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神に祝福されし者(仮)  作者: ナトセ
第1章
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第二話 森を抜けると・・・。

やっと次話ができました。

話が急展開な感じがありますが最後まで読んでいただけると嬉しいです。

ボクは草原に出てすぐに周りを見回してみた。

こちらを襲ってきそうなものがいないか、周りに人が住む町はないか、襲ってくるやつは撃退するし、最悪周りに町はなくとも人がいればいい。

さあ、何かないだろうか。


とはいっても後ろはボクのいた森、それ以外は見渡す限りの草原である。

空は雲一つない青空。

そしてそこに飛んでいる鳥・・・。


「あ、鳥がこっちに向かって飛んでくる。」


鳥との距離が近づいてくるにつれ段々その姿が大きくなってくる。


「うん?あれは鳥・・・?」


ボクは呆然としていた。

その間にも鳥の大きさはさらに大きくなっていく。

そして全体がしっかり見えてくるようになったとき、ボクは間違いに気づく。


「これ、どう見ても鳥じゃない。」


そう、どう考えても鳥ではない。

極端な言い方をすれば巨大なトカゲ。

それが吸い込まれるような真っ黒な鱗に覆われ、蝙蝠のような翼を使って飛んでいる。

こんな生物はボクの住んでいたところでは見たことがない。

ただ、絵本やゲーム、伝説などで見たり聞いたりしたことはある。


「ド、ドラゴン!?」


そう、ドラゴンである。



「・・・・・・・はっ!?」

またも少しの間呆然としていた。

今日だけでどれだけ非常識なことが起こるのだろうか。

見たこともない森の中で目覚め、見たことのない獣に襲われそうになり、見たことのない草原に出て、そして今架空の存在であるはずのドラゴンが目の前にいる。

ボクはどんな出来事に巻き込まれてしまったのだろう。

まあ、その考えもあとにしよう。

目の前の存在が長い間待ってくれる筈もないだろうし、そもそもこんなことを考えるのはもっと落ち着いた所でゆっくりと考える方が状況も把握しやすいしいい考えも浮かぶ。

ボクは気を取り直して目の前の存在を見る。

全長5メートルくらいのボクら人間からみれば大きい存在。

体は全て漆黒の鱗で覆われ、さしずめ黒竜またはブラックドラゴンといわれるであろう存在。

口の隙間から見える牙はボクの体を軽々と貫きそうに鋭い。腕にある爪もこれまた鋭そうである。

そして紫の目は、先ほど森の中で出会った獣と同じように爛々と輝いている。まあ先ほどの獣よりは理性の光が残っているようだが・・・。



今取れる選択は先ほどと同じ逃げる、威圧する、戦うの三つである。

というか敵対するやつには基本この三択しかないと思う。

まあ人間相手でまともなやつ相手ならこれに説得するとか交渉するとかも増えるかもしれないが。

さて、思考が少しそれてきたので修正しよう。

まず逃げるとすれば方向は二つ。

森の中に逃げるか、一か八かで適当な方向に逃げて人がいるところを目指す。


(いや、ダメか。)


そもそも逃げ切れる保証はない。空飛んでたし・・・。

うまく逃げられたとしても人が見つかる可能性も低いし、人と出会ってもどうにかなる可能性も低い。

二つ目に威圧する。これはどうだろう?

というかドラゴン相手に威圧が効くのか?

人間や獣だったら試したこともあるけれど架空の存在であり、その頂点に近い存在である。威圧なんてきかない可能性が高い。

三つ目は戦う。

戦う・・・・・。

いや無理じゃないか?

なんでボクは戦うなんて選択肢に含めたんだ?

わかりません。勝てると思っていたのだろうか。

しょうがない、勝てると仮定しよう。

方法としては回避に徹しながら小さくても傷をつけていくくらいなのかな。

相手が自分を狩ることができないと悟れば帰っていくはずだ。


(あ、なんか三つ目が一番生き残る可能性が高くなってきた。)


三つ目の心配事は自分の身体能力で相手の攻撃を回避できるかと、体力が持つかどうかだ。

一つ目と二つ目は運試し的なものがあったけど、三つ目は自分の能力次第面白いですねぇ。

ボクは基本的に運試しはしたくないだろうし、ボクの仕事は身体能力と体力が命だった。

だったらここは三つ目の選択を選んでみよう。


主人公の選択の結果はどうなるのでしょうか。


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