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色彩鏡/feel like jelly
色彩鏡
彩りは過剰に揺らめいて
無数の悪夢を見せる
暗闇は脆弱に蠢いて
安定など無いと示す
傷だらけの娘が
両の手を土につき
ひれ伏して泣き叫ぶ
私は何も悪くない
悪いのはあいつだと
私は何もしていない
悪いのはあいつらだと
罪人の言葉に耳を傾ける者はいない
娘が震える指で訴えた先には
曇った鏡があるだけだった。
050304
Feel like jelly
言葉より明らかな敗北の色
勝利はセピアに染まって
軽々と左手からすり抜けていった
「安い人間にはなりたくない」
いつも思っていた
恐れすぎていたこと
今更気付いてしまいました
上手く立っていられないのは何故
目を瞑って口を閉ざして耳を塞いで
この震えが止まるのはいつ
目を潰して口を縫って耳を破って
私は未だ
すべてを恐れている。
050221