表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/7

「お早う御座います。魔王様」

「お早うエルリーデ。

 ゴブリン達の様子は?」

「二十七体ゴブリンの内、七体がホブゴブリンへランクアップしました。

 ゴブリンを増やし、ホブゴブリンへ兵を預ける事を推奨します」

「わかった」


 ゴブリンを八十体作る。


「ゴブリンを皆集めてきてくれ」

「分かりました」


 中央の開けた所に集めてもらう。

 各ホブゴブリンに十体ずつゴブリンを指揮下に置かせる。


「今から、各村を平定しに行く。

 二つのグループはこの村に残り、基本的に村長に従え。

 分かったな」

「「ハイ」」

「残りのグループは俺について来い」

「「ハイ」」


 村の者一人に案内されて、別な村へ向かう。

 最初に村の者にこの事を伝えてきてもらい、村人の安全の確保が出来てから突入する。

 盗賊の殲滅が終わった後、話しを付けて、ゴブリンを一部隊だけ残して出発。

 これを五回繰り返した。


「次で最後の村です」


 何故か緊張した顔で言う。


「どうしたんだ?」

「次は村。と言うよりも、盗賊の村です。

 つまり、盗賊の頭領が住んでいます」


 この世界の盗賊は弱肉強食である。

 盗賊の中でも強いものは、トップに立つ。

 中でも弱いものは下っ端で、様々な汚れ仕事を任せられる。


 頭領周りにいる盗賊達は、必然的に頭領の次ぐらいに強い。と言うことであり、今までのように、一筋縄では行かないのである。

 今の問題は、ゴブリン三部隊だけで大丈夫なのかどうか。

 リーダーのホブゴブリンは貴重だからやられたくはない。


 そうなると……あれしかないな。


◇ ◆


 二匹のゴブリンが村に向かって歩いていく。

 案の定、見張りがいてすぐにゴブリンが発見されてしまう。

 すると、別の所からまた二匹。

 また二匹。

 二匹。

 二匹。


 あちらこちらの家から盗賊達が出てきた。

 その中に一際目だった盗賊がいる。

 一回り大きい盗賊だ。おそらくそいつが頭領だろう。


 あらかじめ指令を出しておいたホブゴブリンが家の屋根に上って、上にいた弓兵を殴り倒す。

 行け。の指示と共に、五十体ものゴブリンが一度に村に突進した。

 頭領が冷静に指示をだす。

 盗賊達は、盾を持った奴らを前にして、前方に対しての防御体勢をとる。


 別働部隊が動く。

 盗賊達を闇討ちしながら、頭領を殴り倒す。

 一気に頭領を狙ってしまおう。という作戦だった。


 頭領を倒すことには成功した。

 だが、すぐ別の盗賊が指揮を執り始めた。

 組織体制として、かなりのモノだろう。

 指令を殲滅に切り替える。

 程なくしてその場にいる生きている人間は居なかった。

 ここには盗賊以外居なかったので、村に戻る事にした。


 村長に事を話した後、エルリーデが色々と報告があると言っていたのでエルリーデが居る家に向かう。


「お疲れ様です、魔王様。

 全体の被害はゴブリン二十三体。ホブゴブリンは負傷もしませんでした。


 魔王様のスキルのレベルが上がり、ゴーレムを作る事が出来るようになりました。

 ゴーレムは拠点防衛に向いており、先代の魔王様も村に何体か配置しておられました」


 早速外に出て、ゴーレムを作ってみる。

 地面が盛り上がり、徐々に人型になっていく。

 目の辺りが鈍く光る。

 出来たのは二メートルを越し、腕は地面すれすれまで垂れ下がっている土人形だった。


「脆そうだな」

「いえ。魔力で表面を覆っていますので、ゴブリンのパンチ程度なら問題なく防ぐことができます。

 ただ、魔法攻撃に弱いです。宮廷魔術師のファイアボール程度でも耐えられないでしょう

 ですがランクアップすると、更に強固になり魔法への耐性もつきます」

「そうか。ほかのゴブリンはどうなっている?」

「二体を除きランクアップしそうです。

 最初のホブゴブリンの三体はランクアップすると予想されます」

「一体何になるんだ?」

「不明です」


 不明なのか。一体どうなる。っていうか、どうやって姿形が変わるのだろう?


「寝ている間に繭に包まれ、骨格さえも変わってしまう変化を遂げます」

「へ、へぇ」


 聞こえてたのかよ……。


「もちろんです」

「……」

「なんだかお疲れのようですね。

 おやすみなさい。魔王様」


 これは……眠りの魔……法。


◇ ◆


 朝だ。なんだか、体が軽い。

 ベッドの上? そうかエルリーデが。


「お早う御座います、魔王様」

「お早う、エルリーデ。

 昨日はありがとね」

「いえ、私こそ突然眠らせてしまい、申し訳御座いません」

「いいよいいよ。

 マッサージもしてくれたんでしょ?」

「はい。勝手にしてしまってすみません」

「ありがとう。

 それより、ホブゴブリンはどう進化した?」

「はい。

 一体はホブゴブリンの上位種であると思われる、オーガに。

 一体はバンパイアに。

 一体はリザードマンになりました」

「吸血鬼って血が必要だよな?」

「はい。血、と言うよりは血の中にある魔力を吸っています。

 魔王様の血なら月に一度以下で済むと思われます。

 後、性別の違いがはっきり出るようになりました。

 オーガは男。

 バンパイアとリザードマンは女です」

「どんなもんか見て見たいから案内して」

「分かりました。

 こちらです」


 民家の内の一つへ歩き始めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ