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深・神還師  作者: 秀中道夫・神楽不動産広報部
第一の書から余書「事件記者Aの後悔」まで
4/11

02魔封師とは? Q06~Q07

Q06:神還師の対の存在、魔封師って何?


神還師の対の存在である魔封師という存在。そもそも彼らは何者なのか?という点はほとんど作品内では書かれていなかった。藤本や神楽たち神還師の言葉を借りれば、霊媒や退治屋、ゴーストスイーパー等といった表現をしているが、この表現は榊に対してわかりやすく言ったものであって、正確な表現ではない。


魔封師という名称を正式に用いているのは神還師の審議会自身であるが、魔封師が必要なとき、それは迷い神が暴れて神還師の手に負えない場合、その迷い神を殺すと言うことを示している。


魔封師も神還師と同様、管理団体が存在し、免許制度も有しているがその内容と詳細は第一書には書かれていない。魔封師の一人である伊野宮恭介いのみやきょうすけは魔封師を本業、副業として古物商の店主となっているが、形式的には古物商の傍らという方が取り扱いがしやすい。

特に魔封師は山伏の格好ということでこの本編では書かれているが、これは作者の『偏見』も一部含まれているという。神還師のように生まれながらにしての神との会話が出来る者に対して、魔封師は修験道等の修行により悟りを開いた修験者や山伏の極々一部の者たちによって活動している、といった話もあり詳細な話は表立ってない。歴史的にも神仏分離等の時代背景もあり、魔封師の存在も神還師同様、地下に潜った歴史は存在している。


神還師と魔封師に関しても、その人口比率差は神還師の半分よりも少ない。貴重な存在とも言えるのかもしれないが、先に述べた修行なども関わり、現在の生活スタイルに合わない場合も少なからずあり、魔封師の高齢化や人口減少も否めない状況になっているという。


修行が必要とする理由には、結界などの特殊な呪詛などが魔封師の能力として存在していることも理由の一つである。神還師も結界を用いる場合があるが、それらは能力よりも防具的なものとしてであり、神移しの方法もあくまで神への説得であり、魔封師の力とは似て非なるところがある。その面からも魔封師は神還師を毛嫌いするところもあれば、修行等の要素を持たない『微温湯ぬるまゆ育ち』として見ているものも少なくない。そのような状況に一部の神還師からも受けは悪く、先述した魔封師が現れる事は神還師にとっては敗北を意味し、彼らを守れなかったことは後悔でもあり屈辱としている。




Q07:魔封師はなぜ神を殺すことができるの?神還師と比べて何が違うの?


神を殺す――端的な表現でこの解釈もいささか異なるが、しかし神にとって、『殺される』とか『生かされる』という表現は存在しない。何をもって神は『殺される』のか?その点の解釈を説明すると長くなるが、この差は対極である神還師の存在と比較すればその理由はわかりやすいと、とある論理研究者の話を聞いたことがある。


かいつまんで説明すると、魔封師と神還師はそのアプローチは異なれど、根幹は一緒である。繰り返すが『そのアプローチは異なる』が、どちらも神を相手に仕事をしている。それが根幹が一緒とする理由だが、


神還師は神を生かすが、魔封師は神を殺す。


という言葉となるが、これは以下のような解釈もできる。


神還師は神を生かすが、魔封師は神を生かさない。

それはつまり、

神還師は神を信じるが、魔封師は神を信じていない。


さらに端的に言えば、


神還師は神を肯定するが、魔封師は神を否定する。


それはこじつけではないかと思われるかもしれないが、彼らが彼らである理由となる修行や能力の前提を取り除けば、この言葉が端的で一番わかりやすい。


だが、神を生かす殺すという考え方は、言葉の意としてわかりやすいが神に生きる死ぬの概念はない。生きる死ぬは人間の尺度であり、肉体としての生死の分別でも精神領域での生死ではなく、神を信じるか信じないかの世界であろう。


しかしここで矛盾がおこる。それは神を信じないのが魔封師なら、なんで彼らは神が見えるんだ?という矛盾だ。そのことについてもその理論研究者はこう説明した。


人間の視点から見れば発生する矛盾だが、これが神から人間を見た視点で考えるとどうなるだろうか?魔封師も神還師も神は見えているということは人間は神を信じているが、神は神還師を信じているが、神は魔封師を信じていない。それは魔封師が神を殺そうとしているから、この場合は魔封師がその神を信じなくなるからだという。やはり話はややこしいモノだ。


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