go to おばあさんの家
昔昔あるところに、まっ赤なずきんを被ったまっ赤ずきんと呼ばれている女の子がおりましたとさ
「まっ赤ずきん、おばあさんのお見舞いに行ってきなさい」
「ええ、わかったわ。お母さま。」
まっ赤なずきんを被った女の子は元気よく答えた
「おばあさんはもう先が長くないですからね。今では寝たきり生活とか」
「おばあさまは森の中の一軒家に一人で住んでるのよね?足腰立たないのにどうやって暮らしてるのかしら?買い物とか」
「ばか子のくせに………」
「??」
「子供は変な勘繰りしてないで素直にお見舞いに行きなさい」
「はーい」
「夜になったら狼が出ますからね、寄り道しちゃ駄目よ」
「はーい。行ってきます」
まっ赤ずきんは家をあとにした
「ふっふっふふーん♪」
鼻歌をうたいながら森の中を歩くまっ赤ずきん
ガサガサ
狼が現れた!!
「お嬢ちゃんお嬢ちゃん。この近くに素晴らしい景色が見える丘があるんだけど、行かないかい?」
狼はまっ赤ずきんをそう言って誘った
「見たいなぁ、でも寄り道しちゃいけないの。また今度ね」
「急いでるのかい?どこか行くのかい?」
「森の中の一軒家に住んでるおばあさまのところにお見舞いに行くの」
「そうかい。そいつは急がないといけないな。でもお見舞いなら花がいるだろう」
「そうね」
「あっちに500メートルほど進むとお花畑がある。そこでお見舞いの花を摘むといい」
「そうね、そうするわ。ありがとう狼さん」
まっ赤ずきんは礼を言うと、狼の指差した方向に歩いていった
「まっ赤ずきんは言ったか。さて、ばあさんの家に先回りしますかね。」
狼は不敵に笑うと颯爽とかけていった。