なんでこんな奴なんかに…
二日連続投稿でどんどん見てくれた人が増えたことに感激を覚えた三笠です。学校のテストが終わったので投稿します!にしても注射痛かった…。
「君たち、みずちゃんの魅力に気づかないなんて…。そういう嫉妬深いからオレは君たちのこと嫌いなんだよね。」
ふと後ろを見ればそこには空がいた。しかし、今の彼は相当怒ってるようで普段は見せない黒いオーラが漂っている。明らかに天使ではなく魔王と言ったほうがあっている状況だ。水希は彼がこのような状態を他の女子たちに見せたことに対して驚いた。一方、空君大好きクラブの女子たちは皆さん、状況がつかめず空なのかさえも理解していない。
「オレ、集団でいじめる奴って大っ嫌いでさあ。普通、こういうことしたら一対一でやるのが基本だよね。そんなの女子特有の性格の悪さがにじみ出ているよね。」
女子の群れは弱いから集まるようなものだ。自分だけでは戦うことのできないからこそ群れるのだ。と空は思っている。その点、水希は必要以上には群れず、自分のことをしっかりと守れ、なおかつ弱い者にも優しかった。空にとってそこが水希の魅力だった。まあ、空にとって水希の全てが魅力に見えるのだが。
「その点、みずちゃんは一人で何でもできてすごい。君たちとは大違いだよ。」
「…………」
急にほめられ、どうすればいいかわからない水希。彼女にとって空にほめられることは一生に一回あるかないかのことなのだ。一方、空君大好きクラブの女子たちは今、自分たちの前に立っている黒いオーラを漂わさせている怖い男子が自分たちの天使であこがれの存在である空君だということに気付く。
「…誰なのよ、この人…。」
「本当に空君…?」
「すごい怖い…。」
その声に空の耳が反応する。それから彼は黒いオーラを纏いながら笑顔で言った。
「自分たちのイメージで人のことを想像するのはこれ以上やめてくれる?オレは君たちの天使なんかじゃないんだからね。」
その声にびくびく震えながらうなずく女子たち。そしてファンの女子たちにこういう態度をする空を水希は初めて見た。それから女子たちは
「すいませんでしたーっ!」
「ごめんなさいっ、もうしませんっ。」
と言いながら退散していった。
その様子を水希は呆然と見ていた。それからそんな水希に話しかける空。
「大丈夫だった?みずちゃん。」
声が僕状態の空のものだった。その声はなんとなく優しさが漂っている。
「う…ん。そ、空、あっ、ありがとう…。」
素直に水希は言った。本当なら普通は言わないセリフ。にしても、空は一体いつから自分と女子たちを見ていたのだろうか…。水希は疑問に思ったので聞いてみた。
「そういえば、空、いつから私とあの女子たちを見ていたの?」
「ああ、それは最初から。」
「最初から―?!」
最初からならなんで助けてくれなかった!もっと早く助けるべきだろう!水希はそう思った。これはふつう当然の感情である。最初から見ているのだったら最初から助けてくれと。その答えを空は言った。
「だってみずちゃんなら余裕であの弱そうな群れているだけの女子倒せたでしょう?」
「うっ…、まあ、そうだけれど…。」
確かに空の言葉も一理ある。水希の強さなら空は大体予測できたはずだ。
「だからみずちゃんを見ていたんだ。多分、みずちゃんのことだから言葉だったら集団のほうが圧倒的だったし、その時に助けたほうがいいな、と思って。」
「だからってなんで助けてくれなかったの!最初の時に!」
これの答えに空は意外にもきっぱりと答えた。
「だって戦っているみずちゃんって綺麗だもん。なんかあまりないよねそういう人。戦っているときに花が咲くタイプの人って。」
内心、水希はちょっと嬉しかった。彼女はよく喧嘩を売られているため、かなり喧嘩や腕力には女子なのだが強い。なので怖い、強い、男女と言われることはあっても戦いで綺麗ということは言われたことがなかったのだ。なのでその空の言葉に照れながら水希は言った。
「ありがとう…。」
しかし、その答えを言ったのはまずかった。空はその答えを聞き、いきなり
「で、助けてあげたからにはなにかお礼をもらっていいよね?」
と言ってきた。しかも声が低い状態に豹変して。水希は突然のことで戸惑う。
「なっ、なんでよ!こっちは助けられなくてもよかったし、勝手に空が助けてきただけでしょ!なのになんでお礼をしなきゃいけないのよ!」
「え、ふつう当然じゃない?でもまあ、いっか。今回はこれで許すよ。」
と言って水希の頬にキスをした。
「ひゃうっ!」
当然驚く水希。いきなりのキスは心臓にかなり悪いです。なので注意をしましょう。そしてそれだけして去っていく空。そして再び呆然となってしまった水希。
「空…。」
水希は思わずそうつぶやいたのだった。
今回の話はなかなか書かない話です。にしても書いてて面白かったです。ちなみに今、知りたいのはこの話の感想です。実はいまだに皆さんがこの作品をどう思っているのかわからないんです。
なぜならこんな中学生が書いた暴走中学生恋愛小説は本当に面白いのか気になるからです。私の母曰くよく私の書いたものを読んでくれる人がいるね。だそうなので…。なのですごく皆さんの意見が気になるのです。
特に知りたいのは空の発言や作者の説明。ちょっと暴走しているところがこれらの部分には多いと思っているので…。なのでなるべく言ってもらいたいんです。すごくきになっていますので本当にお願いします!