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ホラー系

【わたし…みにくい…?】

作者: 佑磨
掲載日:2013/02/14

『よしこちゃん、遊園地に行こうか!』


お婆ちゃんちの近くに古びれた遊園地があり、お婆ちゃんに誘われたので、その遊園地に行くことになりました。


小規模なりにも乗り物がいくつかあり、観覧車などもありました。


わたしは、絶叫マシンなどの乗り物が苦手なんですが、お化け屋敷は大好きなのでお婆ちゃんに一緒に入ってくれとねだりました。


『よしこちゃん、お化け屋敷に入りたいのかい?お婆ちゃん…ここのお化け屋敷苦手だけど…よしこちゃんがどーしてもって言うなら…入るよ。』


わたしは、喜び、お婆ちゃんと一緒にお化け屋敷に入ることにしました。


外観は古びた感じで、人もあまりいない。


〈ここのお化け屋敷はあまり怖くなさそうだなぁ〉


と思いながら、お婆ちゃんと2人でお化け屋敷へ入っていきました。


中に入ると、案の定…怖いどころか呆れたくらいでした。脅かす人が1人もいなく、お化けの置物や絵などが行く手の通路に飾られているだけでした。


わたしは、ガッカリしながらも、お婆ちゃんと2人、怖いね~と言いながら出口へと足を進めると後ろから声がしました


『みにくい…?』


何だろと思い後ろを振り向くとわたしと同じくらいの年の女の子が立っていました。

花柄のワンピースに、つばの広い麦わら帽子をかぶり、その広いつばで顔が隠れてたのでどんな顔をしているかわかりませんでした。

なに?とわたしが答えると、その女の子は、

『わたしのかお…みにくい…?』


わたしはその女の子に、その麦わら帽子を取ってとお願いすると女の子は向こうへ走り去っていきました。


…?出口こっちなのにな…と思いながらお婆ちゃんの顔を見ると、顔は青ざめ、唇を震わせていました。

お婆ちゃん大丈夫…?と尋ねると、

『だ、大丈夫よ…!さ、もう暗くなってきたから早くお婆ちゃんちに帰りましょう…。』


お婆ちゃん…?


わたしはお婆ちゃんの様子がおかしいと思いつつも、もう帰るのー??と少しだだをこねながらもその日はお婆ちゃんちへ帰りました。

帰ってからもお婆ちゃんの様子は少しおかしく、落ち着きませんでした。

わたしは夏休みでお婆ちゃんちに一週間お泊まりしにきていて、あと2日はお婆ちゃんちにいるので、お婆ちゃんの落ち着かない様子が気がかりでした、〈お婆ちゃんお化け屋敷苦手って言ってたから本当に怖かったんだなぁ…〉と思い、お婆ちゃんに悪いことをしたなと反省をしました。


その日の夜、わたしはなかなか寝付けずにいました、あの女の子の事がどうしても気になって…


でも寝なきゃと思いなんとか眠ることができました、、、

そしてあの子の夢を見ました


『わたし…みにくい…?』


〈うん!みにくいよ!だからもっとこっちにきて麦わら帽子とってよ!お友達になって!わたしあと2日間はこっちにいるんだ!仲良くなろうよ!〉


『わたしと…あそんでくれるの…?』


〈もちろんだよ!あなた名前は?この辺りに住んでる子なの?〉


すると急に女の子が目の前まで近づいてき、

『また、きてね、』


と言い向こうへ走り去っていきました。


わたしはそこで目が覚め、もう朝に。


お婆ちゃんにまたあの遊園地のお化け屋敷に入りたい!と頼むと、断られました。


わたしはあの女の子が夢に出てきてあの子にまたきてねと言われたことをお婆ちゃんに話すとお婆ちゃんは青ざめた顔をし、


『あ…あの子はもういないんだよ…』


と言いました。


わたしは、意味がよくわかりませんでした。

でもお婆ちゃんとじゃないと遊園地には入れないので諦めました。


それから20年近く経ち、


お婆ちゃんは亡くなり、


お婆ちゃんちの近くの遊園地もなくなりました。


でもわたしは、あの女の子のことが気になり、調べてみました。


すると、

お婆ちゃんの言っていた意味が分かりました


あの女の子は本当にいなかったんです



あの女の子は私と同じでお化け屋敷が大好きだったようで、お婆ちゃんちに行く度あの遊園地のあのお化け屋敷に行ってたみたいです。ところが、あの女の子の母親はあの子の顔を【醜い】という理由で虐待をし、死に至らしめるまで顔を殴り続けたみたいです。


おそらくあの女の子は毎日のように母親から虐待をされ、悲しく、友達も作れずいたんだと思います。だから‥死んで後に自分の大好きだったあの場所で、自分と同じような女の子を見つけてはその子に話しかけていたんだと思います。



あの時、もし、私があの子の顔を見ていたら…



あの子の麦わら帽子を取らせていたら…



もう一度遊園地に行こうと言っていたわたしを止めてくれたお婆ちゃんには感謝しきれません。でもね、お婆ちゃん…


わたしだったらあの女の子の友達になれたかもしれない


たぶんそれを知っていたからお婆ちゃんは止めてくれたんだよね…



だって




わたしも…みにくいから。



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