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5.ミュワ

 人はこれを説明回と言う。

 こんばんは。夜ですよ。

 いや、さっき気持ちよく寝かけてたけど、やること思い出しちゃってね。

 え、何? うんうん。ナビさんと検索さんを使って、この世界についての情報収集さ!



『了解致しました。主人の主人(・・・・・)より、お伝えすべきことは聞いております。

 まずは一気にお話しさせていただきますので、その後なんなりとご質問ください』


『うん、お願い』



『はい。

 まず、この世界は『ミュワ』と呼ばれております。アミリシア様のおっしゃる、典型的な『剣と魔法の世界』になります。


 ミュワには数多の種族が存在しており、未だ人の確認出来ていない種族も存在しています。

 人間は人族、エルフ族、ドワーフ族、獣人族、魔人族、竜人族が一般的に存在しております。

 また、細かく分けたり、この他の人間もおります。


 天に近しいところになりますと、神獣や精霊、神人などが存在し、天には神や天使が存在します。

 こちらも細かく分けることが可能ですし、他種もおります。


 他には動物や植物も数多く存在しており、魔獣や魔物、悪魔もおります。

 種族についてお判り頂けましたか?』



『うん。結構多めに教えてくれたね』



『当然でございます。

 続いて大陸についてお話しさせていただきます。


 魔人以外の人間と天に近しい種族、動物や植物、魔人の支配下にない魔獣や魔物、悪魔の存在するレマザン大陸。

 魔人と、魔人の支配下にある魔獣や魔物、悪魔、植物の存在するベルサンデル大陸。

 この2つがミュワにはございます。


 ベルサンデル大陸はレマザン大陸の3分の2ほどの面積ですが、それでも十分に大きいと言えます。

 また、大陸全てが1つの国家、ベルゼブブ魔国となっております』




 いや、ファンタジー感よ。種族もだけど、大陸に魔国って。

 てか、魔国の名前が腹筋痛いわ。まんまじゃんまんま。地球知識ちょいちょい持ってくんなし。




『ではお次に、アミリシア様のお生まれになられたルッテンベルグ王国についてお話しします。


 建国は旧ミュワ歴1556年、ルッテンベルグ歴1年です。

 旧ミュワ歴は紀元前と同義の言葉となります。

 建国者は神人となった永遠の英雄【アレクサンド】、初代国王です。


 ルッテンベルグ王国はレマザン大陸でも一二を争う大国で、領土・領海ともに面積が2位を圧倒して1位を誇っております。

 そうですね……。ユーラシア大陸の3倍ほどがルッテンベルグ王国です。

 広さゆえに資源も多く、栄えております。


 爵位は下より、騎士爵、男爵、子爵、伯爵、同列の侯爵と辺境伯爵、公爵、大公爵、そして王族となっております。

 もちろんのこと、アミリシア様は王族です』




 まあ薄々気付いてたけどうちの国凄すぎね!?

 てか怖いもの見たさで聞きたい。2位とどれくらい差があるんだ……?


 まず国だけでユーラシア大陸の3倍っ!?

 レマザン大陸デカすぎない? 異世界ちょっとすごくない?



『おひとつ補足説明を。レマザン大陸ユーラシア大陸の6倍ほどです』



 いやデカいって!

 てかまず普通に考えると、レマザン大陸の半分がうちの国ってこと? いや凄すぎ。


 いやー、やっぱファンタジーはすごいよ。異世界サイコーだよ。



『お次はステータスについてご説明させていただきますね。


 一般的な平民で数値は100ほど、スキルは料理系など些細なものとなります。

 貴族となると200ほど、魔法系や武闘系、礼儀などのスキルが増えます。


 中級兵ですと450あたり、上級兵ともなると600ほどです。

 近衛兵になりますと、1000はありますね。


 あ、アミリシア様は数値などなんともないですよ?

 数値で表せている時点で大負けです』



 ひでぇ。この方バッサリと数値を切りおった。

 にしたって、やっぱ異常だったのは世界じゃなくて私かぁ。そんな気はしてたけども。



『スキルはユニークが1つあるだけで天才と言われますが、アミリシア様はたくさんお持ちですね。

 あ、1つ言っておきます。私の主人、ステータスは話しません。アミリシア様のみです』



 でしょうねぇ! そうじゃないととんだ問題児だよ!

 それ逆に、お前の主人どんだけ狂ってんの!?ってツッコむから。



『加護はないのが大概です。極たまに、ミュワで信仰される女神ミノワ様の加護を賜るものがいる程度ですね。

 アミリシア様の加護は地球の神々からもありますし、やはり愛し子様ですね!』



 うん、わけわからん! まあいいか。

 いや、考えてもみて? 異世界チートって憧れるでしょ? 楽しまなきゃ損だよ。

 エンジョイしよ、エンジョイ。



『魔法の属性についてはお分かりでしょうから、ランクについてお話ししましょう。

 下から、下級、中級、上級、超級、神人級、神級、と上がります。アミリシア様ならそれ以上も可能だと思うのですが』



 なんでそれ以上があんの!?

 神様が使うから神級なんでしょ? それ以上ってなに? 怖すぎない?


 もうほんと変なキャラにしか会ってないよ。

 いやまあ、転生してからまだ2日目なんだけどね。かくいう私も変キャラだし。



『何かご質問はございますか?』


『今日は大丈夫』


『左様ですか。それではおやすみなさいませ』


『うん』



 そういえばそうだった。赤ん坊の仕事って寝ることじゃん。

 ということで。今度こそ寝よう。

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