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43 影響

楽しんでいただければ幸いです。

短めです。

1555年 二階堂氏 ~須賀川城~



俺が南奥州で行っている同盟関係が最近は史実にまで影響を及ぼしてしまっているようだ。

石川氏は南から佐竹氏の北進により危機感を持っていたため、史実では伊達晴宗殿から養子を貰って嫡子としていたはずだった。

しかし、現実的には伊達氏と姻族関係を結んでも遠方である為に軍事的援助を受ける事は困難だった。

その為かどうか、晴光殿は実子の光専殿に同盟関係の蘆名氏から正室を迎える事にした様だ。


蘆名氏ならば比較的近いため、伊達氏などよりは軍事的援助も受けやすい。

南会津から須賀川を経て石川へ至る街道もうちで整備しているので兵の移動も迅速に出来る。

二階堂も同盟者だから一緒に援助する事が可能だ。

対佐竹氏としてはとても現実的な選択だと思う。

蘆名氏も一昨年に先代の盛舜様が無くなっているから、久しぶりに慶事があって良かったのではないだろうか。


・・・でも、蘆名氏の娘って結城氏へ嫁いでいたんじゃなかったっけ?

白河結城氏も佐竹氏の圧迫を受けて蘆名氏との同盟を模索していたはずだ。

その為に盛氏殿の娘を一族の正室としていたのだが、バタフライ効果で結城氏の将来も変わってきそうだ。

ふむ、それなら弱っている結城氏を石川氏と共に叩くのもいいかもしれない。


二階堂は晴宗殿が久保姫を奪った時の合戦で、結城氏よりの邑を得ており、その地区の拠点も手に入れている。

三城目の小鳥遊たかなし館や新城の鶴ヶ館には重臣の須田一族の者が入っているのだ。

石川氏の三芦城も近いので結城氏にはかなりの重圧となるだろう。

それに加えて蘆名氏も引き込めれば完璧なのだか、どうだろうか?


二階堂が率先して結城氏を攻め滅ぼす必要性は感じないので、蘆名氏の従属下として佐竹氏に対抗して貰えばよいのだ。

そうなればうちとしても佐竹氏に対していい緩衝地帯となるため戦のリスクが減るだろう。

それに白河地区を手に入れても山間部が多く、開発の費用対効果が悪い様に感じるのだ。

石川氏も手を広げないで、佐竹氏の北進を防ぐため現在の城の防備を高めて欲しい。


話は変わるが、岩城氏と共同で行っている船による交易が順調に伸びている。

やはり俺の本業はこっちだな。心がウキウキするよね!

羽毛布団もほんの少しだけ交易に入れているが争奪戦が起こっている様だ。

木綿の布団が現在の高級外車程の価値だったらしいから、羽毛布団ならば家が建つのではないだろうか?


木綿は殆どが大陸や朝鮮からの輸入だから高いのは当たり前だ。

一部は国内で生産されているらしいが、あまり普及していない。

三河辺りに栽培の起源があったと記憶しているが定かでは無いのだ。

綿花が存在するか今川領の松平氏や井伊氏の土地辺りでも確認する必要があるだろう。

岩城氏にこの情報を伝える事にしよう。

儲かるならば栽培してくれるかもしれないぞ。

読んでいただきありがとうございます。

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