27話 シャドウウルフ達との戦い②
ふぅーー。
剣を強く握る。
力まないぐらいで。
シャドウウルフが先に攻撃を仕掛けてくる。
シャドウウルフは今までと同じように攻撃をしてこなかった。
シャドウウルフは私に向かって走って来たが途中でジャンプし、私に飛び付いて来た。
その時シャドウウルフは爪を立て飛びつきながら攻撃をして来たのだ。
だがそれは予想していた。
さっき隙を突かれた時、わかったのだ。
コイツらは学習していると。
でもシャドウウルフが学習してるかはわからないもしかしたらハイシャドウウルフが学習して仲間達に教えたのかもしれない、もしそうだとしたら戦いを長引かせ過ぎるとだんだんこっちが不利になっていくとそう思った。
だから事前に違う攻撃をして来るかも知れないと思い何が来ても良いように準備していた。
でもそれ以上に良かったのが、1番来るかも知れないと気にしていた攻撃が来てくれたことだ。
狼って前世見てた映画とかだと飛び付いて来るイメージが強くて、もしかしたらと思っていたら本当にきちゃた。
シャドウウルフは私にだんだんと近くなる、どうする?
来る攻撃は予想してたけどその後の自分がどうするか考えてなかった!
さっきまで狙ってた首を狙おうとも飛んでるし狙えない。
えーと、えーと。
そうだ!
シャドウウルフは目の前で飛んでいるしかもお腹を堂々と出して、これはやるしかない。
聞いた事ある話だとお腹の肉は特に弱く切りやすいらしい。
よし。
飛んで来るシャドウウルフに向かって剣を振る。
それもちゃん避けながら。
ブゥン。
私の剣はシャドウウルフのお腹を思いっきり切った。
炎魔法のエンチャント付きだ相当効いたはず。
私はその後シャドウウルフをすぐに見る。
そこにはまだ頑張って立っているシャドウウルフがいた、でも限界だったのか急に横に倒れた。
ドサっと。
でもまだ死んだ訳じゃない私はシャドウウルフに近ずき最後のトドメを刺した。
ブスっと。
そして私はシャドウウルフを倒した。
私は気になっていた周りを見る。
フォリノアは既に7体も倒していた。
だがはぁはぁはぁと息が荒かった。
馬車にいた冒険者達もシャドウウルフを倒していた。
今頃だか馬車に乗っていたのは7人、7人共に1人1人シャドウウルフを倒していた。
これで残るは、ハイシャドウウルフのみだ。
でもハイシャドウウルフは目の前で仲間が全員倒されたのにも関わらず一向に動こうとしない。
何故だ?
冒険者の1人が「こんな奴俺が倒してやる」そう言ってハイシャドウウルフに近ずいた。
フラグかな?
そう思ったその時だったハイシャドウウルフの近くの草むらからガサガサガサと音がする。
男がハイシャドウウルフの前まで着き剣を振って攻撃しようとした瞬間だった。
草むらからシャドウウルフが出てきた。
な!?
全部倒したはず。
もしかして温存か?
全員を戦いに出てたんじゃなかったんだ。
ハイシャドウウルフの前にいた男は思いっきりシャドウウルフに噛みつかれて殺された。
ぐしゃと音がする。
シャドウウルフは殺すとぺっと吐き出した。
そしてこっちを見た。
そこでさっきまで動こうとしなかったハイシャドウウルフが動いた。
シャドウウルフ達はハイシャドウウルフの後ろに行き横に並んだ。
シャドウウルフの数は6体倒せない数じゃないシャドウウルフならね。
でも来たのはシャドウウルフじゃなくハイシャドウウルフだった。
温存してたシャドウウルフ達のお役目ってさっきのだけだったのかな?
なんか意味無くね?
ハイシャドウウルフは私立ちに向かって爪で攻撃してきた。
ハイシャドウウルフは角だけでなく大きさもシャドウウルフとは違う、とても大きい。
そんな体から来る攻撃を受けたら一溜りもない。
私は後ろに避けた。
ブォンと手を振るだけで大きな音がし、強い風がこっちに向かって吹く。
うぅぅぅ。
この風が意外と痛い。
チクチクするような感じだ。
風が止む。
幸いみんな無事のようだった。
8人でこいつに勝てるのだろうか?
でも逃げることも出来ない。
そういえば、シャドウウルフが近距離で攻撃するから剣で攻撃してたけど、魔法も使えばいいじゃんハイシャドウウルフは近距離というより遠距離に近い剣では攻撃しずらい。
私はフォリノアと他の冒険者にお願いハイシャドウウルフの相手をしてと頼んだ。
フォリノアはわかったと言ってくれた。
冒険者は何をするつもりだと聞いてきたので今から考えるから時間が欲しいんです、だから時間がを稼いでください。
そう頼んだ。
わ、わかったと冒険者からは帰ってきた。
私はもっと後ろに下がる。
どうする。
さっきシャドウウルフでわかったのはお腹が弱点。
というのだけだ。
ハイシャドウウルフも多分お腹が弱点だろうでも強さが違う、シャドウウルフの首と同じくらいいやそれよりも硬いかもしれない。
どうしよう。




