8話 南地区決戦:後編
「1対1――南地区を賭けた最後の戦い!」
幻影を操るヒコトレとの勝負は最高潮に達する。
もう後戻りはできない。俺の意思と魔法の全てをぶつけ、1人の貴族に決着をつける。
南地区の未来は――この手にかかっている。
「まだだ………まだ終われない…」
ヒコトレはなけなしの命で幻影連鎖を発動させる。
しかし幻獄千影陣にくらべれば、幻影の数は大幅に減少している。
「どうやら俺が手を出すまでもないようだ。」
「ふざけてるのか?」
「おいおい、わすれてねぇか?」
「何?」
なにか見覚えのある強さの風が吹いた。
次の瞬間幻影は消えた。
タミィだ。
幻獄千影陣が解除された今、外からの援護も可能になったのだ。
「行ってください!ディナール様!南地区の運命は、あなたにかかっています!」
「分かってる。」
幻影がいない。
今なら、行ける!
5属性魔法「魔生成・真連撃殲滅!」
5属性の魔法を高速で撃ち続ける。
ゴリ押しのようだ。
でもこれでいい。
大量の魔法を撃ち続ける。
ヒコトレの致命傷の傷が大きくなった。
「お前の負けだ。今際の際だぞ。遺言ぐらいは聞いてやる。
「ふざけやがって…こんなことで負けたとでも!?」
「早くしろ。お前は死ぬぞ。」
「くっ…こんな…こんなはずじゃ…!俺の幻影魔法は……誰にも見抜かれぬはずだったのに……!
たった一瞬の隙……たった一度の油断で……全てが崩れるなんて……くそっ……許せない……!
俺は……俺はこの力で誰よりも完璧に戦うと誓ったのに……どうして……どうして貴様に……見抜かれる……!
だが……これで終わりだと思うなよ……俺の幻影は……俺の技は……まだ死んじゃいない……!
次は……次こそ……必ず……貴様を倒してみせる……!」
「そうか。」
俺はそう言った。
遺言を遺して、奴は息を引き取った。
決着はついた。
勝利したのだ。
俺は、ヒコトレという1人の貴族に。
俺とタミィとヒコトレの魔法の残骸が、この戦いの激しさを物語っている。
あの時の南地区の形は、ほとんど残っていない。
でも、南地区は貴族の手から救われたのだ。
立春ってもう終わりましたよね?なんかやけに寒くないです?Maronです。
ついに南地区テロ編も終わりです。
長いようで短い。早い。
楽しんでいただければ、幸いです。
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Maronでした。うわさっむ。




