クローディアはわからない、わかりたくない
ねぇ、殿下。婚約破棄したら相手が悲しむとか、本当にお思いで?の番外編です!
ちょーっと何言ってるの?というところがあったらコメントください。
どうして、こんなことになったの。
意味が分からない。
私は光の巫女で、マル様はナイト様。
なのに、おかしいじゃない。
なんでよ。なんでよ!
~~~~~~
私は男爵令嬢、クローディア。
私の生家は商人のなりあがりで、他家の経済力と比べたら天と地の差がある。
御令嬢が集まるお茶会は私にとって地獄そのものだった。
影口は当たり前。ひどい時は偶然を装って紅茶をかけられたり、足を引っ掛けられたりした。
だけど、子息が参加するお茶会だけは苦じゃなかった。
子息が来るとほかのご令嬢は私のかまうのではなく、子息の相手をしていた。
私は顔がいいほうだった、というか、とてもかわいい顔だったから、子息たちがわらわらと私の集まってきた。
ちやほやされるのは初めてだったから、ここから男性に依存し始めた。
16歳。
私は光の巫女の候補が集まる学校へ通うこととなった。
なんと、ナイト候補としてカフシニア王国、第一王子、マルクス・ファン・ブリセト様が来ているということだった。
(これは、狙うしかないでしょ~ぉ?)
次の日から私は殿下に接触する算段を立てた。
幸い、殿下は気に入った相手には相手をする、と言われていたので、殿下に付け入るのはとても簡単なことだった。
17歳。
殿下を本気にさせた。
だって、そうしないと、私にお金、かけてくれなくなってしまうでしょ~?
あはは!
殿下は私に凄くお金をかけてくれるようになった。
このまま正妃に...いや、アクトリア様が邪魔だなぁ...
18歳。
私は悲劇のヒロイン。
マル様と仲良くしていたことと、私が男爵令嬢だったことでアクトリア様は嫉妬に狂い、私をいじめる。
ソレを私はマル様に報告すればいい。
マル様は私にぞっこんだから。ふふ。
いい感じにアクトリア様に罪を擦り付けられてる。
でも最近、アクトリア様はクルスト王国の、アレクサンドル王子と一緒にいることが多い。
つまんない。
ああ、でも。つまらないなら、面白くすればいいよね?
「マル様ぁ。アクトリア様、いいのですかぁ?一応、マル様の婚約者なのにぃ。」
「うむ。そうだな。監視をつけて婚約破棄してやろう。拒否をしたら証拠として突きつけてくれよう。」
「マル様ぁ、婚約破棄した後はぁ?」
「もちろん、クローディアと再婚約するよ。僕とクローディアは光の巫女とナイトなのだから、婚約するのは当たり前さ。」
「何で私が光の巫女ってわかるんですかぁ?」
「なんでって...僕は王子だし、クローディアは次期光の巫女のようなものだろう?」
「でもぉ...私、アクトリア様よりも力ないと思いますぅ...アクトリア様は何でもできるからぁ...」
「ああ...たしか最有力候補だったか。あれは裏で金を回して言わせているのだろう。クローディアが恐れることはないよ。」
「はぁい!」
卒業パーティー前日。
『アクトリア、貴様との婚約を破棄する!』
パチッと目を開く私。
これは...もしかして!
「マル様ぁ!」
「おお、クローディア。どうした?」
「私...私っ!光の巫女の魔力に目覚めましたぁ!」
「おおっ!クローディア!なんということだ!やはり君が巫女だったのか!実は僕の魔力も目覚めたのだ。」
「え?マル様もっ!?」
「ああ。先ほどまでクローディアがいなかったことで不安で仕方がなかったのだ。だが、クローディアがここにかけてきたとき、とても安堵したのだ。」
「そ、それって!」
「私は本能的にクローディアを求めているようだ!!」
「まぁ!うれしいですわぁ!マル様ぁ!」
「クローディア、ちなみにどのようなことが読めたのだ?」
「ああ!それはですね!マル様がアクトリア様と婚約破棄する夢を見ましたわぁ!」
「おお!なんと!実はもう少し後に話そうと思っていたのだが、明日、アクトリアと婚約破棄するつもりだったのだ!」
「まぁ!では、私の予言はあたっていると!」
「ああ!」
ぎゅっと抱き合う。
ふふ。アクトリア様?
残念でしたわねぇ!アクトリア様は婚約破棄され、しかも光の巫女でもない!あなたには、何の価値もなくなったのよ!
ふふふ、あははは!
―――そう、こんなことになるまでは、本当に私は光の巫女で、マル様はナイトだと思っていた。
なんで、こんなことになったの...?
なんで?わかりたくもない。
私が光の巫女で、アクトリア様は悪役令嬢でしょう?
だって、わたしだって、予知できたのよ?私が巫女でしょう?
ねぇ?なんで?
私は今、マル様と離れ、平民落ちしていた。
結果
クローディア:ただの妄想があたっただけ
アクトリア:本当の予知
です!
で、ナイトの二人は
マルクス:ただ単に惚気。(?)
アレクサンド:マジ