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羊飼いの夢

根本的に創造が存在出来る理由は,創造の立場にあらず,その創造と言う作る事自体すら形成した,完全な無や,造化の王,造物主と呼ばれるものの手の平の上によって形成された。


始まりの存在はこう答えた。


「私はこの世に初めてある」


のだと,見えない形のないそのお方の声は語る,

まるで歌う様に。


「我あるが故に世あり,世無くとも我ある故に世である,世は我だが世は我ではあれぬ」


とも語る。


あらゆる存在,形のない存在,魂,霊的,またこころなき現象や概念,小さな粒子,形を得た神,動植物数え切れない森羅万象の遍く全てはあらゆる言語と理解を超越してすべてに分かりを与える形でわかる声で喋った。


あらゆる言葉や物語,そしてこれから生まれる すべての言語は至高の甘美な声に舌鼓を思わず打ってしまうほど,見惚れてしまうほど,全感覚が呼応するほど良い感覚だった。


その言葉は,虚無にも勿論のこと響く,空から駆け抜けて,何もない(無)を森羅万象で満たし尽くした。


それは可能性の真無ではなく完全な無すらあるに変えてしまうほど矛盾すら矛盾ではなくする力を持った。


その響きが全てと全ての成る虚無を震わせた,

消えゆく静寂の中,多くのものものが自ら命を

紡ぎ輪廻する,見えぬ王の王冠は全ての完璧な循環の完成と同刻,瞬く間に輝く。


その光の中には,真実があった,淀み(嘘贋)は

無く,何の意味でもありなんの意味でもあった。


本質を突いた光は消えず循環と量の増加とともにジャンルを問わず更に光出した。


世界はまだあらない,形なきところに声が響く。


無知な内側に,意味を宿した,光は淡く騒いだが

声はすべてに意味を宿した,それ全てが単一の

創造だった。


それは時系列と種類が合わさり進化系統樹に

至る。


天空にら生命の樹は様々な実を宿した,王冠と王座,神性,意識と心,聖,智慧,理解,慈悲,峻厳,永遠の美しさ,勝利の天秤,光の輝き,創造の栄光,すべての世界の基盤以下略球体の実がなった。


それは神の要素を示した,分かたれし側面は聖なる一つへと成った,形の有無を無関係としたあらゆる全てを司る様々な神々と生けるもの,死んだもの,死すべしもの,以下すべての統べられる

存在の意のそれらすべては生命の樹が生じた。


それはあらゆる存在を貫いた,遍く全てに内なる神性が浸透する形式に,存在の広がり出来上がった,通く存在しながらも,どこにも根を持たぬこの樹は,天と世界と魂を一つに結びつけた。


形を持たない声はあらゆる属性に通ずる生命の樹すらしばれない根源であった。


その否定と肯定の輪廻,神は何でもあり神は

何でもない,物理にも数学にも,はたまた神学や

哲学にすら属さず生き物の全理論を超越して,

生命の樹は全理論を超越する全能の神々を

首輪をして,更に無形の神は生命の樹を支配下に

下した。


創生始まって以来原初の反乱は世界が立った

数万の時を超えてからであった。


それはイエスが最善王として立ち上がる前,

アダムが聖炎を盗み知性を構築したり,

方舟を建てたり肋骨でイブを産んだり,

息子たちとその悲劇の起こる更に更に

前の物語であった。


偽の天使は神を引きずり降ろしたかった。


だが光の柱は語る。


「我が世だ」


と,消えぬ怨念は灰燼と化されても泡沫には

ならなかった,あってはならない天使は,人を

騙した。


「私は女神です」

「我は王だ」

「オラは村人だ」


騙した,騙して騙して騙し続けた,見過ごせなくなった神は騎士を派遣した。


餓狼は騎士を喰らった。


「神は我を見捨てた」


餓狼は堕天と化した。


「世界とは向上を嫌った様だ」


勘違いの連続と独特な感性は自身を謀反では無く暴馬と勘違いしていた様だ。


偽の天使は光の柱を羽をもがれた天使と騎士の

首,枯れ落ちた実だけで満たした。


光の柱は激怒した。


荒げた声は神殺しには通らなかった,

光の柱はやつをバラバラに分割すると声に出したと同時に完全消失した。


偽の天使は粒子と化した神の光を奪って君臨する,だが次の瞬間身体はバラバラに霧散した。


世界は霧散した光の栄養を吸って自由度を増した上でビッグバンと言う科学的根拠をつけて

生まれ変わった,世界に細かな理由を生んで

死んだのだった。

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