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「シン様、そろそろ新たな居を構えるはいかがでしょうか?」

宿屋は大きい部屋に変えていたが、ハトラーが中古物件を探してきた。


金貨100枚程度だったが大きめのキッチンがある家に住むことにした。


斡旋所でメイドを募集し、働いてもらう。悪意のあるものは鑑定眼で弾けるから間違いはない。


ハトラーはミラーの魔法を同時展開してどんどん交易先を探している。


南国のフルーツなど日持ちの悪いものでもお手のものだ。

店も3店舗目が開業している。


そんなハトラーから時間をとってほしいと言われダンジョンを午前で切り上げる。


ハトラーの空間転移でとんだ先は森の中だった。洞窟の入り口が見える。


「ダンジョンか、、?」

「はい。まだ未発見のものと思われます。ここはリュラーとバラードのほぼ中間地点です。世界にはダンジョンはたくさんありますが未発見のものは珍しいです。」


早速潜ってみよう。

入ってみるとまだ各階層も狭く、魔物も少ないため、どんどん階層を降りていけた。


35階層まで行くと行き止まりになっていて、ダンジョンマスターとかがいるわけではなかった。


「ハトラー、ダンジョンを討伐するにはどうするんだ?」

「はい!ダンジョンの核を破壊するとダンジョンは死ぬらしいです」

「死ぬと何かを落としたりするのか?」

「はい。それまで溜め込んでいた装備品や鉱物が残り、大量の魔素を吸収できるので討伐者は飛躍的に強くなると言われています。」

成長していないダンジョンを今討伐してもメリットはないな。


ダンジョンを後にして今日はハトラーの店舗をまわった。


次の日からまたリュラーのダンジョンの攻略を進める。

リュラーのダンジョンの59階層リザードマンの討伐後に、レベルが47に上がり、次の悪魔召喚が出来るようになった。


夕食を家で皆と食べ、考える。

「ハトラー、例の黒い本のことは何かわかったか?」

「それが全く手掛かりがなく。申し訳ございません。」

「本を貸してくれ」


召喚士に関する本だとしたら、今なら、、


本をハトラーから受けとると、本が勝手に開き、黒く魔方陣が浮かび上がる。

「でかい、、」

魔方陣は部屋の中だけではおさまらず、周りの敷地にまで及んだ。


黒い煙をフードのように纏った悪魔が顕現する。


そしてそのまま魔方陣と共に消えてしまった。

「何だったんだ。」

「、、わかりませんが随分と古い悪魔のようでした。」


ハトラーでさえフリーズしている。悪魔召喚は1回としてカウントされたようだ。


「ん?」

なんだ、魔素がはいってくるぞ。

異変に気づく。

「ハトラー、空に飛ばしてくれ」


ハトラーの魔法で飛ばしてもらい、鑑定眼を凝らしてみる。俺を中心に円のように薄く存在を感じられ、そこから魔素が送られてくる。

「この魔力は先ほどの煙のやつか。」


下に降りて観察して歩くと、範囲内にいる生物の感情を魔素にかえているようだ。生命力を奪っているわけではなかった。


ファマーと名付けた。


再びダンジョン攻略に行く。

名も無き悪魔を召喚しようとすると、違和感を感じる。


魔物を召喚出来るようになっている、、?


鑑定眼で確認してみる。

「魔王になってる。」


生まれ変わった感じなのか?力事態はそんなに落ちていない。鑑定眼も成長したのか。


既にいる魔物も使役出来るようになっている。自分より弱く、反発してなければだが。


魔物召喚はレベルに応じて召喚できる魔物が増える感じだ。今は少年ゴブリンしか召喚出来なかった。弱い。


40階層まで戻り、レベルの上げ直しを始める。何日もかかったが階数を飛ばしながら60階層まで戻ってきた。


レベルが上がってくるとほとんど苦戦はしない。

サラたちの繋がりを強く感じ、その力を自分のものに出来ている感じだ。


それでもダンジョン内の魔物は使役出来なかった。

「魔物のレベルは低いはずだが、より強いダンジョンに使役されてるからか?、、まてよ」

弱いダンジョンならどうだ?


ハトラーに生まれたばかりのダンジョンに飛んでもらう。35階層の続きが作られていたがそれほど作られていない。


魔物使役を念じる。

ダンジョンが揺れた。


揺れがおさまった後、ダンジョンの床に触れて、ダンジョンが使役できたことを知る。

アルドと名付けた。感情はほとんどないようで、嬉しそうでもなかった。


ダンジョンは魔素を吸って成長する。魔物召喚は魔力を魔素に変換して魔物を作り出している。


魔素を与えて大きくしようとしている。すぐ討伐されても嫌だしな。


ダンジョン攻略を進めながらアルドには魔素を与えに来るようになった。魔素を吸ってどんどん成長しているのがわかる。


アルドは50階層に達しているが最深部で、てこずっているようだ。


向かってみると鉱石が出ていた。何の鉱石かわからず、持ち帰ろうとしても硬くて採れない。


「鉱石のことでしたらドワーフに聞きましょう」

ハトラーが場所を知っているとのことで空間魔法で飛び、取り敢えず見るだけ見てみるとのことで来てもらった。


「こりゃおったまげたわい。オリハルコンじゃねぇか。」

見に来ただけのドワーフだったが是非、採掘・加工をしたいと言う。


ハトラー頼み、鍛冶場を急遽作ることにした。行ったり来たりが面倒なのでハトラーは空間魔法のゲートを常設してドワーフのまちと繋げている。


地下の水脈から水を引いてきたり、鍛冶場の階層を平坦にしておく。鍛冶場は自分達で造りたいというので必要な資材を渡しておいた。


久しぶりにドワーフ達はいつのまにか住む家まで建てて住んでいた。


まぁ掘ってもらう手数料と言うことで多めに見よう。


ドワーフはそもそも洞窟の中で暮らしていたため抵抗はなかったんだろう。


しばらくするとオリハルコンの武器が出来たと言うので見に行くと、もう街になっていた。作るのが得意な人たちだからね、、。


オリハルコンの武器は全員分ある。魔法付与は出来ないみたいだが十分だ。引き続き作ってもらうことに。


オリハルコン以外も採れるみたいでバトラーにその管理を一任した。

ミラーも使えるし大丈夫でしよう。


さすがオリハルコンの武器。切れ味が圧倒的だ。


その後、ダンジョン攻略はサクサク進み89階層のドラゴンを攻略する所まで来た。


装備も全てドラゴンの革素材で、加工はドワーフにお願いした。


行き止まりにたどり着く。討伐することもできるが。


魔物使役を念じる。ダンジョンの中が揺れて、収まった。


・・・・


リュラーの町の一角、二階建ての邸宅。


生け垣に囲われていて、外からは見えないが黒く、地面から映えているように建っている。所々にヒカリゴケを自生させて。


そこには青年と小さな妖精のような悪魔と料理好きな悪魔、奥手の悪魔、白いスーツの悪魔たちが生活している。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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★★★★★評価も是非、お願いします。


最後までお読みいただきありがとうございました。

m(_ _)m


他にも作品を書いてますのでよろしければご覧ください。

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