表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
中二病少女  作者: 木下寅丸
5/36

入院生活と序章

8


 妹は天才なのかもしれない。小難しい本の要点を簡単な感想で私に話てくる。そうはいっても、比較的最近の話のことなのだが。夏休み前はどこにでもいる、イケている中学生にしか見えなかった。きっと私とは違い、スクールカーストの上位に位置しているのだろなーと思っていた。それまでは、本の話なんて一ミリもしたことはなかった。

 夏休み。妹は入院をしていた。うちの家族は、兄妹揃って耳が少し悪く、耳の鼓膜がどーたらの手術をしなくてはいけなかった。私は妹より悪かった為、小学四年生の夏休みだったが、詳しいことはもう忘れた。たいしたことはないが、手術は必要とだけ覚えている。計画的な入院であり、中学二年生の夏休みが潰れるのを妹はぶつぶつ言っていた。


9


「ひま、ひまひまひま。とにかく暇」お見舞いに来ると妹は喚いていた。

「今はスマホがあるんだからさ、暇つぶしなんていくらでもできるんじゃないの?」私はそう言うと、「スマホは見尽くしたの! 三日も経てばすることなんてなくなるもん。さては、お兄ちゃん入院したことないなー?」

「この歳で痴呆かな? お前と同じことで入院していたことを、知らないはずないんだけどな」

「知っているに決まっているじゃない。馬鹿なの?」とか言っていた。

「そういえば、その時お兄ちゃん何して過ごしていたの?」

「なんだっけかな? マンガでも読んでいたんじゃないかなー? 隣のベッドの子に借りた覚えはあるけど」

「マンガねー」一呼吸ついた。

「そういえばさ、お兄ちゃんの部屋の本棚あるじゃない? あれから面白そうなもの持ってきてよ」

「お前、私が何読んでいるか知っているわけ? たぶん面白くないと思うよ」

「そう! それ系!! いつもつまらなそうな本読んでいるじゃん。どのくらいつまらないか、ひま過ぎて死にそうだから特別に読んであげる♪」

 好き好んで読んでいるものをこう言われると少し凹む。大体君に何が分かるっていうのさ。本なんて読んだことないくせに。少しムカついた。

 それはそうと、何を持っていこうかな? どうせつまらなかったと言われるがオチだろうし、読み終えるのかも怪しいものだ。さて何にしようか。。。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ