第七十五話
次回更新は12月1日朝です。仕事が忙しくなりますが週二回更新はやりたいですね。
今日はカーディナル殿下からプレゼントされた原石を使い美しい宝石に加工しています。前世有名だったネックレスとかティアラ作って見ました小さいクズ宝石ももらえましたので星グズみたいに魔法でドレスに付けて光に反射して煌めいて顔が目立たないように細工をしています。
沢山作りましたが残りは収納袋を作って入れました。夢中になりすぎてやばいかな?と言う物ができていたので証拠隠滅ですね。楽しいのですがばれたら怒られそうです。
「ララ、その魔法具を触ってニャンコになれ!って言ってみてくれない。」
人形から本物にそっくりになるニャンコを作りました。この世界にもネコに似た魔獣がいます、ニャンコと呼ばれています主に鑑賞ように飼われることが多いですが用心深く中々捕まりません。捕まえると平民の一年分くらいの生活費の金が手に入るらしいです。
「お嬢様触れたら人形が本物のニャンコになりました!」
先ほど稼働条件をセットしてましたので成功です。ララが喜んでますね、可愛いは正義と良く前世の世界で聞きましたが納得です。(但し性格が良いと言う条件を満たす事前提ですが)
「可愛いでしょう、魔法具ニャンコロボなのよ。」
大きくなると銀色に輝くボディーのロボに変身です、しっぽがちょっと微妙ですがそこはご愛嬌で許してもらうわ。
「ニャンコそっくりですよ、凄いですお嬢様!」
ニャンコの絵は売られてますから王都でもよく見かけました。このロボは動くし見た目は可愛いニャンコだから癒されるわ、その内ワンコロボも作りたいわねカーディナル殿下に協力してもらえたら性格の優しいワンコロボになるわね、今度頼んで見ようかしら?
「気をつけてね。リリー達とライ達カーディナル殿下と騎士団長達は大丈夫だけど、敵認定されると麻痺毒で殺られるわよ。」
唯のニャンコでは面白くないので、いざと言う時に役に立つニャンコにしてみたわ。
「は?麻痺毒ですか?」
リリー大丈夫!一日動けなくなるだけだから。悪い人にはそれくらいのお仕置きは必要だわ。
「ええ!お嬢様こんなに可愛いニャンコなのに〜凶悪です。」
ララが残念そうな顔をしましたが、普通にしていれば大丈夫なので可愛がってくださいね。
「その姿は標準装備だけど、魔獣相手だと二足歩行の銀色のニャンコロボになって大きくなるから、肉球でプチッと潰されるか尻尾でベチッって潰されるわよ。」
「え!プチッって潰される?お嬢様ここでは大きくしないでください!」
リリー心配などしなくても大丈夫よ、いくら私でもこの部屋では大きくしないわ。
「この部屋の中では無理よ大きすぎて壁が壊れてしまうわ。」
そう、入りきれないほど大きいですから。
「ええーっ!本当にこのニャンコ大きくなるんですか?」
ララが驚いているわね、麻痺毒の話より大きくなる事の方がララには気になったようね。
「そうよ、正義の味方ニャンコロボに変身するわ、かっこいいでしょう。」
かっこいいと言うと微妙な顔をリリー達がします、おかしい事は言ってないはずですけど。
「お嬢様、かっこいいより怖がられますよ。」
そんな事はないわと思うわ怖がる要素があるかしら?
「そうかしら?まあ普段はニャンコの姿のままだから大丈夫だと思うけど、フライとニャンコをシンクロさせて性格を同じにしたのだけど。」
個性がある方が可愛いかな?と思いフライに頼んだら「いいぜ!お嬢様。」て快諾してくれたのよ。
「「え!それ危ないと思います!」」
リリー達がハモるほど危険はないはずよね?
「大丈夫よ、フライは面白いけど危ない事はしないと思うわ。」
リリーが首を横に振ってダメだと言ってます。
「お嬢様、予想外の事をするのがフライですよ。」
「そうです、フライの場合は面白いと危ないが混ざってます。」
二人揃っって言われたけど、もう愛着も出てきたしこのままで良いわ。
「今更ニャンコロボを作り変えるのは可哀想なのでこのままでいいわ。」
ニャンコロボに、フライジュニアと名付けました。フライのように元気に部屋の中を走り周ってます高いところが好きみたいですね。赤い鈴を付けてあげましたが普段は音がしないようにしています。危険人物や危ない時だけ鳴るようにセットしてあります。悪い人(加害者が泣きを見る羽目になりますね、フライに似ていますから思いっ切り遊ばれるのは間違いないです。)が近付かない事願うだけですね可哀想ですから。
小話
騎士達の会話とそれを偶然聞いたリリー達
「おい!聞いたか?銀色の怪物が森で暴れてたらしいぞ!」
「聞いた!現場に行くと魔獣がぺちゃんこになっていたらしい。」
「急いで調べに行ったが影も形もなので怖かったと見に行った騎士達が話していた。」
その話を偶然通りかかったリリーが聞いていました。
「ララ大変よ!フライがジュニアを連れ出して変身させたみたいよ!」
「やっぱりフライだわね。お嬢様には内緒にした方がいいわ。」
「そうね、知らない方がいいわね。」
ライアン王国の騎士達には気の毒ですが知らない方が幸せだと思い黙っている事に決めたリリー達でした。