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第八十五話

次回更新は1月23日朝です。

魔法使いの弟子さんが、今目の前にいます。緊張感(私以外に)が、溢れていますが無視して話を聞いてみたいと思いました。


「この国に手紙をくれた魔法使いの弟子さんでしょうか?」


聞くとにこにこして答えてくれました。


「そうだよ、先祖から頼まれて代々の魔法使いの長の仕事なんだ。」


代々受け継がれた仕事?詳しく聞きたいですね。でも、その年で長?向こうの小部屋で詳しく聞いてみますわ。


「よろしかったら、向こうの部屋で詳しく話を聞かせてください。カーディナル殿下も、いいですか?」


了承して貰うためにリリー直伝お願いポーズで頑張りました。成功率百パーセントです。是非娘が生まれたら語り継ぎたい技ですわ。顔を手でカーディナル殿下が覆ったかと思ったら首を縦に振ってもらいました。護衛の皆さんもカーディナル殿下が了承したので警戒は解いていませんが武器だけはおろしてもらいました。


「良いよ、次いでだから色々教えてあげるよ。」


魔法使いの弟子さんにも、了解してもらったのでお部屋に行きました。好奇心は止められないですわ。後ろの護衛の皆さんの、溜息が聞こえますがどうしてでしょうか?謎がまた増えました。思わずスキップしたのが悪かったのですか?どこかの探偵さんのようには頭は良くないので分かりませんわ。


「ん〜と、何から話そうか?結論から言うと、ワルワル鳥に似た子供が生まれるのは止められないよ。大人気ない仕返しだったとしか言いようがないけど。」


仕返し?ワルワル鳥を馬鹿にしたのでかけられた物ではないのですか?


「仕返しとは?ワルワル鳥を馬鹿にした為だと聞いています。」


そうですよね。疑問に思ったカーディナル殿下が聞いています。


「あれは先祖の好きだった人が、王子にひどい振られ方をして勝手に許せないと息巻いて突っ走って、顔を見に行ったらワルワル鳥を馬鹿にされた。って事だね。腹が立った先祖が、自分の気持ちを知られたくない為にワルワル鳥の所為にしただけだよ。もちろん飼っていたワルワル鳥を侮辱された事も呪いの強くなった原因の一つだけどね。」


驚愕の秘密第一弾が語られました。三角関係です、きっと王子本人(呪われた原因を作った人)も知らなかった事実ですわ。ですが、代々の仕事と言ってましたから魔法使いがこの国にを見守っていたと言う事ですか?


「聞いていますと、この国を見守っていたと言う事ですか?他の国の魔法使いがそこまでしてくれるとは他の理由があるのですか?」


カーディナル殿下が不思議がってますね。見守っているからこそ強力な加護が続いているのは頷けますね。でも、疑問も残ります。いくら呪術を掛けたとは言え、その当時の王子しか知らないのだから黙っていても良かったのでは。


「その振られた女性は王女で先祖のお嫁さんになったのだけどね。初めは王子ギャフンで喜んでたけれど自分に子供ができたら、呪われた子供が可哀想だと言って泣いていたので先祖が加護を与えたんだよ。」


奥さんは優しい人だったのですね。最低な男に振られて恨んだけど時間がたって間違いに気付いて泣いたなんて。


「そうだったのか、だが結局は私の先祖の王子の自業自得ですね。」


カーディナル殿下が溜息がを付いています。それも仕方がないです、先祖の王子の素行が悪い為に自身が呪われてますからね。


「生まれた子には悪いと思うけど、加護のひとつにもの凄く好きになった人ができて性格の良い子だったら絶対お嫁さんに出来ると言うオマケが付いているから悪くないと思うよ。」


カーディナル殿下や周りの騎士達が驚いています。発覚した加護のひとつ!驚愕の事実第二弾です。逃げようとしても周りからじわじわ迫って来る物ですね。性格?私はそんなにいい方ではないですけど。腕輪といい逃げようとすると邪魔が入る事といい加護の影響ですね。


「カーディナル殿下が好きになった女性は逃げられないと言う事ですね。」


リリーが私の代わりに思わず聞いてしまいました。魔法使いの弟子さんが良い笑顔を見せてくれました。自分達の魔法が凄いだろうと言う顔ですね。いえいえ、そんな自慢されても周りから見れば恐怖の加護ですよ、誰にも知らない方が幸せですね。


「内緒にした方がいいですね。知れば生まれた子供が不幸になりそうです。皆さんも秘密でお願いします。」


私が、そう話すと周りに居る護衛騎士も納得してくれました。知ったらきっと誰も選べないか、好きになる事に臆病になってしまう可能性が高くなって国の存続が危うくなりそうです。ただ、カーディナル殿下の複雑な気待ちを考えると可哀想ですが。何も知らない方が幸せでしたね。


「お嬢様、私もそう思います。」


リリー達が首を縦に振ってそうした方がいいと頷いてます。カーディナル殿下が下を向いたままで落ち込んでます。自分が無理強いしたと思ってるのでしょうね。私はもう気にしてませんが。


「魔法使いの弟子さんは、本当は何をしに来たのですか?」


用があるから来たと思いますので、こちらに被害が来ないか知りたいです。


「ああ、そうだね〜。加護の掛け直しだよ、後を継ぐ長の継承はこの国の直系の男子に加護を掛ける事なんだ。」


え?でも魔法使いの姿を見たのはワルワル鳥に似た子供が結婚する時に見たと書いてあったと聞きましたけど。


「父上の時に来たとはきいていませんが!」


カーディナル殿下が疑問に思った事を叫んでますが、代替わりで来るなら誰でも知ってると思います。


「姿を見せるのは直接掛けないといけない、ワルワル鳥に似た子供が王子に生まれた場合だけだからね。」


驚愕の事実第三弾です二国を又にかけた継承事実、知らない方が楽だとしみじみ思いました。

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