七つの宝④海の宝
快晴の海原に小船がポツンと浮かんでいた。
ニンギョジョオウと戦い海の宝を手に入れる。
快晴の大海原に小船がひとつぽつんと浮かんでいた。
「しょっぱい。海って本当にしょっぱいんだ。昆布ってものが生えているのに出汁がでないのはなんでなんだろう?」
「おもしろい疑問ね」
気がつくと美しい人魚が歌うように話しかけてきた。そう、ここは七つの宝のひとつ海の宝のある海。そして、
「その答えにたどり着く前にあなたはここで海の藻屑になるけどね」
船は揺れ、小さな揺れから徐々に大きくなっていき海からニンギョジョオウが大きな波を立てて現れた。船の上から弓を構える。
「ほほほほ、生きのいい人間だこと」
歌声が響く雨が降ってきたし、海も荒れだした。若者は船に揺られて身動きできないでいた、あの歌を止めなくては。
「船にしがみついてるだけじゃだめよ、青年」
今だ! 若者は弓をニンギョジョオウの喉へと当てる。ニンギョジョオウは歌えなくなった。海は穏やかになり、天候も元の快晴になる。しかし、
美しい顔はどこへやらすさまじい形相のニンギョジョオウは猛然と船に突進してきた。船から若者が落ちる。若者の足をつかみ海の底へと引き釣りこもうとする。若者はとっさに短剣をつかみ、ニンギョジョオウの手をさす。そして、手が離れたところで腕を辿ってその胸を貫く。真っ赤な鮮血が辺りを染める中、泳げない若者はバタバタする。ニンギョジョオウは消えてその体は金銀財宝のどっさりと詰まった島となり、宝の精が溺れる若者を救い上げる。若者は意識を失う。
「主よ、起きなさい」
「ここは、どこ?」
「ニンギョジョオウが倒され、海の宝島に今あなたはいます」
キョロキョロと島を眺めると、金銀財宝がどっさりと見える。
「勝ったんだな、俺」
海は穏やかそのものであり、波は足をくすぐるように流れている。船は近くに流れ着いていた。島からは様々な船が見える。若者の姿を見て船は近づいてくる。
「おーい」
「おーい、突然島がでてきてびっくりだ!お宝もこんなに。どれひとつくらい…」
お宝に触れようとした船員が石化した。船員たちがざわめく中で船長がすまないが若者よこのモンスターに船員の石化を解いてもらえないだろうかときく。若者は快諾する。
「お、おれは一体」
「宝の精というモンスターに石にされたんだよ、ジョニー」
「な、なんだってー!?」
船長はお礼をいい、若者を船で近くの港へ連れて行ってくれるという。船で船員たちとニンギョジョオウとの戦いを語り、港まで飲んで食べて歌って過ごした。
お次は空の宝。
若者を待つものは?
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