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第八十話

次回更新は1月4日です。時間ができたら一話くらいは更新できたらお正月前にしたいですね。5か月間お付き合い頂きありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

明日は舞踏会本番です。最終準備を終わらせる為に王城の中は忙しく働く人達であふれています。ライ達の変身バージョンができましたので、リリーにファインシー姫を呼びに行ってもらいました。


「お嬢様、ファインシー姫様はもう少ししたら来られるそうです。」


ライ達の王子様を気に入ってくれるといいのですが。お茶でも飲みながら待っているとファインシー姫が来てくれたようです。


「お待たせして申し訳ありませんお姉様。」


急いで来てくれたようですね。少し息が上がっています。


「来てくれてありがとうファインシー姫。ガイの装いができたので、見てもらう為に来てもらいましたの。」


ファインシー姫の好みに近付けたのですけど見て驚いてくれるかしら?


「私の為にありがとうございました。お姉様の優秀な護衛の皆さんですもの大丈夫ですわ。」


信用してくれるのは嬉しいですわ。期待に応えられるといいですが。


「ライ、ガイ、フライ、こちらに来て!ファインシー姫に感想を聞かせてもらいたいの。」


ライ達が部屋に入ってきましたよ。変身したままの姿ですが、それを見たファインシー姫が驚いて口が開いたままになっています。


「お、お、お姉様!この方達は王族ですか⁉︎護衛の人達には見えません!」


どもるくらい驚いてくれたようです。変身した後は、雰囲気も違い衣装も豪華で付けてる宝飾品(まほうぐ)も一級品ですが、三人共間違いなく私の護衛ですよ。


「ふふふ、驚いてますね。ファインシー姫のパートナーを務めるのだから、これくらいの装いをしなくては他の人達には認めてもらえませんわ。」


不埒な人達を近付けない為にはこれ位完璧にした方がいいですわ。ついでにライとフライも横にいてもらえば変な人達は近付けないでしょう。


「…えっ?」


パートナーをお願いしたのを一瞬忘れてましたね。衝撃が大きかったようです。


「ファインシー姫のパートナーは、ガイが務めます。嫌ならライでもフライでもいいですよ。」


首を横に振ってファインシー姫が、ガイを見て赤くなっています。茹でタコのようですが大丈夫ですか?


「ファインシー姫様、至らないと思いますがパートナーを努めさせて頂きます。」


ガイが優雅に、お辞儀してファインシー姫の手を取り軽く口ずけています。あ!忘れてたわ!チャラ男の女の人を喜ばせる方法のマニュアルを外すのすっかり忘れてたわ!チャラ男をより誠実そうなガイが動作をすると様になるわね。えっ!ファインシー姫が倒れた!


「ファインシー姫!大丈夫ですか?お嬢様、気を失ってます。」


恥ずかしさで頭に血が昇ったようです。ガイの腕の中で意識を失ってますね、しょうがないですから、そのままファインシー姫を部屋まで送って行かせましょう。急いでここまで来たファインシー姫に、置いて行かれてた侍女が来たようです。一緒に行って説明するのにリリーも行かせたらいいですね。


「ガイ、ファインシー姫をリリーと一緒にお部屋に連れて行ってちょうだい。」


ファインシー姫の側に行き、指輪を付けました。この魔道具に女王様の変身ドレス別バージョンを入れてあります。鞭は不評だった為今度は、ファインシー姫に危害を加えようとすると勝手に変身して薔薇の蔓に張り付けにされて棘が刺さると七日程姫の下僕に変身です。


「お嬢様、その指輪は魔道具ですか?」


ガイが聞いてきたので魔法具だと説明します。


「ええそうよ。女王様変身よ!ファインシー姫に危害を加えようとすると、勝手に変身して薔薇蔓で張り付けにされ七日程下僕に変身するわ。」


皆、顔を青くしてますがどうかしましたか?ライ達とリリー達がファインシー姫を憐れみの目で見ています。どこかおかしい事でも言ったかしら?でもファインシー姫、慣れてそうなのにガイにされて気絶するとは思いませんでした。純情なファインシー姫も可愛いので問題ないですね。これで安心して舞踏会に参加できます。


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小話


「ガイ、やり過ぎじゃないのか?」


「ライ、便利だと思うよ。目の前に、他の人には見えない女性に対するマナー講座が書いてあった。」


「そんな事……お嬢様なら可能か。」


「実行すると消えるし、間違えそうになると赤いランプが点滅して見える。」


「……お嬢様、恐るべしだな。」


「ガイ!ライ!凄いぜ!画面通りに行動するとモテモテだぜ!」


「「やめろ!フライ!」」


後始末が大変だと思うライとガイでした。

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