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第八十八話

次回更新は2月2日朝です。

魔法使いの一族の二人に、婚約発表の舞踏会に出席してもらう事になりました。さあ、お着替えです綺麗に着飾ってみたいと思います。


「カーディナル殿下、二人を舞踏会に出る為の衣装変えをしてまいりますわ。もう、脅威もありませんし最後の見廻りが終わったら部屋に迎えに来てください。」


にっこり笑ってお願いしました。着せ替え遊び…違った舞踏会に出るのですから綺麗にするのは当たり前です。思わず嬉しくなって笑みが出ました。


「…わ、分かりました。それでは、後で迎えに来ます。」


ん?カーディナル殿下がまた赤くなって固まった?気のせいかしら、お迎えをお願いして部屋に戻ります。未だ固まったままの美女のお姉さんと弟さんの手を引いて連れて行きます


「着替えに行きましょう。プリンもありますよ。」


美女のお姉さんは着替えで忙しいので、魔法使いの弟さんには衣装を着たらプリンでも食べさせて待ってもらおうと思います。


「お嬢様、どれを着せますか?」


リリーとララも楽しそうに手伝ってます。遠慮して着なかったリリー達には悪いですが、魔法使いの美女のお姉さんに着てもらいましょう。


「そちらの箱に入れてあるのをお願いね。」


「はい、お嬢様分かりました。」


まだ、状況を分かっていない美女のお姉さんは呆然としたまま広げられた衣装を見た途端、意識が追いついたようです。


「もももも、もしかして私が着るのですか!!そそそそ、それは無理です!!」


真っ赤になった美女のお姉さんの断るこえが聞こえますが、爆乳対応ドレスはここにしかないと思いますから諦めてくださいね。


「リリー、ララ、魔法使いのお姉さんの着替えを手伝ってあげてください。サイズ調整もお願いね。」


「では、魔法使い様お着替えを手伝わさせてもらいます。」


ララが有無を言わさず着替えさせようとします。美女のお姉さんの抵抗がありますが、優秀な侍女である二人にサクサク着替えさせられました。一枚目が今いち似合わない様ですので、二枚目を着てもらいます。


「ララ、そっちの衣装を取ってください。」


リリーとララが、似合いそうなドレスを選び二枚目も着替えさせています。美女のお姉さんの必死の抵抗も虚しく着替えさせられています。涙を零しながら嫌々言って柱にしがみ付いていますが、着替えてもらわないと困りますので早く諦めてくださるといいのですが。


「いやあ!やめてーっ!!出れなくていいです!前に着てたので居させてください!」


うっ、うっ、と泣いている美女なお姉さんを見ながら魔法使いの弟さんが可愛い一言を言ってます。


「お姉ちゃん、大丈夫?」


魔法使いの弟さんが、きょとんしながらこちらを見て首を傾げながら心配そうに言いました。


「大丈夫ですよ。綺麗なお姉さんができるのを、プリンを食べながら待っていましょうね。」


魔法使いの弟さんはプリンを食べてご機嫌です。プチケーキもありますからおとなしく待っていてくださいね。


「はーい」


「プリン美味しいですか?プチケーキもありますから待っててくださいね。」


「は〜い、美味しいです。おかわりください!」


気に入ってもらえて良かったですわ。良い子にはご褒美にもう一個あげましょうね。リリー達の準備が終わったようです。綺麗なゴージャス美女のできあがりです。

アップにされた髪に真珠の髪飾りを編み込んで長い髪を腰まで垂らし、前世で有名人だったゴージャス姉妹の、姉に負けない爆乳が形良くドレスにぴったりとし豪華な首飾りを付け、細いウエストから下に百合の花の形に切れ目が入り広がるドレスが素敵と思いながら、後ろは背中の開いた大胆な物になっています。

自分で着る気はないけれど似合う美女に着てもらうのは楽しいわ。


「似合うわ、そろそろカーディナル殿下が迎えに来てくれる頃だわ。」


噂をしているとカーディナル殿下が来てくれました。舞踏会に今から行きます。準備は万端です、リリー達に綺麗にしてもらった?(見た目別人)誰かしら?な私、可愛く綺麗で頼りになる最強侍女二人(踏まれればイチコロ)に魔法使いのゴージャス爆乳美女(お色気ムンムン)魔法使い弟さん(可愛い小動物)。注目度が高いですが、私より目立つメンバーがいっぱい居ますので、逆に安心して会場に行けますね。


「シリスティア嬢、行きましょう。」


カーディナル殿下に手を引かれ、舞踏会会場の扉の前です。ちょっと面倒な事を早く終わらせてゆっくりしたいと思います。大きな扉が開かれ私達は中に入って行きました。私達を見つけた王妃様がやって来ます。


「カーディナル、遅かったわね。あら?シリスティア嬢はどこに?」


いえいえ、やはり言われましたわね。私でさえこれ誰?ですからカーディナル殿下は直ぐ私だと驚いても分かってくれましたが、違いすぎるので気が付いてもらえなくても仕方ありませんね。。


「……シリスティア嬢なら、ここにいますよ母上。」


「え?……嘘!」


自分の横にいる私に視線を落とし王妃様に教えました。驚きに目を丸くさせ、口を開けたまま動かなくなった王妃様。混乱して頭がフリーズした様です。周りが騒がしくなってきましたが、無事婚約発表が終わってくれるのを思わず願ってしまいました。










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