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心地よさ/苺/林檎/ヤニまみれ
駅のホームに立つお前の背中を少しだけ強い力で押した時よりも、挑発するお前の薄っぺらい身体を組み敷いた時よりも、見つめる眼差しに唾を吐きかけた時よりも、さよならと離そうとした手に煙草の火を潰した時よりも、どの瞬間よりも、今が、ずっと心地良いのは何故だろうね?
熟れすぎて腐りかけの苺があなたの隣に座ってる
苺には眼があるの
腐りかけの自分を見つめてる
苺には鼻があるの
腐りかけの臭いを吸っている
苺には口がないの
腐りかけの嘆きも吐けないでいる
食べてあげたらいっそ楽になれるのに
あなたは苺を見ない振り
だって腐りかけだから
だって不味い苺だから
だってあなたは苺が嫌いだから ね
座り込んで林檎の皮を剥く
何も考えたくない
何も考えたくない
呼吸がうるさい
心音がうるさい
どうせ要らない林檎を剥く
中枢を潰すために
綺麗な夢ばかり探し求めるお前の目玉はヤニまみれ
ばかみたい ばかみたい ばかみたい
本当に嬉しい時間はもう過ぎたね
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