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書けない。


本文の枠が白いまま、私は頭を抱える。

……私はこれでも小説家を目指す人間だが、その界隈の人間にとってこの言葉は余りにも情けなく、致命傷でもあろう。とはいえ、書けない……紛れも無き事実なのだから仕方が無い。

とにかく、書けない。その一言に尽きる。

何故書けないのか、自分自身に問いかける。自信が無いだけだ。すると、いつも真っ先にこう返答される。小説を書いて投稿したまでは良いものの、後で読み返してみれば恥ずかしかったりつまらなかったり、そういう理由で反射的に消してしまう。今これを読んでいる物好きな読者にも当てはまるだろうか。私はこの閉塞的な、自信喪失の煉獄から抜け出そうと藻掻いているが、有効作を見出だせないままただ日々を溶かしている。私は小説家志望の人間として失格だろうか。そう考えると体の内側から言い様の無い恐怖が襲ってくる。私の未来は小説家であり、それ以外の道を思い浮かべられない。仮に道があったとして、それは自分では無い気がしてならない。そういう思いから死ぬ気で、自信を持つという訓練をしていかなければならない。そして、訓練中になんでも良い。なんでも良いが手抜きをしない、そんな小説を書かなければならない。強迫観念に近い思想でこの駄文を書いている。

書けないのならば「書けない」を書けば良い。私がそう思い立ったのは今日が初めてではない。実際に似たような作品を書こうと何度も決意している。が、今までその決意は読者の目に晒される事は無く、執筆中小説という名のボツ小説集の底に溜まっている。

私が最後に書いたまともと言える作品は3年前だ。当時に比べて語彙力は増えた。しかし相対的に気力が枯渇していき、当時のような文字を書く楽しさを感じる機会が減ってしまった。

これではいけない。私は今回こそこの状況を打開する為、このエッセイのようなものを書いていく事にする。私は自称だが鬱病、強迫性障害を患っている。それの真偽は今月の24日に行う予定だ。恐らく私の所感通りだろうが。

この作品は私が小説を書けるようになるまで、加えて精神障害の治療の過程を記していこうと思う。決して今人気な異世界転生やなろう系の輝いている作品では無い。それでも構わんと言う懐の厚い読者は、是非私を観察して欲しい。

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