35話 ガルダ討伐②
おー、裏門って聞いたから表門よりも地味なのかと思ったけど意外と大きい、表門も裏門も大きなドア?みたいなので、初めて見た時は、こんなのあるんだと思い目がめっちゃ、開いてた。
王国の周りは前世のお城みたいに石で壁が作られていて、間隔をあけて王国騎士が外を見張っている。
魔物が来た時にすぐに対処できるようにするためだと思う、見張ってないといつの間にか門をくぐって中に入ってくるかもしれないしね。
王国騎士は前世で言うと、自衛隊みたいなものかな?
敵は人じゃないけど、魔物が王国に来た時に倒す役目があったり、クエストであまりクリアされない危険な難易度の魔物を倒すこともしばしばあるらしい。
人数は数万人いる、冒険者ランク的に言えばBランクくらいの実力はみんなあるらしい、みんな相当の実力者だ。
ま〜入れるのは剣士の人だけだけどね。
魔法使いは王国魔法士に入るしかない、これも仕事は一緒、みんなの実力も王国騎士と変わらない。
そんなことは置いて置いてガルダ討伐に、裏門をくぐると大きな影が下に映っていた。
目の前を見ると少し先に森が見える、あれが今回は討伐する魔物がいる、牙王の森だね、見た目は気味が悪く嫌な感じで人がに近寄りたがらないような、暗い森に見える。
森の中は整備されている道はないらしく、クエスト以外ではこの森に入る人はいないらしい。
ゆっくりと1歩1歩足を踏み入れていく。
「本当にこんな場所にガルダいるのかな?魔物の気配が近くからしない。」
フォリノアがそんなことを言った。
「大丈夫だよ、私たち2人だったら倒せるよ」
「うん。そうだね」
分かってる、ここは気味が悪い。
森の外は明るいはずなのにここに入ったら急に暗くなった、光は森の中まで届かないらしい。
数十分たった、結構奥まで歩いてきたけどガルダいや魔物すら見ていない。
帰ろうともしたがまだ数十分しか経っていないのでまだ探すことにした。
すっ。
さっきから何かがいるようだ。
でも魔物の気配が全くしない。
なんだ?
「ミーネ。何かいるよね?」
フォリノアも感じたのかそう聞いてきた。
「うん。さっきから近くに何かいる気がする。」
見えない敵なのかな?
それとも気配を消せるのかな?
フォリノアと私は危険と判断して、1度出てもっかい入ることにした。
そのため出口を目指す。
歩いてきた方向と逆の方向を向き、森の出口を目指す。
すっ。
まただ。
やはり何かいる!
でも気にせず出口へ。
すっ、すっ、すっ。
何か変わった。
増えた?
敵の数が増えたのか?
やはり気配はしない。
すっ、すっ、ずっっっ。
ザクザクザク。
地面を歩く音がする。
警戒してると目の前に。
な!
ガルダだ!
ガルダはガゥーーと威嚇して来た。
「フォリノアこっちにガルダが!」
「え!ミーネそっちにも!?」
そっちにもだって?てことは2体ガルダがいるのか!
やばいな。
剣の使い方まだよく分からないんだよね、フォリノアにも教えて貰ってたけど、ガルダを1人で倒せるレベルかは......
やってみるしかないか。
「フォリノア!こっちは私がやから、そっちはフォリノアが!」
「分かった。ミーネ頑張って!」
さてどうしようかな?
魔法は使えない、剣しか効かないそして私は剣が苦手。
最悪だね〜。
大きな牙そして大きな体、そして体は森と同化しそうなぐらい同じな緑色。
キモイ!
エイリアンかって思うぐらい。
とりあえず1回切りかかって見ようかな?
「うぉりゃー!」
すっ。
避けられたか、想定内。
何処に行ったのかな。
右か!
ガルダが走ってこっちにくる。
ザクっ!
うぉ!
危ない、噛み付いてくるのかと思ったら爪で攻撃とかやばいな、それと爪も脅威だな。
私の後ろにあった木は私がガルダの攻撃を避けたので当たり切れた。
ドッン!
やばー、1発であんな火力なの?食らったら死ぬじゃんよ。
それとどうやって避けてるのかな?
幽霊なのかと思ってしまう。
分からない。
てか暗くてよく見えない。
もう一度斬りかかってみる。
またすっと、避けられる。
なんでだ。
暗くてどう避けているのか見え......
そっか!暗さだ!暗いからガルダが避けているのがまるで幽霊のように見えるんだ。
『ライト』
ピカンと瞬く間に光が森を照らした。
ガルダようやくちゃんと見えた!
ライトを常時使いながらの戦いだけどやるしかない!
今度こそ!
また剣で斬りかかる。
ザシュ。
カスった。
やはり暗さが原因だったのか。
それでもまだ勝てるとは言えない。
上手く隙を作らなければ、私がガルダを倒せる手段は隙を作り、その隙でガルダを攻撃するこれしかない。
隙なら魔法で作れる。
【フォリノア】
「おりゃー!」
何度も何度も剣でガルダを斬る。
斬る斬る斬る、殺さないと殺さなければお母さんとの約束が
あれ?
いつの間にか私はガルダを斬り殺していた。
切りすぎた。
興奮してたのか。
いつもだミーネといる時は大丈夫なのに魔物と戦い始めると人が変わったように魔物に切りかかる。
魔物を倒してる感じはない、でもいつもの自分ではないことはいつも分かっていた。
どうしても治らない、魔物を倒すことだけを考えてしまう。
はぁ、はぁ、はぁ。
それと体力の消費も早い。
そうだミーネはどうなったの?
ガルダの尻尾を斬り、光がある方へ向かう、多分ミーネが出している魔法だと思う。
ザクザクザク。
はぁはぁはぁ。
「ミーネ!大丈夫?」
「うん!大丈夫だよフォリノアこそ大丈夫だったの?」
「私も大丈夫だよ!」
ミーネも大丈夫だったんだ。
終わった!
帰るか王国に、疲れた。
大丈夫大丈夫。
......
【ミーネ】
『ホール』!
地面に穴ができる。
だがガルダは容易く避ける。
ダメか。
ガルダがこっちに向かって噛み付いてくる、それを剣で止める。
ガギっ。
ギリギリガリガリと剣を折ろうとしてくる。
今ホールを使うと私も落ちてしまう。
違う魔法を使うか、ショックボルトならガルダ痺れさせて隙を作れるかも。
『ショックボルト』!
ビリビリ。
バン!
ガルダに命中した。
その隙に『ホール』!
穴ができる動きが少し止まったガルダは穴に落ちた。
『エンチャントファイアー』剣に炎を付ける。
そしてガルダに剣を向け斬りかかる。
穴の上にジャンプして上から斬りかかった。
「うぉりゃー!」
ドン。
ブシュ。
剣を抜く。
倒せた、ガルダを1人で!
ドサ。
地面に膝を着いた。
疲れた、魔法を使いながらの戦いは。
魔力の消費は凄かった。
もう使えなくなるな。
消そうか。
すると「ミーネ!大丈夫?」そう聞こえてきた。
フォリノアも勝ったのか。
「うん!大丈夫だよフォリノアこそ大丈夫だった?」そう返す。
「私も大丈夫だよ」
そう返ってきた。
良かった。
私はガルダの尻尾を斬り取った。
そしてフォリノアと森を出た。
うぁ〜!
明るくて気持ち〜!
太陽の光は良いね。
「フォリノア、ギルドに行こうか。」
「そうだね。」
ギルドに向かった。
「どうされましたか?」
ギルドの受付の人はそう言う
「クエストが終わったので、これを。」
クエストの紙と、ガルダの尻尾を出す。
「ガルダ討伐クエストですね。討伐数が1匹ですが、報酬は2匹分払いますね。ガルダはあの森に住み着いていて中級冒険者でも倒すのが難しい魔物ですので。」
本当だったらガルダの討伐クエストをもっかい受けるところだったけど運が良かった。
「はい。報酬の1デルです」
マジか100万円!
分けるから50万円だけど。
ガルダでこんなにもらえるなんて、Bランクの魔物だたらどうなるんだろう?
とりあえずこのお金は大事に使うことにしよ。
これでガルダ討伐クエスト終わり。
私達は報酬を貰い私達は宿に帰った。
私は美味しい食べ物を買ってから帰ったけどね。
長くお待たせしてすみません。
見返したりしてませんのでいつもより誤字脱字が多かったかもしれません。
また不定期(ほぼ毎日)投稿に戻ります。
それと次の更新日は後書きで書こうと思います。
次回36話8月29日0時更新です。




