親子・夫婦の不思議な因縁。それは、過去・現在・未来・因果経だったのです。 (私の人生遍歴・瞑想ノートより)
「夫婦は2世の契り、親子は3世の縁。」
という古語を知っておられるだろうか?
これは夫婦というものは過去の縁によって今生では夫婦という契りを結んだものであるが、
親子とは、過去現在未来にわたっての縁によって結ばれた3世の縁なのであるというものである。
これは勿論仏教の起源をもつ発想であるが、案外、当を得ているといえるのではないか?
親子の縁とは不思議なものである。
時としてそれは憎しみの連鎖でしかない場合も多い。
親子の殺し合い、骨肉の争い。
それは赤の他人以上に熾烈でさえあることも多い。
それは何故なのだろう?
それこそ親子が3世の縁であるがゆえんなのである。
そもそも何故親子になったかというと、
それは子が
其の親たる両名を選んで生まれてくるということが霊界の事実なのである。
何故、其の親を選ぶか、それは3世の縁に引かれて過去のカルマによって現在に化生してくるわけである。
人生、つまりこの化生の人生では、カルマの清算が、つまりは、魂の修行が
ほとんど唯一の目的といってもいいだろう。
何のために生まれるのか?
過去生のカルマの清算以外にはない。
そして其のカルマの清算とは、実に熾烈な壮絶なものでもあるということだ。
それは、親殺しの清算ですらありうるし、子殺しの清算ですらありうるということだ。
世情を騒がす、親子の凄惨な事件、
それもこういっては語弊があるかもしれないが、、、、、
魂の見る幻夢の魂修行にほかなるまい。
それによってしか清算されないカルマもあるということなのであろう。
よほどの重い宣託であるがそれも宇宙時間の永遠のスピリットの
たびの一里塚とすれば致し方ないのかもしれない。
たとえばどうだろう。
こんな
たとえ話を聞いた後でもあなたは其の親殺しを悪と断罪できるだろうか?
其の子の魂は実は何世代か以前のロシアで農奴として苦役に服していたのである。
そして其の領国の領主様は過酷に農奴を虐げ、搾り取っていた。
そして其の農奴は言われなき罪で捕まり拷問の末、虐殺されてしまったのである。
そして幾世代、
今当時の魂は残虐な領主は親に生まれ変わり、
農奴だったその魂はなんと其の子に生まれていたとしたら、
親殺しに発展するカルマがここに醸成されたとしても不思議はないだろう。
かくほどに親子の縁は不可思議神妙なのである。
ある霊能者に寄れば、
以前の過去生で父と娘だったのが今生で夫婦という例もたくさんあるという。
とにかくに、今、夫婦だとか、親子というのはただならぬ因縁と縁で連綿と過去から未来に向かって絡み合っている「魂の連関」であるということがいえるだろう。
そして何故、今生で夫婦になったか、
それは好きだとか、惚れたからとかそんな低次元のことでは決してありえないということである。
過去、何世代にもわたるカルマと、転生の因縁の結果が今、夫婦なり親子なりになっているということなのである。
今こうして夫婦なり親子になっている人々の魂は過去のどこかで
必ず何かしら関わりの合った人々である。
それは愛し合った関係だったかも知れないし、あるいは憎しみあい、殺しあった関係かもしれないが、
愛憎いずれかの深い関係があったと断言できる。
でなかったら
今生で夫婦や親子に生まれ変わるはずが、そもそも、ありえないのである。
それが魂と転生の真実であるからだ。
では、どうすればよいのか?
受け入れなさい、
そうして、いつも毅然と、真理の道を歩みなさい。
今、あなたは過去の罪を、わが子によって清算しているのかも知れません。
それは忍耐というとても奥深い徳を学ぶ魂の修行なのかも知れませんね。
くじけずに、野イバラやあざみの棘の葉を食べるのです。
それが今生のあなたに
課せられた使命なのかもしれないのですから。
不条理はありません。
すべては明白です。
起こるべくしてそれは起こったのであり、
過去からの転生の真実が今そんな
家族の凄惨な形で実現されたに過ぎないのでしょうから。
家族も夫婦も
この世ではカルマの清算であるという厳粛な事実です
好いた
恋人同士の
惚れたの感情は
実は
巧妙にオブラートされたカルマの「姦策」でしかないという真相だということです
そうして夫婦になってもやがてカルマの真実を突き付けられるのです。
いずれにしても、。
人生とは修行であり
因果の清算であり
魂の浄化です。
そうして、、やがて、あなたの人生もやがて終末を迎えるのです。
10年後
20年後
あなたはもうこの世にはいないのです。
親子の縁も、そこで、、ひとまず消滅です。
あなたの魂は再び
輪廻とカルマの宿命で
来世へと飛び去るのです。
だから
余りにもこの現世だけを、重視して
現世しかないんだと、現世だけにしがみつくのはやめなさい、
あなたの魂は過去現在未来に渡って旅を続けるトラベラーなのですから。
もっと大局的に
もっと上の方からあなたの現世なるものの様相を見下ろすのです。
そうすればあなたは
もっと冷静に
もっと温情的に
もっと優しく
妻や夫に
息子や
娘に
対処できるでしょう。
今生での、所詮は短い現世でのつかの間の親子関係でしかありません。
現世は現世で終わります
未来永劫に続く
親子関係なんてないのです。
未来はまた別の親子・夫婦での修行となりますからね。
今の夫婦も親子も、、、全てはあなたという魂の現世での修行で
必要だから
そういう親子関係があなたに、現世では設定されたのです。
だからあなたはもっと
温情的に
もっと冷静に
その神が与えた
あなたの妻に夫に、子供たちに接するべきです。
それは愛であり
慈悲であり
贖罪だからです。
それは魂の浄化だからです。
そうしてやがて
その親子関係も、、あなたの死によって終わる時が来ます。
その時いまだに親子のカルマは解消してはいないかもしれません。
でも、もうこの現世での
あなたの役目は終わるのです。
そうです。
あなたはこの世を離れてかなたの世界に行くからです。
もうこの世のことに
この世の子供たちとの関係は無くなるのです。
あなたのこの世での使命は終わったのです。
そうしてあなたは
やがて
時
至れば
来世での魂の修業に向けて
新たな肉体をまとい
新たな使命を帯びて
この世に下り
再び
様々な人々と関係を結ぶことになるのです。
その来世ではあなたは
どんな人と結婚するのでしょうか?
とんでもないような悪い人かもしれませんし
優しくて慈愛に満ちた人かもしれません。
まあいずれにしても来世になればわかることでしょう。
そしてどんな子供が生まれてくるのか?
それも
来世になればわかることでしょう。
でも?
案じることはない。
一切は神が仕組んだ
空想人形劇なのです。
一切は魂の夢劇場です。
それはまさにあなたという魂が見てる
見させられてる
夢幻劇だからです。
その夢舞台はやがて雲散霧消するのです。
その夢人生であなたは
大金持ちになるかもしれない
権力者になるかもしれない。
有名な映画俳優になるかもしれない。
でも
それらもやがて
雲散霧消するのです。
なぜなら人生って
架空であり
夢であり
実在ではないからです。
だからあなたは
この人生で
余りにも深刻になってはいけない、
この現世しかない
この現世がすべてだと
思いつめない方が良い、
そんなに思いつめても
この現世って
やがて雲散霧消してしまうんですから。
もっと落ち着いて
冷静になって
上の方から人生なるものを見下ろしなさい、
それだけが本当の正しい人生という夢幻劇の生き方(演じ方)だからなのです。
良いですか?
分かりましたか?
そうして
神のたくらみを理解して
現世とはカルマの浄化のために仕組まれた
夢幻劇場だと
悟って
愛と
慈悲に生きるのです。
なぜなら
人生の目的とは
それしかないからです。
やがて現世も終わるでしょう。
そうしてあなたの魂は現世を離脱して
やっと現世の意味を
悟るのでしょうね。
そうして
ふたたび
時がいたれば
あなたの魂は
輪廻転生の
永遠の旅を
続けてゆくのでしょうね。