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第七十八話

飾り付けも終わり、今度は王子バージョンの魔法具を作っています。やっぱりキラキラした感じがいいかしら?それとも、凛々しい感じ?三人とも私のお願いで、髪を伸ばしてもらって私が作ったシャンプーで洗ってるから、キューティクル艶艶の正統派王子バージョンも似合うわね。


「リリー、ララ、ライ達はどの格好が一番王子に見えるかしら?」


今のライ達は髪を後ろで束ねてるけど垂らしてる時は清楚な感じがするからどちらがいいかしら?


「お嬢様の、似合うとおもわれる格好がいいかと思います。」


そう言われると迷うわね。どうしましょう?


「ララの言う通り、お嬢様の好きな方になさってください。でも、私は正統派バージョンの方がいいと思います。」


やはり正統派な方がいいかしら?そう言えば前世の子供の頃を思い出したわ。よくお兄ちゃん達とお姫様ごっこしたわね。


「お兄ちゃんこのドレスありがとう!劇に着て出るね。」


「そう言えば聞かなかったがどの役になった?」


「その他大勢の人だよ。舞踏会でシンデレラの横で踊るんだよ。」


「「……」」


「家でパーティーがあるから練習だ。美味しい料理もお菓子もある!」


「え!お菓子!練習するよお兄ちゃん!」


「次の日は俺の家でもパーティーがあるから練習しよう。」


「うん!ありがとうお兄ちゃん!」


楽しかったのよね。お兄ちゃん二人の家族も喜んでくれたし毎日でも来てください。ってどちらのお兄ちゃんの家族の人達に同じセリフで頼まれたよね。


「遠慮しないでいいのよ。毎日でも来てくれるのなら色んなスイーツをご馳走するわ。」


「そうよ、遠慮はいらないのよドレスも宝石もプレゼントするわよ。」


「玩具もいるなら取り寄せるから遠慮しないでくれ。」


すごい歓迎振りに驚いたけど優しいお兄ちゃん達の家族だから良くしてもらったわ。パーティーで見かけた人達を真似てもいいわよね。フライの髪少しくるくるパーマにしてゴージャス王子バージョンでも面白くていいかもしれないわ。

あの後、お兄ちゃん達のプレゼント見たお母さんがパニックになって泣いて、剛お兄ちゃんに助けてもらってたわ。いつもお兄ちゃん達に、普通の家庭の常識を教えていたのは剛お兄ちゃんだけだったわね。

あの時お嫁さんになれるよって言ったら、すごくお兄ちゃん達喜んでくれたしプレゼント攻撃も止んでお母さんほっとしていたわ。


「お前は普通の家だけど、友達のお兄ちゃん家はお金持ちだから金銭感覚の違う。ずっとお友達で居たいなら無駄遣いはしないようにするんだ!お兄ちゃん達に教える事を忘れちゃダメだぞ!」


「うん!分かったよ剛お兄ちゃん。」


「それから、プレゼントをもらうのは誕生日とか皆がお祝いしてくれる時以外はもらうのはダメだぞ。」


「はーい。もらわないよ。」


お嫁さんになる事なく死んでしまったから分からないけど、お兄ちゃん達が幸せになっているといいわね。

こんな人生が待ってた何て不思議よね。私も、まさか生まれ変わって二度結婚するとは思わなかったわ。







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