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やっと町についた。もはや都市だ。

でかい。城壁が5メートルほどの高さでどこまで続いているかわからない。入り口で荷物の確認と通行料銀貨2枚を払う。


乗り合い馬車で仲のよくなった少し年上の商人アランに聞いたおすすめ宿を目指す。


入り口から30分ほど歩くとその宿についた。サイのまちの宿屋よりも少しグレードが上がるかな。


「いらっしゃい。宿泊は銀貨1枚だよ。朝夕の食事付きなら追加で銅貨3枚だ。」

高い。サイの宿屋の3倍だ。


「とりあえず1泊頼む。食事は要らないが厨房を借りられるか。」

「あぁ、邪魔しないならいいよ。」


そのあと町を歩いて見ても、やはり物価が高い。サイの町の2~3倍だ。


防具屋へ入る。品揃えが多く、けばけばしてない店を選んだ。そう、数が多いんだ。需要があるんだろうな。


革製品が多いな。レッドパイソン、グレースネーク、イエロースパイダー、ブルーリザード、全体に落ち着いた色合いだ。ブルーリザードの鎧は金貨90枚だ。手が出ない。


アゴヒゲが渋いダンディーな店主だ。 

「うちはダンジョンでとれる革製品を多く仕入れているよ。オリハルコンとかには叶わないが薄い鉄よりも丈夫で軽いよ。」

倒せるのか心配になるな。


手持ちは金貨10枚だ。

サラ用にレッドパイソンの鎧を買う。金貨3枚だ。サイの町より少し安いな。


あとレッドパイソンの小手を二つ買い、装備する。金貨2枚×2だ。


アゴヒゲの店主にダンジョンの場所を聞く。


驚いたことにダンジョンはまちの中にあった。ダンジョンの回りは高く立派な塀で囲われている。


ダンジョンに入るには銀貨1枚がかかるとのことなので今日はやめて明日朝から入ることにした。


ダンジョンのすぐとなりが斡旋所だ。斡旋所はでかい。今は全て人がいないが窓口が10くらいはある。


斡旋所の図書室でダンジョンのことを調べる。


・ダンジョンの魔物は倒すと消えるが切り取った部分は残ることがある。

・ダンジョンで死ぬと一瞬でダンジョンに吸収され、装備品だけ残る。


アルさんがダンジョンは生き物みたいに成長していると言っていた。


産み出した魔物もダンジョンに戻るし、冒険者も吸収して少しづつ大きくなっていく。


浅い階層の魔物を調べて夕方に斡旋所を出る。


大通りではリュラーでも市場が開かれていた。規模がでかい。


サラが店主に調理方法を聞きながら値段を見て買っていいか聞いてくる。


物価は高いがうまいものは食いたいからな。必要経費だ。


俺は肉が好きなので肉料理が多く、今日はレッドパイソンの肉だ。


サイの町ではブラックパイソンの肉しかなかったがさすがダンジョンが近いだけのことはある。


パンも買ったが品質が良く、かなり柔らかい。


レッドパイソンはシンプルに塩とスパイスで食べる。


「うまい!」

「ありがとうございます。」


焼き加減が絶妙だ。とろとろの肉なのにくどくない。


レッドパイソンは高いからしばらくお預けだ。銀貨5枚もした。


・・・・


今日は朝からダンジョンに行く。

お昼の弁当と朝食をサラが作ってくれる。素朴だがおいしい。


ダンジョンに入るのには一人銅貨5枚が必要だ。なかなか高いな。


並んではいないが結構人がいる。


ダンジョンの入り口は洞窟のようになっている。あれがダンジョンの口か。

人が次々と口の中に飛び込んでいくようだ。


顔をふって、悪いイメージを払拭する。


ダンジョンの中はうっすら明るいため光には困らない。ヒカリゴケという植物を自生させているという。


人が持ち込んだのかダンジョンが産み出したのかはわからないが。


1階層はバグがいる。少し大きめのダンゴムシみたいなやつだ。


油断はできないが人も多いしあまりいない。


一匹のバグと戦ってみた。一撃だ。

そりゃ1階層だしな。

倒した魔物は一瞬で消えた。

消えたというより、地面に吸収されている感じか。


5階層までは虫ゾーンらしい。

2階層でストラップビーに遭遇した。まだ一撃だ。オークくらいを狩っていたからな。


ストライプビーの針は売れるらしいので針の根本を狙い、斬る。


2回に1回くらいは残る。

でも鉄貨3が買取り額だったからそこそこに先に進む。


入り口で地図を買ってきたから最短距離で進める。下のほうの階層はまだ成長途中で変動することもあるらしいがまだまだ大丈夫だ。


6階層からオオトカゲが出た。虫もまだいるが爬虫類ゾーンだ。


一撃とはいかなかったが首などの急所を、つけば一撃だ。

オオトカゲはしっぽが売れる。

銅貨1枚だ。


どんどん先を進もう。

でかい蛙のトードなんかも出た。


同じ敵でも階層が下がると少しづつ強くなる気がするがまだ余裕をもって倒せている。8階層辺りから少し気を張る必要が出てきた。


10階層まで行き、今日の探索を終えた。

帰りは帰還石というアイテムで入り口に戻れる。銀貨1枚だ。

理屈はよくわからないがとても便利だ。


次に来るときも対になっている残滓石を使うと帰還石を使った場所まで戻れる。もちろん1人1つづつ使う必要がある。敵が近くにいると発動しないらしいから注意が必要だ。


ダンジョンから出ると、斡旋所に行列ができている。

ダンジョンから出てすぐに売りに行くのか。効率がいい。


10の窓口がフル稼働していた。夕方の買い取り用に多かったんだな。


今日は先に進むことを考えてほとんど売るものがないから斡旋所には寄らずに夕方の市場により、食材を買い込む。


・・・・・


次の日もダンジョンに潜る。

11階層からはオークが出る。外の魔物と比べて強いのか弱いのか。


ダンジョンのオークの遭遇する2匹だ。


ダンジョン内は見通しが良いため不意打ちがあまりできない。曲がりのところとかなら別だが。間合いを狭めて、正面に立つ。


外のオークと同じくらいの強さだ。装備も更新しているし危うげな場面はない。


しかし変だ。吸収する魔力が少ない気がする。

ダンジョンに持っていかれているんじゃないか。


何匹かそのあと倒してみたが倒したときの距離によって吸収する魔力が少ないことがわかった。


そのためなるべく近くへ行って倒す。


最近レベルが上がっていなかったが10階層でレベルは16に上がった。

体感で上がった回数を数えているだけだからあてにはならないが。


オークでしばらく稼ごう。

オークはたまに装備品をつけている。他の冒険者のものだろうか。ダンジョンの魔法で生成しているのかもしれない。


装備品はその場に残るため装備品を売る。この辺りだと鉄製のものばかりだが片手剣でも銀貨2枚で買取りしてくれる。


ただオークを探すのが大変だ。階層を進みながら倒していく。


今日はオーク22匹を倒した。

片手剣2 両手剣1 盾1が戦利品で合計銀貨5枚だ。


ダンジョンを出て斡旋所で買取りしてもらう。他の冒険者も装備品を売るやつもいるが、肉を売るやつも多いな。帰還石があるからある程度の儲けが出るならなん往復してもいい。

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明日の書く気力になりますので作品読みたいと思われましたらお願いしますm(_ _)m

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