計算苦手市
中学校
「校長!経費の計算間違いがありました!」
「何だって?二百十万じゃないのか?」
「もうパソコンで計算してみたら、二百七十万でした!」
「急いで差額の五十万円を用意しよう。」
※六十万円です。
「なあ、この問題って答えなんだろう。」
「四百三十一プラス六百五十二ィ?千九十二じゃない?」
※千八十三です。
「ってか今日何日?」
「えっと五月十三日やな。」
「待って俺十三番なんやけど、お前も差の九番だから国語当てられるぞ?」
※八番です。
「いや、俺は八番だ。」
「そうか、とりあえず日付が知りたかっただけだ。」
授業
授業担当「えー、今日は五月十三日だっけか?だから、問一を十三番、問二を引いた七番、問三を足した十九番、答えろ。」
「(だよな・・・俺十三番だもんな。ってあれ?十三引く五って七だっけか?)」
※引いて八、足して十八です。
隣町の店
「今日は久しぶりに五人で外食だな。」
「もう二年振りとかじゃないか。」
「え?」
三十分後
「お会計お願いします。」
店員A「えー、九千七百五十円です。」
「九千七百五十円ってことは一人あたりいくらだろう?」
「千九百三十二円か?」
「いや、千九百六十円でしょ。」
店員A「えっと、一人あたり、千九百五十円ですね。」
「え?俺財布持ってきてないぞ?」
「は?」
「ごめん、俺も。」
「ざけんな!これでさらに多く払う羽目になっただろうが!」
店員A「三人であれば、一人あたり三千二百五十円です。」
「三千二百五十円!?え、俺自分のとちょっとだけしか持ってないから二千円しかないぞ?」
「俺は三千五百円あるけどお前は?」
「四千十円。ってことは足してギリギリ足りるか?」
店員A「いいえ、九千五百十円です。あれ?二百四十円足りないですね。」
「おい!どうすんだよ!」
店員A「とりあえず五人共事務所に送りますがそれでいいですか?」
「待ってください。」
店員B「あれ?お前どうした?」
店員A「このお客様五人が食事に来たけど、二百四十円足りないらしいぞ?」
「兄貴、頼む!二百四十円出してもらえないか?」
店員B「仕方ない、俺もこいつから二百四十円借りたからここで返すか。」
店員A「九千七百五十円ちょうどお預かりします。ご来店ありがとうございました。」
計算が苦手な計算苦手市民。いつか、計算を得意になれるのか。