破壊者(アナレティック)・Ⅰ
あいかわらず、造語だらけで、読みにくいですが、よろしくお願いします。
テトラグラマトンの世界は〝ソロモンの印章〟──六芒星の形のように大陸がまず、六つ存在する。
六つの大陸の中心……六芒星の中心に位置する場所に七つ目の大陸があり、その大陸は錬金術師だけが住む大陸で、ここから世界中に錬金術師が派遣される。
そして、東西南北の最果ての位置にも大陸が存在し、合計〝十二〟の大陸でテトラグラマトンの世界は構成されていた。
最果ての大陸に住むのは錬金術師の属性──「魔女」、「男魔女」、「道士」、「妖術師」、「魔法使い」、「魔術師」──これらすべての能力を持って生まれた錬金術師が住む決まりとなっている。
東方の最果ての地に住むのは──カリオストロ・アレキサンダー。
西方の最果ての地に住むのは──フラメル・ニコラ。
南方の最果ての地に住むのは──ラスプーチン・グレゴリー。
北方の最果ての地に住むのは──クリシュナムル・ジドゥ。
彼らは「哲学者の石」を生成できる錬金術師でもあった……。
「……悪かったと謝っているじゃないか、ローク」
レヴィは自分の前に立つローゼンクロイツに辟易したように言う。
「誰も謝れとは言ってない」
「顔がそう言ってない」
明らかにローゼンクロイツの表情は怒っているので、レヴィはそう言って、息を吐く。




