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03 面会

楽しんでいただければ幸いです。

1533年 二階堂氏 ~須賀川城~



ただし、晴行の改名が昨年ならば、既に白河結城氏とのキーポイントになる最初の戦いは終わっていると言うことか。

白河結城氏は、二階堂領の南にある白河地方を治める戦国大名であり、二階堂氏と同様に鎌倉時代から続く家柄だ。

二階堂氏と白河結城氏は度々戦っているが、昨年の戦いで二階堂氏の家臣である須田すだ長秀ながひでが、当主 結城ゆうき顕頼あきよりの子、刀之助を討ち取る武功を立てるなど戦況は悪くない。



これに続いてに起こるキーポイントが伊達氏連合と白河結城氏・岩城氏との戦だ。

伊達氏に協力する形で参加した二階堂氏はこの戦いを上手く生かし、伊達氏らが攻め入った結城領の一部を割譲されて領土を広げることとなるが、これも官僚の一門である二階堂氏に生まれた父晴行の異端とも言える軍事的才能のおかげだろう。



行詮ゆきあきらの次男として生まれた晴行は、将来の領主として優秀であった嫡男の兄 行景ゆきかげを支えるため、幼い頃から兵法や武術などの鍛錬に自ら励んでいた。

しかし、亡くなった父行詮の後に家督を継いだ行景が、子を残さずその数年後に若くして亡くなったため、元服直後に家督を継ぐこととなり、次第に文武とも非凡な才能を開花させていったのだ。



回復した俺は数日後、行有を伴い父晴行と面会することになった。

会話するだけなら翌日にも可能だったが、俺はあるものを準備する必要があったからだ。

「父上、この度はご心配をおかけしました」

「照行、回復してなによりじゃ。なに、まだ無理をすることもあるまい」

既に結城氏との戦いに向けて準備はしているものの、開戦まで余裕があることから父からは優しい言葉を貰った。



何とかこの父を支えて二階堂氏を滅亡から救わなくてはならない。

だって、史実で二階堂氏は照行の代で大きく衰退したって言われてるからな!

俺は自分が戦場で満足に戦えるとは思っていないので、代わりに内政チートとまでは行かなくとも、少しでも晴行の手助けをしたいと考えている。

無双モードはどこかにいるかもしれない他の転生武将にお任せするのだ。



「それでは父上、戦に向けて試したいと考えていることがございます。聞いていただけますでしょうか」

「ほう、それはどんなものだ」

俺は懐から拙い図を描いた紙を取り出して晴行に見せる。筆で分かりやすく絵を描くのは苦労した。

印地いんじを工夫して、弓兵に対抗する者達を編成したいのです」

そこに描かれていたのは『スリング』と呼ばれる道具と盾を持った人の図案だった。


読んでいただきありがとうございます。

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