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第八十三話

次回更新は1月16日朝です。

今日は舞踏会当日です。魔法使いの弟子の登場予告に王宮内は大騒ぎになっています。私も対抗する為の準備は怠りたくありません。ライ達とリリー達には魔法の威力と呪術を弾く特別製の魔法具を持たせています。王城にも対呪術の魔方陣を展開させています。


「お嬢様、凄いです!これがあれば大丈夫ですね。」


「安心はできないわ、これはあくまでも保険よ。」


「お嬢様、ホケン?とは新しい魔法ですか?」


リリーのお嬢様凄いと表情が言ってます。この世界に保険と言う言葉はないようですね。


「まあ、そんな物ね。それと入り口に特別製の魔方陣第二弾!マーカーを発動させるわ。」


入り口で名前を聞くと、ひとりひとりに名前が招待状とリンクする様にしています。入り口を通過する時に書き込まれ、特殊眼鏡で見れば名前が頭の上に表示される仕掛けになっています。王城を出れば消えるようになっていますので後からのダメージはないです。騎士団長達に特殊眼鏡を渡しています。皆、眼鏡似合いますね意外でした。前世でよく聞いた眼鏡男子ですね。私は興味ありませんが友達が眼鏡男子よだれものじゅるり、だとよく言ってましたがいつも意味が分からないので、そお?と言って誤魔化した思い出がよみがえってきますね。


「お嬢様も、舞踏会の準備にそろそろ取り掛かった方がいいと思います。」


婚約発表もありますので、本人よりリリーとララの方が気合いが入ってますね。自分に似合う物は分からないのでお任せです。


「リリー、ララ、お願いね。任せるわ。」


「「はい!お任せください!」」


本格的な舞踏会は久しぶりなので窮屈な装いは疲れますね。リリーとララが一生懸命私を綺麗にしてくれてますが素が大した事ないので、リリー達の腕の良さで見られるくらいにはなったみたいですね。ただ、別人に見えるまではやらなくてもいいと思います!メイク術恐るべし!この人誰ですか?状態の私ですが、カーディナル殿下は気付いてくれるでしょうか?


「お嬢様、カーディナル殿下がお見えになりました。」


果たして今の私を見て気付くのか疑問だわ。取り敢えず会ってから考えればいいわ。


「……シ、シリスティア嬢?」


やっぱりです、疑問系の問いかけにリリー達の技が冴えていると言う事でしょうね。泣くに泣けません、見れる姿になってもやり過ぎはいけない事だと改めて感じました。


「カーディナル殿下、今日はよろしくお願いします。」


カーディナル殿下の、疑問に答える気はないのでそのままスルーさせてもらいました。自分で言っても悲しくなります。


「は、はい、会場の方に行きませんか?そろそろ時間になります。後確認したい事もありますのでお願いします。」


少し戸惑っているようですが、移動する事を伝えて来ましたのでこの姿で問題ないようですね。ふっ、自分でも恥ずかしいと思ってますよ。言うと羞恥でゴロゴロ転がってしまいたくなりますから、あえて無視させてもらいます。


「はい、私も会場に設置させてもらったマーカーの状態をカーディナル殿下に確認してもらいたいですわ。それとこれを付けてください。呪術と魔力の威力を弾くものです。」


「シリスティア嬢!ありがとうございます。」


すぐ付けてもらいました。ですが予想外の展開になるとは思いませんでした。カーディナル殿下の姿が変わったのです。魔法具を付けた途端凶悪顔(前世お兄ちゃん基準イケメン)が世間標準化超イケメンです。眩しくて見たくない気持ちになりました。


「カ、カーディナル殿下!そこの鏡を覗いてみてください!」


本人に見て確認して貰い今後の事を話し会いたいと思います。イケメン(世間標準)のままのカーディナル殿下との婚約は遠慮したいのです。私は凶悪顔(お兄ちゃん基準)の殿下の方がいいのでイケメン(世間標準)の姿が場合は婚約発表はやめて欲しいです。見た後硬直したカーディナル殿下がいきなり叫びだしました。まあ、分からなくもないですが。


「わああああーっ!どうしてですか!シリスティア嬢!」


やっぱり驚きましたね。カーディナル殿下に掛った呪術が魔法具で解けたようですが、魔法具を外すと元の凶悪顔に戻るみたいですね。


「魔法具の影響で本当の姿が付けてる時だけ元に戻るようですね。その姿のままならどんな人でも望めばお嫁さんに来てくれますから婚約発表はやめておきましょうか?」


イケメン(世間標準)の殿下を好きにはなれそうもありませんから、呪術の解けた姿のままなら婚約発表は必要ないと思います。凶悪顔ではお嫁さんが来ませんがイケメン(世間標準)のままでなら選び放題だと思いますから。


「え?えええーっ!シリスティア嬢!この魔法具は要りません!今のままで良いですから婚約解消はしないでください!」


どうやらカーディナル殿下は、私を選んでくれたようですね。人から虐げられていたので、予想では本当の姿を選ぶかと思ってたのですが超イケメン(世間標準)の姿を捨ててまでとは、私的(わたしてき)には、別にイケメン(世間標準)な姿を選んでも良かったと思うのですが誠実で優しい人なんですね。ただしイケメン(世間標準)になったら婚約は解消してましたが。


「カーディナル殿下がその姿でいいのなら婚約発表しても構いませんわ。」


そう言うと、ほっとした顔をカーディナル殿下がしていました。隣でリリーとララがカーディナル殿下見て小声で、本当に呪われていたんですね。超イケメンですねと呟いています。うざい令嬢の相手をしないでいいから今のままなら問題ないですね。とか、あの顔がイケメンに変身?誰も信じないから内緒でいいと思いますよ。散々な言われようです。

大変な一日が始まりました。何もない事が一番ですが、まだ分かりません楽しい一日となる様に頑張りたいと思います。

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