からす/さよなら、/X/願い/折り目/スピン/ヒクソンちゃん/私/嫌気/鳩
いたむ内臓をからすに与えてみても、食わせども食わせども好くなりはしない……、何故?
って本気で訊いてんのか俺に、この俺に、それがもし本気だとしたらお前は多分、もう、生きちゃいないんだと思うよ
自分の内側には嘘をつけない
空白の器にそそぐよ
消えた未来を
潰えた希望を
越えた酸素を
満ち足りたら幸せになれるよ
満ち足りたら終わりにしよう
満ち足りたら手を繋いで跳ぶ
さよなら、うつくしい世界
Xは人を殺した
可愛いあの子は
それを知らずに交尾交尾
だから言ってやった
Xは人殺しだ!って
言ってやった 言ってやった
したら何故か僕に向かって
最低。って言った
Xじゃなく僕に向かって
あの子は泣いた 泣いちゃった
何でだよ
最低なのはXじゃん
俺はそれを教えただけじゃん
意味わかんねーよ
ばか
本当はわかるけど
なんか
わかりたくなかった
あーあ
俺はXになりたかったんだ
沈む夕日の内側に糸を貫く
国境を越えて君を殺せますように
何かを表現するにしろ、社会に生きていくにしろ、他人と付き合うにしろ、どこかで折り合いを付ける必要はある。けれど、折れて折れて折れて折れて折れて折れてばかりだと自分はグシャグシャになってしまう。自らで折り線と切り線を引くその行為に少し疲れたのだと彼は言った。
橙色の希望がスピンして
視界の外に消えた
今だけ赤子になりたいと思う
無条件で恵まれたいと思う
でも余計に絶望するかもね
結局世の中なるようにしかならねんだって、三軒隣に住む幼稚園児のヒクソンちゃんが言ってた
思っていること全てを
表に出して生きていくのは
到底無理なことだ
ならば
取捨選択しなくては
ならないのだが
何だかんだで面倒くさい
だから黙って
捻れるのですね
腕を持ち上げるとそれは容易に酸素を断つイメージを持つ。当たり前な中に不思議は存在しているのだなあとしみじみ思う。これは本当に私の腕か?私の脚か?鏡を見ると私らしき人間が映っているけれども疑わしさは拭い去れない。この顔の皮膚は私が被っているだけの面ではないのか?眼球の内側から覗いている私は一体何なのか。これは私か?私か?多分そうに違いない。多分そうだろう、と、考えるのを止める為に疑いを棄てた。頭が痛い。もう嫌気がさしてきた。
外気に触れているところの隅々それこそ分子レベルの隅々に迷彩の鳩がはりついて離れてくれなくてぐにゃぐにゃした声で耳を目を脳髄をずっと苛む、苛む、でも何か安心できるのは何故でしょうか。
別に知りたくないくせに訊くのはいい加減に止めろよ!




