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10話 善意は、逃げ場にはならない

正しさは、誰かを救いもする。

だが、逃げ道にもなる。

タミィと仲間という関係になった後、

俺は、とある人物の元を訪れていた。

瓦礫の中。

包帯だらけの身体で、黙々と瓦礫を運ぶ貴族がいた。

市民は、貴族に頭を下げられ、どうしていいかわからず立ち尽くしている。

——あの時、平民を助けていた男だ。

「……まだ動くのか」

「止まったら、考えてしまうので」

「何をだ」

「逃げたことを、です」

一瞬、言葉に詰まった。

「私は……ヒコトレと同じ側でした。

 自分は正しい場所にいると、思っていた」

「……」

「でも、あなたは王子なのに命令しなかった。

 力があるのに、前に立った。

 それを見て……怖くなったんです」

「怖い?」

「自分が、どれだけ卑怯だったかを知ってしまったから」

沈黙が落ちた。

「後悔しています。

 安全な場所から見ていたせいで、南地区は……」

「ああ。それはお前の罪だ」

男の肩が、わずかに震えた。

「だがな」

俺は続けた。

「逃げたまま生きるのは、もっと重い罪だ」

「……それでも、私は許されません」

「許されなくていい」

その言葉に、男が顔を上げた。

「許されないまま、生き続けろ」

「……」

「ヒコトレはいなくなった。

 次に狙われるのは、お前かもしれない」

「分かっています」

タミィが、小さく口を開いた。

「この人……逃げたら、一生後悔する顔ですね」

「だろ」

俺は男を見た。

「ここから先は、綺麗な道じゃない。

 血も、恨みも、背負う」

「……それでも、行きます」

声は震えていた。

だが、目は逸らさなかった。

「仲間になるなら、一つだけ条件がある」

「なんでしょうか」

「正しさを言い訳にするな。

 間違えたら、必ず立ち止まれ」

「……はい」

こうして、

罪を背負ったまま進む仲間が、一人増えた。

それは、救いではない。

だが——逃げないという選択だった

Maronです。ついに、ついに!仲間が増えました。

どんな能力をもち、どのように行動するのか、気になりますね!

コメント、ブックマーク、評価が私のモチベーションに繋がります!バシバシしちゃってください!

ということで、Maronでした。

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