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シリスティアの父親side

次回更新は12月15日朝です。今日は短いので次回は2話分更新します。

王城から呼び出しが来た、急ぎ登城する様にと使者に念押しされた。急ぎ仕度をして馬車を王城に走しらせた。


「急ぎのお呼び出しにより登城いたしました。」


宰相閣下の出迎えとは嫌な予感しかしないな。


「侯爵殿、謁見の間に急がれよ陛下がお待ちになってます。」


人払いがしてあるようだな、王城に勤める者にも合わないのはありえない。


「はい、宰相閣下」


いつ来ても重々しい扉だな、こんな所に長く居たいとは思わないが。衛兵が扉を開け、王座に座る陛下の機嫌は良さそうだ。


「よく来た侯爵、実はそなたの娘に婚姻の申し込みが私の元に来たのだ。返事を欲しいと言われている。」


とうとう来たか、小鳩便では報せてもらっていたが具体的に言われると実感する。


「使者殿は、もらえるまで幾日でも待つそうだ。この申し込みは断わる事はできないぞ侯爵殿。」


宰相閣下が、私に向かってそう言われた。王族からの申し込み、しかも力のある国からだ断れる筈もない。


「陛下、発言を許して頂けるのならお聞きしてもよろしいでしょうか?」


「うむ、構わぬ。」


陛下が答えてくれるで助かった。使者が何を言ってきているのか聞きたい。


「使者の方は、どんな事を言われたのでしょうか?」


「皇太子妃に、そなたの娘を欲しいと皇太子殿下が望まれていると。すでに本人はライアン王国皇太子妃の婚約腕輪を受け取っている。」


皇太子の申し出を受け取っているのか。シリスティア自身のが望んで、娘が嫁ぐと決めたのなら私が反対できるはずもない。今度こそ幸せになって欲しいものだ。


「そうですか、娘が決めたのなら私に何も言うことはありません。」


一度、辛い目にあわせた私は何も言う権利さえないのだから。


「この婚姻を我が国が了承したと使者殿には伝えさせよう。」


陛下が機嫌よく話される、ライアン王国との繋がりは我が国には願っても無い話だから当然だ。


「それでは陛下、御前失礼いたします。」


後から別の日に、陛下がもう一度話を内密にされたのだが、シリスティアの為に提示された条件があまりにもこの国に有利なようにしてあり驚いた。

本当に愛されているのが分かる。侍女のリリーの話は間違いなく本当の話だったと納得したのだが、後日陛下に直接送られてきた招待状には、家族の出席をお願いするように書いてあったそうだ。

やっぱりあの皇太子は図太い神経の持ち主のみたいだ、陛下を小鳩便並に使うとは頭の痛い事だ。

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