第三話
遅くなりました!すいません!!
次話は8月中に出せると思います……
「うーーっ、ふぁああああ…………うし!」
気持よく朝を迎えた俺はふかふかのベットから飛び降りる。布団から出るのは名残惜しいが、これ以上寝たらメイドさんたちが来てしまうからな……。俺はすたすたとベットの近くにあったクローゼットに近寄り、今日の服を取り出した。
俺の好みに合わせてか、黒っぽい服が入っている。その中から俺は適当に見見繕った、黒地に豪華な青い刺繍のある服をささっと着てしまう。
フリルやらベルトやらボタンやら……と面倒くさい服を着るのにも慣れた。ル◯ンの早脱ぎにも負けねえぜ! …………いや冗談だよ?
最後に髪型を整えたところで、コンコンとドアを叩く音が。メイドさんか?
「おはようございます柊弥さま。お目覚めですか……柊弥さま、お召し物は私共にお任せくださいと言ったではないですか、もう……」
当たり。やっぱりメイドさんだった。
「おはよう。今度から一人でいいって言っただろ? 他のことは任せるから」
あの日から俺は、大体の事を一人でやるようにしている。着替えも前までは任せていたんだが……もう流石にな…………。その代わりと言っては何だが、身の回りのこと以外はメイドさんに任せている。
「それでは、朝食に致しますか? もう準備はできております。久々に旦那様と奥様もいっらっしゃるようですが」
「ああ、そうするよ」
メイドさんに連れられ、俺は食堂へ向かった。
だけど幸運だったな、俺。『弟がほしいと言う』機会がこんな早く来るとは。いつも俺の父さん――――――――紫堂龍牙は毎日の仕事に追われ、なかなか会うことができないのだ。時々やつれ果てた姿を見かける。…………やっぱり弟の事今日言わないといけないな、うん!
俺の母さんは紫堂蛍といって、紫堂家に嫁に来た人だ。学校の中で恋に落ちたんだってさ。そん時の話はほんと、恋愛小説を読んでる気分になったね! 庶民からうちに嫁いだ母さんはおおらかでとても優しい性格で、屋敷の人気者だったりする。
そんなことを考えながらメイドさんについていきつつ廊下を歩いていると、視界の端に執事二人の姿が映った。部屋の清掃をしているのか、大きな布を持って…………
………………はっ! こ、これはもしや……っ!!
細身のメガネを掛けた執事をA、もう一人のタレ目なワンコのような執事をBとする。
Aが大きな布×2をもって運ぼうとする。と、布で足元が見えなかったのか箒に足を引っ掛ける。当然Aは転びそうになり――――――――Bがその体を抱きとめた。布とともにBの胸に顔をぶつけたAは顔を上げ、Bの顔を見て恥ずかしそうにクスリと微笑う。ソレを見たBも釣られてへにゃりと笑って――――――――――――――
ふぅおおおおおおおお!! キターーーー!
なにこれ素敵! 萌える! A可愛い! おおおオオォォォ!!
これを無表情で居られた俺はよくやったと思う。メイドさんにも気づかれてないと思っ…………
彼女の瞳はまるで狩人のよう。視線の先にいるのは、仕える屋敷の執事二人に固定され――――――――
ああ、そうか。
…………同志なんだな。
俺を先導していたメイドさんも執事’sをガン見していらっしゃいましたよ。ええ。すこし鼻息が荒いです。
俺は慈愛の微笑みを浮かべながらメイドさんの肩をたたいた。
「…………ハッ!!」
ビクゥ! と大きく体を揺らした彼女は、恐る恐る俺の方へ振り返った。
そんなメイドさんに俺はグッ! とサムズアップをしてみせる。きっとおれの笑顔は輝いていたことだろう。
「……分かるぞ、それ」
「柊弥さま、……っ、同志でしたか……!!」
俺とメイドさんとの間に固い絆(腐に限る)が生まれた瞬間であった。




