0-0-3.エネア分立統合歴
エネア連盟認定の世界標準暦。全ての国で用いられているが、例外としてバルテ帝国、アリアネス共和国、ヤースファン国に於いては他の暦と併用されている。
原型の成立は統合暦148年。ハーシア王国のニムグ1世王(106-167年)の勅命で、ミラ=ロイド(114-175年)が作成したもの。592年に発足したエネア連盟が、これを現在の形にまとめた。ロイド暦とも称される。
詳細は以下の通り。
紀元 :ソラスター王国東西分裂の年。
ハーシア王国とグラニア主教国の両国が成立した年を、統合暦紀元0年とする。
紀元前をB.D.、紀元後をA.D.と表記する。
1年 :365日、12ヶ月とする。
4年に一度閏年を迎え、その年のみ366日とする。
1か月:偶数月は30日で「正の月」とし、奇数月は31日で「余の月」とする。
奇数月のうち、11月のみは30日。但し、閏年には31日とする。
(古く、ロイドの作成した暦では、それぞれの月に守護精霊がついているとされていた。即ち
1・2月が水の精霊の月、3・4月が火の精霊の月、
5・6月が光の精霊の月、7・8月が風の精霊の月、
9、10月が地の精霊の月、11・12月が闇の精霊の月とされた)
1週間:水の曜、火の曜、光の曜、風の曜、地の曜、闇の曜の6日間とする。
(古く、ロイドの作成した暦では、闇の曜が『忌曜』とされ、宗教上の理由から全ての労働が禁じられていた)
備考 :分立統合暦はその原型がハース教を元にして作られているため、宗教色をいまだに強く残している部分がある。例えば、ハース教では数の「6」を聖数とするため、6で割り切れる数が多用されている。1年は365日であるが、これが366日となり6で割り切れる数になる閏年は「聖年」と呼ばれ、清い年であるとされている。
尚、本編の年代は統合暦928年から始まる。