七つの宝⑤空の宝
鎧のグリフォンライダーは見上げる高さにいた。
空の宝を手に入れるための戦いが始まる。
鎧のグリフォンライダーは見上げるほどの高さにいた。空にはいくつもの雲が動かない。
「あれは本当に雲なんだろうか?」
「昔この辺りには空の魔物の王国があるって話がありましたね、ほら今もグリフォンライダーが飛んでるし。まあこの辺のものは村に危害を及ぼさないならほっときますよ、じゃ」
案内をしてくれた中年の男性は去っていった。ここは塔のてっぺん。グリフォンライダーの肌を刺すような殺気でピリピリとした空気が流れる。中年の男性が去るまで待ってくれたのだろう。
「参る」
たったの一言告げて、空を駆ける。迫りくる槍を盾で弾く。右から斬りつけるも攻撃を交わされてしまう。小さな舌打ちとともにグリフォンライダーはぐるりと再び空へ戻る。お互いに当たらない攻防戦がはじまる。苛立ちを募らせたグリフォンライダーが突進してくる。それを交わしてグリフォンの足をつかむ。
「叩き落すぞ」
「やってみろ!」
若者はグリフォンの足からグリフォンライダーに蹴られながらも上り、グリフォンライダーは落とそうとして、足を滑らせる。グリフォンは気づき、グリフォンライダーの下へ。弓を引き絞りグリフォンライダーを狙う。
「卑怯者」
「!?」
若者は狙うのを止める。グリフォンに助けられてグリフォンライダーは若者に地上に降りてもう一度勝負するようにいう。若者は応じる。若者が降りた後、グリフォンは大きくいななき巨大化する。そして、若者へ突進してきた。交わしきれない、ならば――
若者は仕掛けることにした。戦意を向上させるために笑う。当たらぬ攻撃、突進攻撃なんて絶好のチャンスじゃないか!
一閃。グリフォンごと倒れるグリフォンライダー。
「笑い出したときは正気を失ったかと思ったが、わたしが負けるとはな」
グリフォンライダーは兜をぬぐと美しい魔人だった。
「空の宝にふさわしい、くれてやる」
そういうとグリフォンライダーはグリフォンとともに消えて、金銀財宝が現れる。空の宝の精が若者に話しかける。若者は肩で息をして整うのを待ってから、
「毎回毎回、強敵で困る」
「魔王の精鋭ですから。あなたが倒せば倒すほど魔王は領土も戦力も失う。あなたに宝の地図を渡したのはなかなかのやり手ですね」
「あの酔っ払いにそんな狙いがあったなんて」
しかし、彼は勇者とともに冒険していた。そういう作戦があってもおかしくない。
お次は地下の宝。
酔っ払いの狙いもわかりましたね。
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