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スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました 作者:森田季節

娘が来た編

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17 娘たちとお出かけ

※後半部分をちょっと変更しました。

週間1位になっていました! ありがとうございます! こんなに沢山の人に呼んでもらえるとは思っていませんでした。うれしすぎます! これからも楽しい世界を書いていきたいです!
 その日、大皿にいろんな料理を並べて、娘二人の話をいろいろと聞いていた。

 娘と言ってはいるが、私が知らないことのほうがはるかに多いのだ。二人を理解するためにも、聞かねばならない。

 まず、住んでいた場所。

「森の小屋。姉さんと一緒に森で産まれたから、使われてない小屋に住んでた」

「それから近くの町に出たら、孤児院の院長先生が、お金をくれてね、それ服とか靴とかを揃えたんだよ~」

「冒険者としてやっていくぐらいの力はあったみたいなので、それでお金を稼いでた」

「一か月一万ゴールド生活~!」

 つつましいながらもしっかり生活していたらしい。

 続いて、スライムの精霊ってつまるところ、何なのか。

「実は髪の毛を触手みたいに伸ばせる。髪の毛が薄い緑色なのもスライムっぽい成分のせい」

「ファルファの髪が青いのも、妹の髪が緑色なのも精霊のせいだよ~」

「ほかはとくに特徴はないかな。精霊だから寿命はないみたいだけど」

「そうだね。二人ともこのまんまだね~」

 二人の性質はおおかたわかった。
 ステータス的なことはまだ不明だけど、ギルドの石板を使ったほうが早いし、娘がその面で強くなるのをとくに望んでないんだよな。あれ、でも冒険者としての登録はしてるという話だったな。

「ねえ、冒険者の時はどんな仕事してたの?」

「悪いスライム退治かな」

 なんだ、それ。

「あのね~、スライムにも善のスライムと悪のスライムの二種類があるんだよ~」

 そんな善悪二元論で分けられるのか、スライムって。

「悪のスライムを倒して、一匹二百ゴールドで売ってた」

 こっちと同じ生活!

「善のスライムはもちろん倒してないから」

 そうか、血は争えないのか。
 いや、この子ら、スライムでできてるから、絶対に私と血はつながってないけど。

 最低限のことはこれでわかったと思う。あとは生活していくうちにわかっていくだろう。

「さて、この家にはいくつかルールがあるからね。二人とも、それは守るように!」

「はーい!」
 シャルシャは声に出す代わりにこくりとうなずいている。

「まず、当番の仕事はちゃんとすること。掃除とか畑仕事とかそういうやつね」

「はーい!」
 やっぱりシャルシャはうなずくだけ。
 あと、シャルシャだけ呼び捨てなのも変だし、ファルファも今後は娘として呼び捨てでいく。

「当番表はあとで決めるからね。あとは…………何かあるかな?」

 娘を持ったことがないので、よくわからん。

「そうだね、全然学校に行ってたりしてないんだったら、何か教育しようか?」

「姉さんは町の学者の家に忍び込んで、数学の論文とか読んでた。それから学者と意気投合してた」
「シャルシャは歴史学、神学、幾何学あたりが得意かな~」

 むしろ、こっちが教育される側か……。

「あっ、そうだ、この近くにフラタ村っていう村があるので、明日、そこを案内するね。私がお世話になってるところだから、二人とも、お利口にしているように」

 今度は二人ともうなずいた。



 私はライカと娘二人とフラタ村に歩いていった。

 空中浮遊は私しか使えないので、必然的に徒歩になるのだ。それと村までの道のりも教えたかった。

 途中、スライムがまた道をふさいできたりしたので、払いのけた。
 ただ、今のレベルで払いのけると倒してしまうのだが。

「ママ、スライム倒してもいいよ。ファルファはもともと気にしてないし、妹ももう大丈夫みたいだから」
「うん…………母さん」

 許可も得たのでほどほどにスライムを倒して魔法石を集めた。

 むしろ、四人家族になったのでこれまで以上に魔法石を集めてお金を稼ぐ必要があった。

「ここのスライムは邪悪ね」
「うん、ファルファもそう思うよ! 悪いスライムはやっつけて世界を浄化するのだー!」

 そんなことを言いながら、娘二人もスライムを倒していた。
「あのさ……邪悪とか、わかるもなの? どこで区別してるの……」

 シャルシャは草むらに入るとスライムを一匹つかんで戻ってきた。
 そこに潜んでいるのに気付いたのか。スライム捕獲に関しては名人級の腕前らしい。

「ほら、ナンテール州のスライムはもっと色が濃いのが基本。なのに、かなり薄い」

「いや、その基本が初耳」

「色が薄いものは悪の心で染まっているから、駆除したほうがいい」

「そ、そうなのか……。勉強になります……」

「スライムには弱点の『穴』があるんだよ~。そこを突かれると、すぐにスライムは死ぬの」

 ファルファが軽くシャルシャの抱えているスライムをつつく。

「このスライムはもう死んでいる~!」

 そのスライムがぱっと消滅した。

「ねっ?」

 なんか、元スライムだからこそ、スライムに容赦がない気がするな……。

 そんなやりとりをしながら、フラタ村にやってきた。

 今日の目的は娘二人のお披露目だ。

 ちなみに、ちゃんとスライムの精霊と伝えるつもりでいる。二人は多少、特殊な力も持っているようだし、それは事前に知らせておいたほうがいい。

 しかし、また話がややこしいほうに進んだ。

 まず、村の入口あたりの青果店を通りかかった時だ。

「あっ、ママ、いろんな果物売ってるよ~!」

 ファルファが元気に言った。

 その声をお店の奥さんが聞いていた。

「えぇっ! 魔女様、お子さんがいらしたんですか! それも……もしや、双子!」

 ああ、そういう反応されるよな。

「ええ、二人とも娘です。ただ、ちょっと特殊な産まれ方をしたんですけどね」

私は二人が精霊だということを伝えた。
精霊も魔女と違って普通の人間とは違うから、先にそれを告げているほうが、二人も生活しやすいはずだ。

 減らせる誤解はできるだけ減らしておく。
今回、ラストのほうの展開をちょっと変えました。
自分でも少しひっかかるので変更したのですが、それ以外の部分で変だと思ったところがあった方は感想欄などで教えていただけるとありがたいです(全員に変身する時間的余裕がないかもしれませんが、ご了承ください……)。

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