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スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました 作者:森田季節

海に海水浴に行った編

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251 海の危険

 私たちは早速浜辺に移動した。
 人は、ほぼいない。私たちの貸し切りと言っていい状態だ。よく晴れてるのに、本当にこの世界の人間の間で、海水浴ブームは去ってしまったのかな。それでも私たちにとったら、メリットしかない。

 さあ、ここで私なりに水着の品評会をしよう。

 私の水着。普通にビキニ。大きめの温水プールとかにいそう。
 三百年生きてもお肌がきれいって、地味に大変チートな能力だなあ。社畜時代はお肌もボロボロだったからね……。そりゃ、過労死するほど疲れてたからね……。肌年齢チェックとか怖くてできなかったし、ましてビキニとか絶対に着れなかったよ、ええ……。

 暗い話になってきたので、切り替える。
 ライカもビキニ。うん、かわいい。

「水着を着るのは初めてなのですが……似合っていますでしょうか……?」
 やはり、露出が大きい服装だからなのか、ライカはもじもじしている。
「なんというか、ナンパ男みたいなのがいないぐらいに海に人気がなくて、ほっとしてるよ」
 こんな子を日本の浜辺に連れていったら、絶対にチャラい奴に声をかけられて純粋に楽しめないだろう(そんな実経験、とくにないので、個人の想像です)。

 フラットルテもビキニを着ていた。ただし、尻尾がついてる分、少し特殊なタイプの水着を買っている。

「暑い場所だけど、この格好なら、まだ涼しいのでありがたいのだ」
 そういう問題か。
「できれば、もっと脱ぎたいのだ」
「ダメだからね。本当にダメだからね」
 ブルードラゴンは野性的すぎる。

 続いてロザリーなんだけど、溺死者の霊と話しに行ってしまったので不在……。
 ロザリーの水着は私のによく似ている。ビキニばかり見たせいで、私も魔法でビキニに着替えさせるのが一番簡単だった。

 そして、あまり紹介したくないけど、ハルカラ。
「これ、胸が窮屈なんですけど……どうにかなりませんかね……?」
「知らない! 私は窮屈じゃないから知らない! もっと胸のある人に聞けば!?」

 どういう進化の過程であんなサイズの胸が必要になるんだ。おかしい。絶対におかしい!

 ここから先は子供枠。
 ファルファとシャルシャは色違いの子供向けレオタード式水着を着て、砂のお城を作っている。今更言う必要もないけど、かわいい。ほかの言葉は必要ない。
「後ろにも城門を作るねー」
「シャルシャは堀を二重に作る」
「後ろの城門から入ると、すぐに九十度に道が折れ曲がっているから大軍が動きづらいんだよ」
「こちらのやぐらから堀を越えようとしている敵を弓兵が攻撃できる」

 城の作り方が本格的すぎる。

 同じような水着のサンドラは光合成を有言実行していた。温泉を満喫している人みたいな表情をしていた。
「ああ、いいわ~。この日差し……。体中に栄養が行きわたるわ~」
 海での日焼けも醍醐味の一つだし、こういうのもいいだろう。

「よーし、海で泳ぐメンバーはちゃんと準備運動をしようね! 足をったりしないように! 大半の海の事故は油断から生じるからね!」
 私は家長らしく注意喚起をする。アキレス腱をしっかり伸ばす。そういえば、この世界にはアキレスって人物はいないので、この腱、なんて呼ぶんだろう……。

「ははは~、お師匠様。心配しすぎですよ~。波も強くないですし、こんなところで溺れたりなんてしないですって~」
 ハルカラ、なんでそんなにフラグをしっかり立ててくるの……?

「ハルカラ、悪いことは言わないからしっかり準備運動してなさい……。エルフは海に不慣れでしょ?」
「とはいえ、小さい頃は川で泳ぐぐらいはしたことありますよ。問題ありませんって。じゃあ、最初に行ってきまーす!」
 ハルカラはどたどたと走りながら、海に向かっていった。
 その途中、ずっと胸が揺れていた。
 神様、すいません。私は今、嫉妬心を起こしました……。あれ、わざと揺れるように左右に体振って走ってるんじゃないの……?

 そして、ハルカラが水の中に入った。
「あっ、ほどよい冷たさですね。いいですね~。軽く泳いでぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

 ハルカラの絶叫が轟いた。
「ほら、なんか起きた! 準備運動をしないから!」
 けど、足を攣ったとか、そういう反応にしてはおおげさすぎるな。その場で右足を押さえながらぴょんぴょん跳ねている。

「おい、ハルカラ、どうしたのだ? ほら、一度陸に上がってくるのだ……」
 フラットルテがハルカラの救出に向かった。まあ、足に水がちょっとつかってるぐらいだし、いくらなんでも溺れることもないのは不幸中の幸いか。

 で、フラットルテが水の中に入った途端、
「うぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
 同じように悲鳴が上がった!

「どうしたの!? 何が起きてるの!? 尋常じゃないことが起きてることだけがわかる!」

「お師匠様! 危険すぎます! 絶対に海に入ってはいけません!」
「ご主人様、やっぱり海は恐ろしいところなのだ……。こんな目に遭うとは思わなかったのだ……」

 うん、この反応を見て、入りたいとは思わないよ。それで、結局、何があったんだ?

「ハルカラ、これに懲りて、準備運動はしようね。ね?」
「お師匠様、申し訳ないですが、準備運動はとくに関係ないです。これは外因によるものです……」
「外因ってどういうこと?」
「クラゲが……クラゲがものすごい数います! 刺されたのか、噛まれたのか、よくわかりませんが、攻撃を受けました!」

 あっ……。そんな生命体もいたな……。
 私は三百年以上前の記憶を呼び起こしていた。海水浴の時、気をつけなければいけない生物として代表的なものにクラゲがいる。
 サメも怖いけど、そんなに遭遇しない。というか、サメが多発するところでは遊泳自体禁止になると思う。

 私も海に近づいてみた。
 なるほど……。よく見ると白っぽい透明なものがふわふわ漂いまくっている。
 その数、とてもカウントできる量じゃない。
 大気中のホコリのごとく、いくらでも漂っている。

「もしや、海水浴がすたれたのって、クラゲが原因なんじゃ……」
今回が年内最後の更新になります。今年も「スライム倒して300年」をご愛顧いただきまして、ありがとうございました!
そして1月には、コミカライズ1巻、GAノベル5巻、さらにドラマCDもということで、目白押しとなっております。来年も「スライム倒して300年」をよろしくお願いいたします!

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