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レオンとミリー

初めて異世界ものというジャンルに手を出してみました。

設定とかが、安定してないとかそんな厳しいコメントが逆に嬉しかったりします。

(Mではない)

「ねぇねぇ、レオンくんこの後空いてる?

私と街に行かない?」


「すみませんが、用事がありますので。」


「えぇ、そんなぁ、行こうよぉ〜」


「本当に外せない用事なので、それでは僕はこのへんで、さようなら」


後ろからは、何か糾弾するような声が聞こえるが、僕は振り返らない、あぁ、イライラするなんなんだあの女は何が「レオンくん」だ気安く僕の名前を呼びやがって、


表では、平然な装いながらもレオンハート・キルギスは内心荒だっていた。


彼は、貴族であるキルギス家の次男に生まれて、家のしがらみは無く、陰ながら兄をサポートできればくらいに人生考え過ごしてきた。


キルギス家は、それなりの貴族で家のために政略結婚など両親は考えていないと伝えられ、レオンは自由なそれも貴族の生活水準で平民のような自由をもって生まれたことは、まさに幸運だったといえよう。


それ故、彼は異性に疎かった、兄は小さい頃から許嫁がいた。


しかし、レオンの場合自分で相手を探さないといけないというのが億劫で、そのことからは、目を逸らしていた。


そんな彼が、学園に入る3年くらい前、当時12歳だったからは王都に遊びに来ていた。


そのときかれは、後頭部を思いっきり金槌で殴られるかのような衝撃に出会った。


その時彼女は、とても良い生活を送っているようには見えない身なりをしており、それでも、私は幸せに生きていると言わんばかりの笑顔を作り、仕事をしていた。


水準として、多分彼女は美人とは言い難いがそれでも上辺だけの化粧をして、私は誰よりも美しいと思っている心汚らわしい貴族の女性とは比にならないほど、レオンには美しくみえた。


「こんにちは」


レオンは、気づくと声をかけていたらしい。

仕事中の彼女は、少し困ったような顔をして


「こ、こんにちは」


と返してくれた、その一言を聞くだけでレオンの心臓は9歳という短い人生の中で最も幸せを感じていたのだろう、これが恋を知らぬ少年の初恋なのだ。


「お嬢さん、お名前は?」


と聞くと、彼女はプッと吹き出して、


「お嬢さんだなんて、あなたと対して年も変わらないと思うけど?」


なんて言葉が返って来た後に


「ミリーよ、ミリー・ラングレー」


「ミリーか、よろしくね

僕は、レオンハートだ。レオンって呼んでくれらと嬉しいな」


街に降りた際には、家名を言ってはいけないとお父様に言われているのでここでは口にできない。


「そう、レオンって言うのね。

それで、私に何の用かしら?」


と彼女が言うと、レオンは食い気味に


「僕と付き合ってくれないか?」


これが、レオンハート・キルギスとミリー・ラングレーの馴れ初めである。


あのあと、丁重にお断りされたが、これがきっかけで仲が良くなった二人が、互いに意識し合うのに必要かな時間は、そう長くはなかった。


彼が、貴族の次男ということを聞いた時に、ミリーは驚きを隠せていなかったが、度々見せる彼の振る舞いや所作が平民のものとは思えないことから、すぐに納得したらしい。


この国の貴族の子息は、必ず成人である15歳になると王都の学園に通わなければならないという決まりがある。


彼も15歳になり、ミリーと婚約をした。

最初レオンのことしか知らない、ミリーの両親を実家であるキルギス邸に招待された時、彼らが卒倒したのは、言うまでもない。


そんなこんなで、二人は婚約者になりレオンが学園を卒業すると同時に式を挙げるという算段がたった。


しかし、この時この世界が恋愛ゲームの世界であり、その主人公である女の子が転生社であることなど誰も知る由がなかったのだ。

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