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第九十二話

次回更新は2月27日朝です。週一更新になります。ごめんなさい。仕事が忙しく死にそうです。早くゆっくり続きが書きたいです。

騒ぎも収まり魔族姉妹とカーディナル殿下はお掃除を頑張っています。着替えてもらった服の色は定番の紺と白とピンクです。ミニスカートですが中もフリフリレースが詰まってますので見えませんが、美脚だけは隠せない美しさですね。

メイド服エプロン付きが魔族姉妹に似合ってます。魔法で掃除していますので早めに終わりそうですね。もちろんカーディナル殿下は普通の服ですよ。壊れた物を運び出してかたづけていました。


もう一度、途中で見に行くと壁が金キラ金にされていたのにはびっくりしました。どこの成金趣味の屋敷?か、お雛様の金屏風みたい?思った事は内緒ですが、奥に行くほど昔の面影が残ってないのには驚きました。


「え?貴女達!どうして壁が金キラキンなのかしら?」


「シリスティア様、魔王様のお仕えになる城なので相応しい物にしました」


何故かお尻をあひるみたいにフリフリさせながら話しています。見た目は可愛いですが仕草が残念なのはマイナスです。癒しが半減してしまいました。


「先ほど魔王城からシャンデリアと備品を送らせました」


…ここは魔王城ではないので人外魔境な内装は止めて欲しいです、とんでもない材料が使われているようですね。


「まだまだですが大丈夫です!お任せください!」


胸を張って話しても大きく見えませんよ。冷や汗が流れるのは気の所為ではないようです。


「お嬢様、魔族姉妹が張り切っていますので言っても無駄かと思います」


リリーが諦めるしかないと首を横に振っています。


「そうねリリー、無駄な装飾に力を入れていますね。陛下達が見られたら卒倒しそうですわ」


知らないのは幸せだと言われるのは本当の事ですね。陛下達や貴族の皆さんの驚く様子が目に浮かびます。それなりに風情のあった場所が様変わりしていくのですから気絶するかもしれません。


「お嬢様!あそこに飾ってあるのは希少価値の高い宝石では?そこにあるのは珍しい石ですよ」


ララが驚いています。そうなるのも無理はありません。天井からぶら下がっているシャンデリアがこの世界で価値のある宝石で出来ていますし、希少価値の高い物が彼方此方に使ってあり、壊れた会場が宝物庫状態になっています。下手な突っ込みは諦めて好きにやらせる事にしました。

結界を施せば大丈夫だと思いますが、世の中の泥棒が泣いて喜びそうな物に変身している会場に、カーディナル殿下が何も言わないので知らないふりで通します。魔王様の為に〜と張り切っている魔族姉妹が他の部屋にも被害を出さない事を祈るしかありません。後の事はお任せして、外の庭園にいる人達のもてなしに行きます。


「カーディナル殿下、後は宜しくお願いします」


「…はい」


傷心気味ですが仕方ありません、ここの事はカーディナル殿下に丸投げです。この変わり様を見ればため息しか出ないのは分かりますがしっかりして欲しいです。これ以上酷くならない様に見張りをお願いします。


外にいる招待客の所に行くと陛下達がメイド達に用意をさせ音楽を流し雰囲気を良くしようと必死です。

まあ、魔族姉妹の登場で台無しになったので全てを取り戻すのは無理なようです。プリンでも出して食べてもらおうと思います。

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