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第六話:真澄の昔話

真澄達はアパートに行くまでの道中にゆみが声を上げる。


「あっ」


「どうしました?」


「いや〜、そういえば冷蔵庫の中に何も入ってなかったな〜って思って、簡単な調理ならできるんだけど」


 花月は節約家のため、なるべく冷蔵庫に溜め込まないようにしており、週に一回大量に買って肉を小分けにしたり、野菜を腐らせないように長持ちさせるのだがゆみは生憎料理の腕は無くてどのように作ればいいか困惑している。


「分かりました」


 真澄とゆみは近くのスーパーに寄り食材を買い込む。長持ちして色んな料理に使えるじゃがいもや人参、玉ねぎなどを買い真澄は献立を考える。


『今日はあれにしましょ』


 ところ変わってゆみと真澄は現在、花月のアパートに着いた。真澄は早速持参してきた割烹着を着て、夕飯の調理に取り掛かる前に弓に声をかけた。


「ゆみさん、少し時間がかかりますのでお風呂を洗ったら先に入っていてください」


「うん、分かった! お先にいただきます」


 ゆみは真澄に言い残し、風呂場に向かった。少しして、ゆみがお風呂から上がってきた。


「い〜匂い」


 髪とタオルで拭きながら台所にやって来た。


「髪を乾かしましたか?」


「うん、乾かしているよ」


「美味しそうだね」


 食卓には白ご飯、みそ汁、肉じゃが、青菜のおひたしが出来ていた。食欲そそる匂いにゴクリと生唾を飲み込む。早く食べたくて待ちきれないゆみに真澄はクスリとほくそ笑んだのを彼女は見過ごさなかった。


「今、笑った」


「……いいえ、笑っていません」


「……聞こえたもん」


 問い詰めるゆみに視線をずらし真澄は白々しく答えた。


「気のせいじゃありませんか?」


 笑ったことを頑として認めない真澄にゆみは渋面を作る。このままじゃ埒が明かないので彼女は諦めたのを見てご飯を薦めた。


「それでは食べましょうか」


 ゆみは真澄と向かい合わせに四人用のテーブルの向かい合わせに木製の椅子に座り手を合わせた。


「いただきます」


 まずはあったかい味噌汁から。具はわかめと豆腐のシンプルな味噌汁でかつおダシが利いている。


 口の中がじんわりとホッと温まる瞬間である。次に食べるのは肉じゃがである。じゃがいも、人参、玉ねぎ、白こんにゃくや豚肉の入った家庭的な料理の一つ。


 じゃがいもと玉ねぎを箸で掴みの口の中に入れる。じゃがいもはじんわりと味が染み込んでいて、玉ねぎには甘みが出てている。肉じゃがと共に白いご飯を食べる。最後は食べたのは青菜のおひたしである。


 青菜はほうれん草。鍋で湯がくよりもレンジでチンした方が栄養が残っていいらしいとテレビで見た覚えがある。水気を切り、かつおだし、醤油、砂糖で味付けをして完成。


「これも美味しい」


 全部食べ終わり、ゆみは礼儀正しく、真澄に対して「ごちそうさまでした」と告げる。


「お粗末様でした」


「いや〜、どれも美味しかった」


「ありがとうございます。お口にあってよかったです」


 ご飯を食べ終わり一服をする。真澄がお茶を飲んでいる時にゆみは話しかけた。


「真澄さんっていつからこうゆうことしているの?」


「こうゆうことって家事とかですか……そうですね、寝るまで時間がありますし……」


 ちらりと壁にかかった時計の針はまだ9時過ぎで若者が寝るには少し早いと判断した真澄は寝る前に話を聞かせることにした。


「少しお話ししましょうか。 朝日様と出会った始まりをーーあれはまだ今は昔、日本の国内同士の戦争の真っ只中のことでした。戦乱続く戦国の世の時代にあの方は生まれました。賀茂暁光かものあきみつ様ーーそれが朝日様の真のお名前です」


「そして私もまた真澄と名乗る前の話です」


 〇〇


 時は戦国時代。一人の子供が古井戸の前に立っていた。


 井戸は異界へとつながっている言い伝えがある。水は生活にとって不可欠なものであり、それを汲み上げる井戸は重要視され信仰の対象とされてきた。


 女の子のような顔立ちをしているが、歴とした男の子である。男の子の出で立ちは簡素な着物だが、麻の素材で作られている。吸湿性が高く、涼感がある麻の素材に暑い時期を過ごすのに最適である。男の子は自分の人差し指、中指で刀印を作り、井戸の中に向けて呟く。


「式神ーー召喚!」


 すぐには何も起こらない。けれど、じっと待っていると水面に円状に波紋が浮かんだ。風もあまり無いし天候も良く雲ひとつない快晴である。


 耳を澄ますとどこからか声が聞こえてきた。聞いてなくても。頭の中に響いて来る澄んだ声。


『私を呼んだのはあなたですか?』


「わっ……声が聞こえた!…うん、僕が呼んだの! 僕はかものあきみつって言います、君の名前は?」


 術ができた子供は興奮して聞き返す。一旦、静かになりまた水の中から声が聞こえてきた。


「私には名前がありません」


「そうなの?……それじゃ僕が名前をつけていい? ダメかな?」


「いえ……構いません」


「う〜ん……綺麗な声だし、水の式神だから……水の字は入れたいな 水の波紋……」


 ぶつぶつと呟いた子供はやがてポツリと名前を呟く。


「水汀みぎわ」


「この名前僕の母さんから教えてもらったんだ? どうかな?」


 しばらくしても、うんともすんとも返ってこない。気に入らないのなら名前を変えるかと提案しようとするとーーー水面に変化が生じた。幾重にも輪を描いて広がる波の模様が水上にできた。そしてまたあの声が聞こえた。


「水汀、ーー私の名前は水汀」


 確かめるように聞く声の主に子供は聞いてみた。


「気に入ってくれた?」


「はい、とてもいい名前をありがとうございます。 手をお出しください。私の手を出すので握り返してくださいませ」


「え、う、うん」


 いきなりのことに子供は動揺したが、返事をすると水の中から白い手が出てきた。暁光はその手を握り、徐々に輪郭を現して、最初に頭、顔、体全体が水中から出現する。


「賀茂暁光様、真名「水汀」を賜りましたことを、不肖ながら誠心誠意お仕えいたします」


 顕現した式神である水汀を初めて見た子供・暁光はびっくりしすぎてピクリとも動かない主人に不思議になる。


「どうかされました?」


「……お」


『お?』


「女の子?」


 暁光の第一声がそれだった。子供らしい無邪気な声とキラキラとした瞳を輝かせる姿にほころぶ。


 「はい、性別は女性ですが、場合により男性になることも可能です」


 「へえ〜、それはすごいね…あ、まずは挨拶からですねーーはじめまして僕は賀茂暁光と言います。これからよろしくお願いします」


 暁光は水汀に挨拶するが、実は水汀にとってこ・れ・が・初めましてじゃない。それを知るはずもないのは暁光が生まれる前から知っているからである。


 暁光の母親は水気を司る宮司の家系に生まれて代々の当主には、式神「龍神」が憑いている。そして、龍神は水汀にとって母親であった。


 龍神は水神であり、水の状況によって収穫が左右されることから、田の神と結びつき農民にとって日常生活でも使用する水に欠かせないものもあり、水神として祀られている。


 広瀬の家の代々の当主の気質は大らかで温厚、人柄も良く優れた祭祀者の一族である。暁光の母親ーーー広瀬家の翠みどりという娘は、村でも勿体ないぐらいの美貌を持っていて村中の男たちは黙っている訳もなく、やがてその噂は京の都にまで届く。とは言っても、さほど京の都から離れている訳ではない。


 広瀬家は、陰陽三家の安倍家、賀茂家、土御門家とは古くから縁があり、井戸から湧き出る神聖な水を提供していた。


 水には、不浄、穢れなどを払う力があるからである。禊祓、略して禊ぎといって罪や穢れを落とし、自らを清らかにする行為もある。けれど引く手数多の彼女が結婚しないある理由があった。それは「短命」であること。


 人間の身で自然の力を司ることには限界があり、例え霊能力者としても優れていても、代々の広瀬に生まれた子々孫々は長くは生きられない。ある時、一人の男が村の近くに行き倒れていたところを翠が発見し介抱する。


 その男は人間ではなく、鬼であった。けれど、鬼だと知っても敵意や偏見しない翠に対し男は心惹かれ、鬼は朔夜と名付けられる。やがて恋人同士になり、二人の間に子をもうける。


 その子供こそが、暁光であった。


 そして奇跡が起きたのである。二人が結ばれたことで翠の息子である何らかの作用が働き、暁光に受け継がれたことで、翠の寿命も延び、長生きすることができたのである。暁光は鬼の血を引いているため、短命という宿命を背負うこともなくなったのである。


 そして暁光が世話をしていたのは龍神と水汀であった。式神として現れるまで陰で見守っていた。近くにいすぎると子供の成長を妨げになることも鑑みた結果、土地神として離れられない龍神は暁光の護衛を水汀に一任させたのだった。



〇〇




「ーーという感じです」



「ぐすん」


 真澄は一息ついて話し終えると、どこからかすすり泣く声を耳にした彼女は周囲を見回す手間もなく、ここには一人しかいないことは分かっているのでゆみが泣いていることにギョッとする。


「え…どうしたんですかっ? ゆみさん?!」


「ゔっえぐっ えぐっ」


 ゆみの泣いている姿にオロオロする真澄。真澄は小走りでティッシュを持ってきて涙を拭かせる。


「あ〜、ごめん、ありがとう、いや〜いい話だな〜と思って」


 少しして落ち着いたのかゆみから話し始めた。


「まさかこんなにいい話だと思わなくて、めっちゃ感動したの」


 目元をティッシュで軽く拭き、感想を述べ何気なく朝日のことを話した。


「それにしても、その頃から朝日のこと好きなんだね。戦国時代って何百年前だっけ?」


「はい、私は朝日様をお慕い申しております。朝日様は主人として素晴らしいお方です。戦国時代は600年前です」


 真澄が生きている年数も驚いたがそっちの方がゆみは気になった。


「(なんか論点がずれているような…)え〜と、好きってそういうのじゃなくて好きっていうのは恋愛感情の意味だよ」


 そう言うと真澄の顔が硬直したことに気づきゆみは不思議がる。


「真澄さん?」


 ゆみの呼び声にハッとした真澄は緩慢な動作でゆみを見つめ返した。


「どうしたの?」


「いえ…ただその好きって言うのは大切な家族であり主従関係としてーー」


 ゆみはそこで恋愛感情の認識の齟齬が生まれていることに気づく。確かに本人にとっては特別なものかも知れないが、主人として慕っていている気・持・ち・そ・れ・が・特・別・なものだと思っている。


 【恋愛】と言う単語が出ないことに、なぜか話が脱線しかけることにゆみは慌てて修正させる。


「違う、違う…私が言っているのは恋愛感情の意味」


「……恋愛感情」


 ゆみは真澄に言うと、彼女の顔は見る見る間に顔が赤らんだ。確信を得たゆみはさらに追求しようとするが、


「っ……そんな恐れ多いです」


『うん? どう言うこと、まさか……何百年間もそばにいて、自分が特別な感情を持って気づいていないなんて、そんなことある訳ないよね〜』


 ゆみは知らないが真澄が花月に風呂に一緒に入ったときに話した会話の中でも話したことがある。でもそれはあくまで大切に思っているだけだった。


 笑って冗談で済ませたかったが、これは冗談ではすまないかもしれないとゆみは気持ちを切り替えた。


「ちょっと質問ですけど、朝日にドキドキしたことある」


「…はい、ありますけど、いつ危ないことをしてないか心配です」


 ゆみが欲しい答えなのだが論点がずれていることに途中で落胆する。唐突な質問に真澄はキョトンとするが大人しく返事をする。ゆみはさらに質問した。


「朝日と一緒にいると落ち着く」


「それはもちろん」


「他の女の子といると胸が苦しくなったりする」


「……そうですね。結構モヤモヤしたりしますが」


 一通りの真澄の答えを聞いてゆみはガクリと首を落とし、テーブルの上で項垂れる。


『どうしてそれで気づかないんだーーっ』


 そんな真澄にゆみはある考えが閃く。


『天然?……天然なの!?』


 自分の中の真澄の人物像は顔もよし、家事全般が得意で、何でもできる人だと思っていたが、人間らしい所があることにゆみは親しみを覚える。


『これはちょっとアドバイスしたくなるわね……とは言っても記憶がないんだけど』


 ゆみは今日あったあることを真澄に話した。


「そういえば朝日って……女子からモテるよね。デートをしてそう思ったんだけどーー」


 カフェレストランであったことを真澄に話した。と言うよりも真澄も遠くで監視をしていたので知っている。


『あの男の子結構かっこいいね』


『話しかけたいね』


 女子の割合が多かったため、男性それも若い異性が入るとそれなりに目立ち朝日も目立たないように顔を伏せるように歩いていたが十分に目立っていた。


「……それがどうしたんですか? で、ですが……自分の主人が誉められるのは誇りに思うことですし」


 口では平静を装おうとしている真澄だが目が泳いでいるのが明らかでゆみは思わず突っ込みたくなる。


「(めっちゃ 分かりやすっ)いいの? 誰かに取られちゃうかもよ」


 からかい半分で真澄に言うが、予想外の言葉にゆみは躊躇う。


「それは……きっとないでしょ。 朝日様はーー」


 俯いていた真澄はゆっくりと首をあげ、ゆみと目があった。逡巡したゆみは真澄の気持ちを察し、少し後悔した。沈黙がきつい。時計の音がやけに聞こえるのが。そしてゆみが困っているのを見かねた真澄は唐突に声を上げる。


「……あ!」


「うん?」


「もうこんな時間ですね」


 時計を見ると時刻は10時を過ぎている。話す前は9時前だった。


「そうだね、もう寝ようか」


 その後は特に話すことなく、二人は就寝についた。ゆみは少し眠れずにいた目が冴えてしまっていた、それは先ほど真澄と会話で話したことだった。


 朝日に対しての恋愛感情ではないかとゆみは指摘しようとしたがどうしもああも頑なに否定しようとする様子に違和感でしかない。それで考えた。


 もしかして朝日にも大切な人がいるのかと考えてある一人が脳裏に過ぎった。


『……なるほどね…儘ままならないね』


『……もしかして、朝日も大切な人がいるから彼に恋愛感情をもたないように、考えないように感情に蓋をしていたのかな……でも真澄さんはそれでいいのかな』


『って私、何偉そうに言っているのよ!?』


 誰もいないので自分に突っ込むしかないゆみは真っ暗な部屋を見上げながら真澄に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。


『はあ〜、何だか余計なことをしちゃったな〜 気を使わせちゃったし、でも真澄さんには色々としてもらったからな〜この体でできることなんて限られているしね……』


 そうゆみは愚痴りながら刻々と考えているといつの間にか眠りについていた。



 ーー同時刻の少し前


 場所は変わって、朝日の家は外灯が少ない。夜目でも目が良すぎるので、転ぶ心配はなく玄関前までコソコソした人影がいた。


 その人物に気づいた志郎は声をかける。


「こんな夜更けにどこに行くんですか? 朝日様?」


 呼び止めれた人影はびくりと肩を揺らして、朝日は振り返る。


「……ちょっとそこまで」


 志郎から視線を逸らし言い淀む朝日に追及する。


「まさか花月さんのアパートまで様子を見に行くわけではありませんよね?」


 口元を真一文字にするのを肉眼で捉えた志郎は厳しく諫めた。


「今は我慢してください。いくら特区の者でも、今は陰陽局がピリついているので」


 志郎の真剣な表情に朝日は大人しく諦める。困らせることは本意では無い。


「……分かった」


「先方からそのことで電話があったので、朝日様にご報告したいことがあります」


「うん? 陰陽局から」


 4人が和室に集まり、座卓の上には志郎が入れた玄米茶が入れてある湯のみが置かれている。朝日の隣を志郎、志郎の向かいを聖子、聖子の隣を糀が座っている状態である。


「陰陽局が先日ニュースであった白骨化された遺体を調べたところ何者かによって現場に置かれていたことが分かりました」


「その遺体の身元は分かったんですか?」


「いいえ。 分からないように霊力のある者が触れようとすると、結界に阻まれてしまい難儀しているようです」


「もう少しかかりそうなんだ」


 朝日はそっとため息をつく。


「今の所、花月さんの身体に異常はないようですが、油断はできませんし……」


「うん……」


 志郎の心配を聞いた朝日は腕を交差させ、俯く。


「それにしても、死んだ人間を蘇ってきたのがありえないわよね。昔の時代なら珍しくなかったけど」


 聖子は胡座をかき、昔の記憶を辿りながらぼやく。糀は興味なさそうにあくびをする。


「そうなの?」


「ええ」


 これに答えたのは志郎である。


「人間が幽霊になるにはパターンは色々とあるんですが」


「幽体離脱、あるいは本来の身体が肉体的消滅を迎えた時です」


「ここら辺で、見たことがない幽霊といったらーー」


「……ゆみさんしかいない」


「その遺体がゆみさん、だったら彼女はもうーー」


 早々に結論づける朝日を志郎は制止する。


「結論はまだ早いです。けれど記憶が無いってのが不可解です。でもそのおかげで瘴気を発生していないのですが、問題は記憶が戻った時にどうなるか。彼女が亡くなった時に、もし最悪の結果で亡くなっていればーーー」


 朝日は首を傾げ、志郎に問いただす。


「どうなるの?」


「ゆみさんはーー「怨霊」になるでしょう」


 朝日はその単語に背筋が凍りつくような悪寒が走った。


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