33話 登録と
バン、バン。
大きな音がし、私は目が覚めた。
前世で言う、運動会とか体育祭で100m走の時に使う銃みたいな音や、花火みたいな音だった。
う〜。
なんだろう?
窓の戸を開け、そこから顔を出して外の様子を見てみた。
え?
なんとそこに広がっていたのは、王国の壁から打ち出されている花火みたいなのと、中で沢山のお店がお祭りみたいにお店を開いている光景だった。
うん、普通の祭りだった。
グヘヘ、食べ物!美味しい食べ物!なんのために開かれた祭りかは知らないけども、何か意味があるのは確か。
この王国の王様の誕生日とか?そうだったりして1番有り得そう、それが違うなら身内とかかな?
とりあえず、フォリノア起こして一緒にお祭り行かないと、あ、でもチーム手続きしないと行けないんだっけ?
その後か、その前に行こうとするとフォリノアはすぐ怒るから。
フォリノアを起こしにフォリノアの部屋に入った。
「おーい、フォリノア起きて朝だよ!チーム登録しに行くよー!」
「う〜ん。わかっひゃ。いまおきるよ。」
寝起きだか知らないけどそこまで緩い感じになる?
何、わかっひゃってわざとにしか思えないくらい不自然ですね〜。
てゆうか起きるって言ったくせにまた寝に入ってる、しょうがない布団でも剥がして強制的に起こそう!
ゆっく〜り布団に手を近ずけて、よし掴んだ!掴んだら一気に引く。
ザバっと音がし、フォリノアの布団は全てミーネに取られた。
布団が剥がされて目が覚めたのかフォリノアが起きた。
「うぁーー。はぁ〜。おはようミーネ。早いね〜起きるの。」
「まっ慣れてるし。早く着替えてギルドにチーム登録しに行こ!」
うんっと言ってフォリノアは着替え始た。
当然私も自分の部屋に帰り服を着替えて荷物をまとめ宿を出る準備を済ませた。
そしてギルドへ歩いて向かった。
そこまでの道のりはいつもとは違い、人が多く、とてもうるさかったので着くまでにものすごい体力と精神がけづられた。
「疲れた!ちょっと道に迷いそうになったよ」
「分かる。人が多くてここがどこだか分からなくなった時私もあったもん、でも無事つけたね!フォリノア登録済ませちゃおう。」
「うん」
受付の所に行く。
前は入った時、すぐに変な奴に声かけられたけど今回は誰にも声をかけられなかったのと、別にあの時の男見たいのじゃなかったら話しかけてくれてもいいのに、しつこいのは嫌いだけど。
「チーム登録がしたいのですが?」
「分かりましたチーム登録ですね!最小2人の名前とチーム名をこの紙に書いてこの受付に出してください。」
なんか特別な装置でもあるかと思った、異世界だし何があってもおかしくないから。
でもシンプルに紙なのね。
紙にミーネ・アザリアと、フォリノア・ダリダンの名前を書き受付に提出した。
「ありがとうございます。これで正式にチーム登録が終わりました。チーム登録するとクエストなどがどうなるかはご存知ですか?」
あ〜一応聞いたな父と。
「私は知ってます」
「私も知ってます」
フォリノアも知ってんのかよ、一見知らなそうなのに、アホっぽいから。
「なら大丈夫ですね。これにて登録終わりです。ギルドのご利用ありがとうございます。」
「フゥー。終わったね!」
「うふふふふ、そうだね。」
ミーネは少し変な風に笑っていた。
「もしかして、今日も食べるの沢山?」
「そうに決まってるでしょ、なんか沢山お店があつていつもとは違うし、食べないと損だ!行こー美味しいもの食べに!」
「待ってミーネ!置いてかないで。」
ミーネはフォリノアを置いてはしっていく、フォリノアは頑張ってミーネを追いかける。
「今日はどれを食べようかな?」
!!!
え?
何処かから聞いた事のある声が聞こえてきた、「どうする何食べよっか?」などと微かに、私の村の人たちの声じゃないそんなのは決まってる、でも何処かでこの声を聞いた!
もしかして煉獄の魔剣の人達の声?嫌違う私が見覚えあるあの声の持ち主は誰だ?
だが人が多くてその人を見つけることは出来なかったのと微かにしか聞こえなかったので本当に聞いたことある声と同じとは分からなかった。
ミーネは自分聞いた声の持ち主は一体誰だったのだろうと考えてしまった、沢山美味しいもの食べてから。




