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アーカイ部――小4とおじいちゃん、サービス終了するネトゲを残したい  作者: にぽっく
第3章 おじいちゃんが『仲間』になった!
6/40

まずは遊んでみる? CCOの『ご先祖さま』を

 土ようの昼すぎ。

 パパが運転する車が、バックで小道に入っていく。


 カケルは助手席から後ろを覗いた。

 おじいちゃんが、お隣の家の窓を、ドライバーでぐりぐりしていた。


「ふー。これで、もうガタつかないと思いますよ」

「いつもありがとうございます!」

 お隣のおじさんが、おじいちゃんに頭を下げていた。


 パパが車を止めると、おじいちゃんがこっちへ歩いてきた。

「いらっしゃい。まってたよ」


 おじいちゃんはニコニコだ。


「先に家に入っといて。

 おれはドライバーとかを片づけてから行くから」


 茶の間に座って、ミンテンドーフイッチをカケルが出すと、ママは冷たいお茶を四つ運んできた。


「おじいちゃん、あいわらず、なんでも直してるよね」とママ。

「親父——おじいちゃんの生きがいだからね」とパパ。


 しばらくして、おじいちゃんが部屋に入ってきた。


「どもども。来てくれてありがとね」

 おじいちゃんはカケルの頭をなでてから言った。

「今日はどうする? またみんなでカラオケに行くかい? おうち焼肉がいいかな?」


「どっちもがいい」

 カケルが言うと、おじいちゃんは笑って言った。


「ははは。じゃあ、カラオケ屋さんでお肉をたのむかね」


「カケル? おじいちゃんに、お話することがあるんじゃなかったっけ?」

 ママが、カケルのひざをつついた。


「あっ、そうだった。これ」

 カケルは「ミンテンドーフイッチ」を差し出した。


「これ?」


「サービスが終わっちゃうんだ。『コスモキャンプ・オンライン』っていうゲームで、友達といつも遊んでるんだけど」


「そうか。ローカル版とかは出ないのかな?」


「出ないんだって。なんとかならないかなあ!

 おじいちゃんはゲームに詳しいって、ママが」


「いやいや! おれなんか全然大したことないよ。

  『コスモキャンプ』シリーズも、オンラインのはプレイしてないし」


「シリーズ?」


「……ああ、そっか。カケルが遊んでるのは、最近出たやつだもんな」

 おじいちゃんはそう言って、お茶を一口すすった。


「じゃあ、おかし食べおわったら、おじいちゃんの倉庫部屋に行くか」



 ――



「ここここ。おれの倉庫」

 おじいちゃんがカギを回すと、カチャリと小さな音がした。


 ドアから入った中には、棚が何段も置かれていた。

 プラスチックの四角い箱、何かにザクッと刺さりそうな小さな箱、ひもみたいなもの……

 とにかくいろんな物が、ごちゃごちゃと置いてあった。


「うわ……これ、ママから怒られるやつだよ。

  『きちんと片づけなさい!』って」


「おれは“おじいちゃん”で良かったよ」

 おじいちゃんは笑って、部屋の奥の方に入っていった。


「ええと……た、し、か、このへんに……あった!」


「これって?」


「この四角い箱……カセットって言うんだけど、中に入っているのがシリーズの一番最初のソフト、『コスモキャンプ』なんだ」


「あっ、コービィがいる!」

「コービィは、シリーズの最初から登場してたからな」


「昔から人気だったんだね」

「うん。コービィがいるから、人気が出て、何作も続きが出たとも言えそうだな。

 ……まあ、むずかしい話はあとにして、まずは——

 遊んでみるか? 初代のコスモキャンプ」

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