第二十一話 コロナの相談
やっと書き上げることができました。
思いつくままで書いているので読みにくい部分もあるかと思いますが最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
店員さんに開いている席に案内してもらい、ボク達は各々が食べたいものを注文していく。
ルーとコロナは店員さん(案内されているときに名前を教えてもらうとエリナさんというらしい)に渡されたメニューを見ながら、ボクはまだ自分の名前以外のこの世界の文字は読めないのでエリナさんにおすすめを聞いてそれを頼む。
そして、食べ終わると代金を払ってエリナさんに泊まる部屋に案内してもらった。
部屋につくと簡単な部屋の使い方を教わり、エリナさんと別れた。
その後部屋に入り荷物を置くと、ボクはルーとコロナに向かいあう。
「さて、町についてお金も手に入って安めの宿にも入れたのでいろいろと話もしたいんだけど二人ともどうする? もう遅い時間のようだしいろいろあったから疲れているようだったら今日は大まかな話し合いだけで終わらせようと思うんだけど。」
「ん~~? ルゥはたくさん歩いて疲れたから寝たいかなぁ。でも少しだけならユウに付き合ってもいいよぉ。」
「私もいろいろあって疲れてしまいましたのでできれば早めに休みたいです。ただ私に関することも多々あると思いますのでユウさんが話し合いが必要だとお思いでしたらそれでかまいませんよ。」
ボクが質問するとよっぽど疲れているのか二人とも何とも間延びした声でほとんど考えることもせずにボクに決定権をゆだねてきた。
これは、なんというか話し合い全般を明日に回した方がいいのかもしれない。
「そう、わかった。じゃあ、話し合いは最低限で詳しくは明日、起きてからにしようか。流石にボクもかなり疲れているしこの状態で話し合っても何も進みそうにないしね。じゃあ早速だけど話し合いをしようか。」
「うん。」「はい。」
二人は眠たそうにしながら返事を返してきた。
「じゃあまずはコロナについてかな? コロナ、君の仇である盗賊たちは引き渡して、あとはギルドからの報告を待つだけとなったことで今の時点では君は安全になったし気も晴れたと思う。どうだい?」
「は、はい。ギルドからの報告の結果次第ですがユウさんの言う通り少しだけ気分は晴れました。有難うございます。」
「そう、それはよかった。・・・ただ、まだコロナの件については全部は終わっていないみたいなんだ。」
「え? そ、それはどういうことですか?」
「ああ、ボクがコロナを助けて君が目を覚ました後ボクが盗賊たちと話していたのは知っているよね。そのときにいろいろと聞いたんだけどどうやらコロナ達が盗賊に狙われたのは偶然じゃないみたいなんだよね。」
とボクが言うとコロナは驚いて固まってしまった。
ボクはそれを確認した後、話を続ける。
「盗賊の頭から聞いたんだけど奴らはとある貴族からの依頼を受けたみたいなんだ。内容はおそらくだけどコロナ達を襲ってコロナのお父さんを殺すこととコロナとコロナのお母さんを捕まえること。ただし抵抗があった場合はコロナ以外は殺してもいいことになっていたみたいなんだ。これらは盗賊の頭だけに聞いただけだと確信を持てなかったんだけど、それらを話している最中に頭を殺そうと襲ってきた貴族に雇われたらしい暗殺者がいたからほぼ確定と言っていいと思う。ここまでは今までの状況の確認だけどわかった?」
ボクはコロナに向けて質問をするとボクが話している内容は理解できたのかうなづいてくれる。
「さて、ここで問題なのは二つかな。まず一つ目、今回コロナ達を手に入れることができなかったその貴族がまたコロナを狙ってくるかもしれないということ。もう一つはコロナの心次第かな? 要は盗賊たちの大元にいた貴族がのうのうと生きているのを見逃せるかどうかかな。ついでに言うと本来の黒幕である大元の貴族の素性は一切わかっていないからね。・・・そこで本題だけどこれらを聞いてコロナ自身はどうしたい? ボク達からの提案として一緒に来ないかい? そうすればもしその貴族が手を出して来たとしても守ってあげることができるかもしれないし、強くなるのにも協力できるかもしれない。それともひと段落着いたらボク達と分かれて一人で生きていく?」
ボクはコロナに向かって尋ねる。
コロナはボクの言葉を聞いて考え込む。
選択次第ではコロナの今後の人生も変わるのは確かである。
コロナも悩むのは当然のことだ。
だからボクはこの話は真っ先にしておきたかったのだ。
それにここでのコロナの選択次第でボクの素性をどこまで話すのかも変わるのだ。
まあでも今すぐ決めることでもないため考える期間は与えてみる。
「コロナ、このことについては今答えを出さなくてもいいよ。ただ、他にもいろいろ話したいこともあるからできるだけ早めに・・・できれば明日かな?伝えてくれればいいよ。とりあえず今絶対にしておきたい話はこれで全部かな。ルーももう寝る寸前だしもう寝ようか。あとコロナ悩むのもわかるけど自分を追い詰めすぎないようにね。考えが行き詰まったらボクに相談してくれてもいいし、いったん寝てみると一気に考えがまとまるかもしれないよ。あとコロナから受けた依頼の報酬はその答えが出てからでいいよ。」
「は、はい、わかりました。お言葉に甘えて少し考えさせていただきます。」
「さて、じゃあコロナ、お休み。念のためいつでも起きれるようにはしているから何かあったら声をかけてね。ほらルー、話は一区切りついたから今日はもう寝よう。さすがにそのまま寝てしまうと起きた時体が痛くなるだろうしゆっくり休めないよ。」
「ふわ~い。う~、眠い。ねぇユウ~、ベッドまで連れてってくれない?」
ボクは話し合いに一区切りつけると、コロナはボクにお休みを言いベッドに寝転がる。
ただやはりいろいろと考えているのかまだ寝る気配はないのでコロナに一言声をかけ、ルーにも声をかける。
ルーは半分寝ている状態でボクに対して甘えてくる。
というかルーは今日知り合ったばかりだというのにボクに対する警戒心が全くない。
こうしてボクに甘えてくるところを見ていると、この少女が今日戦ったあの黒竜だと想像もできない。
竜族というものはこうも初対面の相手に対し無警戒なのだろうか?
それともただルーがボクに懐いているというだけだろうか?
いや、竜族自体が人間に対して何も脅威を持っていないということも考えられるのではないか?
っといけない、段々と思考が脱線してきていた。
ボクは頭の中を切り替え、もうほとんど眠りにおちようとしているルーを抱えベッドに連れて行き寝かせた。
そのままルーにお休みを言いボクもベッドに寝転んだ。
そして、そのまま最低限の意識を残し隣のベッドから聞こえるルーの寝息を聞きながらボクは眠りにつくのだった。
だいたい三時間から四時間くらいだろうか?
しばらく寝ていると近くでごそごそと動く音がした。
音の方向はルーを寝かせたベッドとは反対の方向、コロナの寝転んだベッドである。
ボクは音のする方の気配を探りつつ目を開け、確認してみる。
コロナはベッドに座って考えこんでいた。
やはりボクの言ったことはコロナを考えさせる結果となってしまったようだ。
少しだけ相談に乗ってあげてもいいかもしれない。
このままコロナに考えさせたままだと明日の話し合いにも影響が出てくるかもしれないし・・・。
「コロナ、眠れないの?」
ボクは体を起こしコロナに問いかける。
「あ、ユウさん。すいません、起こしてしまいましたか?」
「ああ、大丈夫だよ。少しとはいえ寝たから疲れはとれたよ。というかボクは短時間の睡眠でも大丈夫な体質でね。だからボクの事は気にしなくてもいいよ。それより、コロナは一度は寝たの? ボクが言ったことを悩むのもわかるけど少しでも寝ないと明日はかなりつらくなるよ。どうしても眠れないっていうなら話し相手になるよ。そうすれば少しは考えもまとまるんじゃないかな?」
ボクがそう言うとコロナは少し考え口を開く。
「わかりました、ユウさん。では少しだけ話し相手になってもらっていいですか?」
「ああ、かまわないよ。コロナの悩みは間接的とはいえボクにも原因はあるかもしれないしね。ごめんね、ボクが言わなければコロナが悩むこともなかっただろうし・・・。」
「いえユウさん、そんなこと言わないでください。ユウさんが言わなければいずれ私だけじゃなくて協力したユウさん達まで影響が及ぶかもしれないんですから。それを考えて私に話したんですよね。」
「まあ、当たらずとも遠からずかな。詳しくは言わないよ。とりあえず話をしようか。ここだとルーを起こしちゃうかもしれないから椅子のある方に移動しようか。」
ボクがベッドから立つとコロナもついてくる。
そのまま窓際にある椅子に座り口を開く。
「まずは確認なんだけどコロナは今はどういう状況かわかる?」
コロナはうなづく。
「じゃあ、ボク達と出会う前の事と出会ってからのことをまとめて話してもらってもいいかな。あっ、わかりやすくなくてもいいし話しにくいことなら話さなくてもいいよ。あと自分がどういう状況におかれているかも理解できている限りで教えて。」
「はい。まず、ユウさん達と出会う前なんですが、私たち家族は昨夜旅の途中で野宿をしようとしていた所を盗賊に襲われました。そして父さんと母さんが殺され、私は捕まって首輪を着けられました。その後盗賊たちは私たちの荷物などを一通り処分し移動しました。そのとき私は盗賊の頭に命令されそのまま盗賊たちについていきました。そして、途中で睡眠をとりながらも一晩が明け遠目にこの町が見えてきたときユウさん達を盗賊たちが見つけたんです。盗賊たちは話し合った後、襲うことを決めたようで気配を殺しながらユウさん達を包囲し始めたんです。その後はユウさんの知る限りです。盗賊たちはユウさんに捕まり、私はユウさんに助けられました。あとはユウさんと行動していたので省きますね。」
ここまで話すとコロナはいったん一息ついた。
そして息を吸うと続きを話し始める。
「次は私の置かれている状況ですね。なんといえばいいのでしょう。私は今とある貴族に狙われています。そして私たちを襲った盗賊はその貴族の依頼で動いていた。盗賊たちはユウさんのおかげで捕まりましたがその中に貴族の雇ったであろう暗殺者もいて盗賊たちとユウさんが話している間に始末をしようとしていたがユウさんに返り討ちにあった。この暗殺者の出現で盗賊たちの後ろに黒幕がいることは確実でそれが貴族であることもほぼ確実。さらにその黒幕の正体は不明で今後私はまた襲われるかもしれない。っとひとつづつ挙げていくとこんなところでしょうか? どうですか、ユウさん。」
「うん、自分の状況は大まかには理解出来ているみたいだね。しかも案外冷静に受け止めてもいるね。そこでこれからの話になるんだけどコロナはこれからどうしたいってことだね。方法は二つ。一つはボク達と別れていつ襲われてもおかしくない状況を一人で過ごしていくこと。もう一つはボク達と一緒に来てどんな状況でもみんなで乗り切ろうとすること。まあ、さっきと言い方は違うけどこんなところだね。ちなみにさっき言い忘れたけどボク達に迷惑がかかるとかそういうことはなしでお願いするね。コロナの事についてはもう関わっているからボク達の方に危険が及ぶ可能性があるのは確かだからね。コロナがどっちを選んでもボク達の状況はほとんど変わらない。せいぜいここで旅の仲間が増えるかどうかだけかな? だから選ぶときはコロナがどうしたいかだけだよ。・・・・・・あっ、一つ言い忘れていたんだけどボク達と行動する場合ある秘密を教えようかと思うんだ。ただ、その秘密が知られると今後ボク達がどうなるかわからないから極力秘密にしておきたいんだ。だから基本ボク達の仲間になったら抜けられないと思ってもらってもいい。もし仲間から抜けて秘密をもらした場合ボク自身が始末しに行くかもしれない。それを覚悟しておいてほしいかな?」
ボクはそれだけ言ってしまえばあとはコロナが考えるだけである。
「あとは自分で考えるといいよ。」
とだけコロナに言い、椅子に座ったまま目を閉じる。
コロナは椅子に座ったまま考え込んでいた。
ボクはただ椅子に座り周りの気配に溶け込む。
部屋にはルーの寝息とコロナの呼吸の音、そしてボクのほんのかすかな呼吸音だけが聞こえる静かな空間が広がっていた。
ふと、コロナが動く気配を感じた。
コロナが考え込んで三十分ほどが経過していた。
そしてコロナはボクに近づき手を肩に置く。
「ユウさん、今いいですか?」
「うん、いいよ。答えは決まったかい?」
「はい、聞いてもらってもいいでしょうか?」
そういうコロナに対しボクは目を開け椅子に座りなおす。
コロナもつられて先程座っていた椅子に座る。
「さて、じゃあ答えを聞かせてもらおうかな。コロナ、君はどういう選択をしたんだい?」
「はい、ユウさん。私はこれからもユウさん達についていきたいです。そして、私の両親の仇となる貴族を見つけ出して復讐・・・はするかはわかりませんが今後私に関わらないと誓わせたいです。そうすればユウさん達の仲間になってもその貴族による被害はなくなると思いますから。それと秘密についてですが、私は絶対にあなたのことを裏切らないと約束します。なんなら契約魔法で縛っていただいてもかまいません。」
「なるほど、そういう選択をしたのか。・・・わかった、じゃあ今からコロナもボク達の仲間だ。そしてコロナの目標にも協力しようと思う。ボク達にも関係あることだし、貴族というものを相手にするんだったらある程度強くもならなければならないだろう。それに一人でやるよりも複数人でやった方がいいというものだからね。」
ボクがそういうとコロナは目を輝かせうなづいてくれる。
「はい! これからもお願いしますなのです。ユウさん。・・・・・・あ。」
「ッス? ふふっ、それが君の素の話し方か。可愛げがあっていいね。それにコロナから受けた依頼の報酬に素の自分で接するというものがあったよね。うん、今後ともよろしく、コロナ。」
「は、はい。」
「さてと、悩み事が解決したところでもう寝ようか。これ以上起きていると明日に響くよ。なにせ明日もいろいろと大変だからね。朝起きたら今日・・・いやもう昨日だね。その話の続きをしなくちゃいけないし、その後はさすがにいつまでも仮登録でやっていられないから協会に行って依頼を受けたりとね。」
「はい! ユウさん、改めてですけど相談に乗ってくれてありがとうなのです。」
ボクはコロナのお礼を聞きながらベッドに戻る。
コロナもそれについてきてボクの隣のベッドに戻る。
「じゃあ、お休み。いい夢を、コロナ。」
「はい、お休みなのです、ユウさん。」
そういってしばらくするとコロナの方から寝息が聞こえてきた。
やはりよほど疲れていたのだろう。
ボクは両隣から聞こえてくる二人の寝息を聞きながら目を閉じる。
目を閉じたらボクの意識は周囲の警戒に必要な最低限を残しながらまた眠りに落ちていった。
そして夜は更けていく。
一人の少女が異世界に迷い込んだ最初の一日が過ぎていくのだった。
今回は継ぎ足し継ぎ足しで文章を書いているところがあり文章がおかしい所が存在するかもしれません。
もし見つけたらご報告お願いします。
次回の投稿も未定になるかと思いますので今後も気が向いたら覗いてみてください。




