加減なしです!覚悟してて下さい、笑ってられるのも後少しですよ。


「カーディナル、すごい女性を好きになったな」


陛下、私は凄くないです。カーディナル殿下の方が凄いですよ、出来事の処理とか片ずけとかお世話になっております。私は普通の令嬢です。魔法を楽しく使ってるだけですよ。


「…父上、嫌われないか心配になってきました」


心細そうな顔させてしまいました。殿下が悪い訳ではないと分かっていましたが、ちょっと嫉妬したのです。


「大丈夫よカーディナル。嫌な時はきっと正直に言ってくれますわ」


面と向かっては言えませんよ、そんなに心臓強くないです王妃様!


「王妃様、その言い方では殿下が落ち込んでしまいますぞ」


宰相様、分かってますね。嫌われたと勘違いしますよね。


「え?ダメかしら?」


王妃様もある意味天然ですか?その年でも、可愛らしさは損なわれていませんね。


「殿下、お嬢様は気にしてないと思いますよ」


ライ!ナイスホロー!そう、気にしてないわ。


「大丈夫だぜ殿下!お嬢様は些細な事は深く考えないぜ!」


フライ!人をお馬鹿さんみたいに言わないで!偶に忘れるのは本当ですけど。


「大丈夫だろか?私が不甲斐ないばかりに、シリスティア嬢に迷惑をかけてしまった」


落ち込んで項垂れてるカーディナル殿下が、私には可愛く見えるわ。


「だいたい殿下の落ち度じゃないぜ!」


そうなのよね、フライの言う通りだと思うわ。あの魔族姉妹の暴走が原因ですもの。


「まあ、フライの言う通り殿下が悪い訳ではないしお嬢様は分かってますよ」


二人とも私の事分かってくれているのね!優秀な護衛で嬉しいわ。


「ありがとう、君達のお陰で心が軽くなりました」


笑顔が出たから大丈夫そうね。遠くの音を聞ける魔法具を持ってて良かったわ。皆が何を言ったか聞こえたから助かるわ。会場も見た目元どおりに成りました。誤魔化してる部分はありますがそれはスルーで。


後は雰囲気を良くする為に、前世盛り上がり一番と言われた、B級グルメと言われた物でも出してみようと思います。焼きそばとかホルモンとか巨大たこ焼き、ソースかつ丼もつ煮込み牛肉カレーもどき。この中から作れる物を出したいですね。もちろん売り子さんには、可愛いメイドさんをチョイスしてフリフリの可愛いミニメイド服で売って貰いますわ。


「カーディナル殿下、大分綺麗になりましたね。これなら招待客を入れてもいいですわ」


メッキをしただけですが雰囲気が良く成りました。


「シリスティア嬢のおかげですね。助かりました」


カーディナル殿下ごめんなさい、苦労をかけてますね。口に出して言えないので、心の中で言わせて貰いますわ。


「壁や天井や床などは、見た目だけ変更していますが中身は財宝ですよ。いざと言う時使えますね」


切り売りするなら凄いと思いますよ。


「は?…それはどういう意味ですか?」


困惑顔になってますね。メッキしただけで材料は変更なしですから。


「表面だけ変えただけで中身は壁が金塊ですし床は宝石を使ってますから」


他にも価値の高い物を使ってますよ。魔法で材料を持って来た所は見てなかったのですか?色々規格がいの使い方でしたから、気付かなかったのですね。この国は人族の世界で一番のお金持ちに成りましたわ。


「……シリスティア嬢、内緒でお願いします。父上達もです」


カーディナル殿下、凶悪顔に眉間の(しわ)酷くなってますわ。


「はい、分かりましたわ。ライ達もお願いね」


泥棒が流行ったらいけないので内緒が一番いいですね。


「はい、お嬢様大丈夫です」


「大丈夫!すぐ忘れるぞ!」


…フライ、一番心配になります。間違いは起こさないでくださいね。


「他には知らせないのが一番の様だな」


「そうですな陛下、それが一番無難でしょうな」


陛下と宰相様も同意見で収まりました。上手く行ったら婚約発表です、今になってドキドキしてきました。今度は大丈夫だと分かっていても一度失敗していますから緊張してきました。後は何事も無く終わりたいですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ