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陳宮公台(ちんきゅうこうだい)の戦い

作者: 蟹地獄

時は昔。

朝廷に蔓延る宦官の一掃を機に台頭した董卓が、皇帝を傀儡にし、朝廷を牛耳って我が物にしていた。

そのあまりの傍若無人さゆえに朝廷の文武百官も各地の諸侯も苦虫を噛み潰していた。

そんなとき1人の男が董卓打倒の野望を掲げて立ち上がった。


陳宮公台である。

陳宮は一介の県令に過ぎない男。

下っ端役人であったが、ある日董卓暗殺に失敗した曹操と出会い彼の高説に感化され陳宮は打倒董卓を決意する。

かくして陳宮は曹操と共に董卓を討つための旅に出た。

陳宮の心は正義の決意で満ち溢れていた。


そして、そして、そしてそしてそして陳宮達は長い旅の道のりを経てついにラスボスの董卓の館に辿り着く。

周囲は静まり返り、緊張感が漂う。

陳宮は意を決し曹操と共に館に突入し、ついに激闘が始まった。


「何だ貴様らは!」


「うるさい!国賊董卓め!お前を成敗しに来た!覚悟しろ!」


カキン!カキン!


剣と剣が交錯し、火花が散る。

陳宮はその剛腕を駆使し、董卓に立ち向かう。

董卓の力強い攻撃をかわしながら、陳宮は巧妙な戦術で反撃を繰り出す。

戦闘は熾烈を極め、周囲には倒れた家具や破壊された壁が散乱していた。


そして…そしてそしてそして…戦闘開始から一時間、ついに、陳宮は董卓に致命的な一撃を与え、彼を倒すことに成功した。


勝利の喜びに浸る陳宮と曹操。

しかし、曹操がふと周囲を見渡すと、見慣れた装飾や家具が目に入る。

彼は驚愕の表情を浮かべた。


「ここは…反董卓派の文官、王允(オウイン)の館ではないか!」


その瞬間、陳宮は自分の勘違いに気づく。

曹操に向かって叫ぶ。

「曹操殿、勘違いでした!」


その言葉が響くと二人は思わず沈黙した。

そして、そしてそしてそして、そして、吹いた。

顔を見合わせ、大いに笑いあった。

戦いの緊張感が一瞬にして解け、彼らは「飲みに行こう飲みに行こう」となり、固い友情を深めるのであった。

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