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ランプ/陰雨
ランプ
猫が笑う夜に
月を蹴り上げ遊ぶ
漆黒の絨毯は飛ばない
ランプから精霊は現れない
けれど
君の願いを叶えられるのは
僕しかいない
愛すべき自惚れだと
二人で笑った。
050512
陰雨
何も無い部屋に椅子を置いて影を生む
窓の外には降り止まぬ陰雨
手のひらが孤独を忘れさせてくれない
そんな勘違い
窓の外には降り止まぬ陰雨
手首こそが孤独そのものであるような
そんな間違い
情けないステップを踏む
雨をからだに巻きつけながら
繰り返しステップを踏む
時間が足りない焦り、焦り、焦り
更なる思い違い
窓の外には降り止まぬ陰雨
これこそが真実
そして絶望である




