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第九十一話

次回更新は2月20日朝です。すみません仕事に追われています。しばらく週一更新です。ごめんなさい。

暴れていた四人をライ達に捕まえに行ってもらいました。相変わらず追いかけっこをカーディナル殿下と魔族姉妹が繰り広げています。


「あはははーっ!待て!止まれーっ!細切れになれ!」


「うぎゃあああああーっごめんなさい!」


「ひいっ!やめてーっ!」


「やだああーっ!!」


溜息が出そうです。カーディナル殿下は気付いていないようですが魔族姉妹の格好が危ないです。十八禁状態に近くなっています。服が胸と腰の布しか残っていません。いくら怒って居ても、それを私は許したくないです。


「殿下、すいません!」


ライがカーディナル殿下に一撃を加えて捕まえてくれました。気絶した様ですね、でもこれ以上混乱した状態を続ける訳にはいかないので我慢してもらいましょう。


「逃げられないぞ!ぎゃははは!一網打尽だぜ!」


「いやあーっ!助けて!」


「ぎゃあああああああーっ死にたくない!」


「たずげてーっ何でもじまず!」



フライが、楽しそうに追いかけて捕縛用縄を飛ばし魔族姉妹を捕まえました。ガラガラ声になった魔族姉妹の何でもすると言う言葉も貰いましたので後で実行してもらいます。


「お嬢様連れて来ました」


「お嬢様、俺も捕まえたぜ!」



ライとフライのお陰で助かりました。気を失ったカーディナル殿下に縄でぐるぐる巻きの魔族姉妹を私の側に連れて来てくれました。


「貴方達何をしたのかしら?周りを見て頂戴」


そう言って魔族姉妹に話しかけます。青くなっていく三人を見ながら恩を仇で返されるとはこのことかしら?と思っていたら縛られたまま謝り出しました。


「ひっ!ごめんなざい!」


「許してください!」


「悪かったです」


三人とも謝ってははくれましたが簡単に許すつもりはありません。


「私、言いましたよね石を上げる時に迷惑をかけないでと、約束を破ると言う事は石が壊れて失くなっても構わないと言う事ですか?」


「すみません!何でもしますそれだけは勘弁してください!お願いします!」


一番上の魔族のお姉さんがお願いしています。仕方ないですので三人をこき使いたいと思います。この会場を修復と掃除片ずけを、私のお気に入りのメイド服を着てやって貰います。もちろん悪い事が出来ないように特別に猫ちゃん鈴を付けさせて貰います。チリンチリンと音がして何処に居ても場所が分かる様になっています。これを付けると悪い事が出来ません、お仕置きが終わるまで外せないようにしてあります。

これは元々対魔法使いの弟子さん用に作っていたのですが、要らないようなので魔族姉妹に使う事にしました。


「先に良い子になれる鈴を付けるわね。特別なお掃除用の服に着替えてきてね」


「「「はい!分かりました!」」」


魔族姉妹の三人は言う事を聞いてやってくれそうです。責めて気持ちが癒される為にも、リリー達が絶対着ないと言った、あの可愛いミニスカフリフリのメイド服白いエプロン付きを着て頭にカチューシャを付けて 楽しませてください。色も定番の紺色に白にピンクと揃えました。


「リリー、部屋の奥に封印してある服を三人に着せて掃除をさせて頂戴」


「はい、お嬢様かしこまりました」



後はリリーに任せてます。でも、不本意ながら魔族姉妹が謝ったのを見て周りの貴族達に色々言われてしまいました。


「なんだ!魔族が謝ってるぞ!」


「カーディナル殿下の婚約者は、魔族にも頭を下げさすのか?やはり魔王と呼ばれるカーディナル殿下の婚約者だ!」


「恐ろしい、普通に見えるが違うのか!」


いいえ、私は普通の何処にでもいる貴族令嬢です。そんな人外ではありません。ちょっぴり魔法が使える特技があるだけですわ。


「…うっ〜ん」


どうやらカーディナル殿下の目がさめるようです。この惨状の責任を取って貰わないといけませんね。


「カーディナル殿下、目が覚めましたか?」


正気に戻ったカーディナル殿下が惨状を見て呆然としています。そうでしょうね。皆が一生懸命準備した物が破壊されているのですから。


「…シリス…ティア嬢?私は…」


現状を把握した途端、顔を青くして下を向いてしまいました。床についた手の上に雫がぽたぽた落ちてきました。カーディナル殿下が声を殺して泣いています。可哀想になってきました、急に上を向いたカーディナル殿下の凶悪顔の威力が上がってます。身内である陛下や王妃様の顔も引きつってますから強烈具合が分かると言うものです。周りの招待客も息を潜めて成り行きを伺っているようです。


「カーディナル殿下、お掃除してくださいね」


終わった事を何時までも気にしないで前に進みます。泣き顔を見ているとお兄ちゃん達を思い出しますね。泣いた顔がよく似ています。情けない所もです。そんな所が可愛く思えるから不思議ですね。


「……」


無言で首を縦に振っているので大丈夫ですね。けが人も居ないしこの場所を四人にお願いして綺麗にしてもらいます。残りの人達と招待客のおもてなしをしたいと思います。

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