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第八十九話

次回更新は2月6日朝です。

王妃様がフリーズ状態から元に戻り、婚約発表をする為に中央の陛下が居る場所に向かって一緒歩いて行きました。メンバーが凄いので注目されてますが、人の目が分散されているので割と平気になった気がしました。陛下の手が上にあげられると、あれ程騒がしかった会場が静かになりました。


「今日の良き日に、皇太子であるカーディナルに念願の婚約者ができた。グラスフォルダー国侯爵令嬢シリスティア嬢だ。皆も一緒に祝ってくれ!」


陛下の満面の笑みに一同が拍手し喜んでいる。他の呼ばれた国の使者も思いっ切り手を叩いて拍手がホールに木霊してうるさいくらい響いてます。どれだけ嬉しいの?他の国の使者も凄く嬉しそうだわ。挨拶しないといけないのだけれど今は無理ね。とても声が通らないわ。


「お兄様、お姉様?おめでとうございます。」


ファインシー姫が祝ってくれました。あまりの変わり様に首を傾げてましたけれど。ガイもちゃんとエスコートができてる様だし、後ろにいるライもフライも護衛件パートナーとしてキリっとしたまま保ってる。令嬢達の視線を集めているわ。



「ありがとうファインシー姫、そのドレス似合っているわ。」


褒めると、頰をピンクに染めて可愛いファインシー姫がいます。害虫が寄って来そうなくらい危ないですね。ガイ達が居ますから大丈夫だと思いますが心配です。


「お嬢様、おめでとうございます。綺麗になりましたね、私はいつものお嬢様がいいと思いますが。」


「ガイ、誉めてくれるのは嬉しいけれどひと言多いわ。」


「お嬢様、おめでとうございます。似合ってますよ、綺麗すぎて誰か分からないくらいに。」


「ライまで、からかっているのね。」


「お嬢様、変身か?凄い!俺にも別人変身魔道具欲しい!」


キラキラした目で言われても違いますからね。今度フライ用に、前のよりパワーアップした物をあげますわ!でも、これだけは言わせて貰います。


「魔道具ではないです、リリー達の技術ですわ。」


「私はどちらのシリスティア嬢も好きです!」


カーディナル殿下が、散々な言われ方をした私を慰めようとしてくれました。優しいですね、でも、別人過ぎるのは本当ですから真実なので反論する気は起きないですね。何故か誰も近寄って来ないので魔法使いの姉弟を紹介しようと思います。


「ファインシー姫、皆、紹介します。魔法使いのお姉さんと弟さんよ、仲良くしてくださいね。」


皆驚いてますね。まさか魔法使いを、ここに連れて来るとは思ってないですからね。


「お姉様、もしかしたらこの間手紙を貰った、この国に魔法を掛けた魔法使いの子孫の方ですか?」


流石ファインシー姫、気が付きましたね。どちらも先祖、迷惑を掛けられている子孫ですから仲良くして欲しいですわ。


「二人共、先祖の言い付けで継承の儀をしに来られたの。まだ弟さんが小さいから後からした方がいいので舞踏会に出てもらったのよ。この国の平和に貢献しているのだから出る権利はあると思うわ。」


詳しい話は後から説明する事にして、舞踏会を楽しんでもらえたら嬉しいわ。見てるだけでも楽しいわ。可愛い姿になって揺れるたびに男の視線を釘付けですわ。魔性の女ではなく魔法使いさんですね。本人は気が付いていないと言うおまけ付きです。弟さんの衣装も白を基調にしたミニ王子様ですわ、白いローブと白いとんがり帽子がとっても似合います。


「初めてまして、名前はまだ明かす事は出来ませんがよろしくお願いします。」


まだ正式に許可を取っていないので名乗れないそうです。紹介が終わりほっとしていたら、外から爆音が聞こえました。結界を強化していたのに破って入って来た侵入者です。


「魔王様!私達を差し置いてその女を取るのですか!」


勘違い魔族の姉妹の乱入です。カーディナル殿下達も驚いています。会場に悲鳴が響き散々な婚約発表になってしまいました。結界まで壊してしまうなんて非常識ですわ!誤解を解くのは、大変そうだと思って溜息が出たのは仕方ないと思いました。



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