評論
オリジナリティーを求める場合、まず大切なことは「他作品とのラップを恐れない」ことだと思うんですよね。だって書きたいものが書けなくなるじゃないですか。そうすると不完全燃焼な作品が出来上がってしまう。
斬新さや奇抜さを求めるのは、きゃりーぱみゅぱみゅや秋元康みたいな派手な商売をやってる人たちだけでいいんです。
小説も芸術の一つですからね。
昨今の音楽は芸術とは呼びにくいところがありますが、小説に関しては芸術であることは今でも明白だと思いますし。
そもそも芸術というものが何を以ってして作り出されるのか。それを解ってなかったりする人が多いと思います。
芸術とは衝動であり、叫びであり、祈りであり、魂なのです。
金のため、名誉のため、その他の吐き出す気も起きないような言葉で出来た理由から作られるものは、たとえ芸術と呼ばれる作られ方をしていようと、そうとは思いません。
芸術を生み出す材料は、魂の底から湧き上がるような欲求、不満です。
いじめを批判したかったら、学校でいじめに立ち向かう教師を描いた作品を書く。
感謝の気持ちを表したかったら、メロディと歌詞にのせ、歌にする。
未来への得体の知れない恐怖を表したかったら、寒色をふんだんに使った絵画を描く。
芸術には、想いの差こそあれ、「伝えたい」ものがこめられています。
このつまらない文章を、もし読んでいただけた人がいるならば、是非、芸術というものに携わって欲しいです。